米『Time』誌の2009年度“世界で最も影響力のある100人”に、ピアニストの
ラン・ラン(Lang Lang)(写真・右)と指揮者
グスターボ・ドゥダメル(Gustavo Dudamel)が選出されました。2人ともドイツ・グラモフォンのアーティストです。
“世界で最も影響力のある100人”は『Time』誌が毎年行なっている特集で、2009年度の100人に選出されたゴードン・ブラウン、ヒラリー・クリントン、
ジョージ・クルーニー、
ペネロペ・クルス、
ヴェルナー・ヘルツォーク、アンゲラ・メルケル、
バラク・オバマ米大統領とミシェル夫人、
ブラッド・ピット、
テッド・ターナー、
オプラ・ウィンフリー、
ケイト・ウィンスレット、
タイガー・ウッズといった著名人たちの一群に、クラシックのアーティスト2人が名を連ねています。
ラン・ランが選出されたことに関して、つい最近コラボレートしたジャズの伝説的存在、
ハービー・ハンコックがコメントを寄せ、ラン・ランのピアニストとしての遊び心と献身度に敬意を表し、こう記しています。
「彼の演奏はとても繊細で、かつ、とても人間性にあふれている。彼は最近世界中の若きピアニストへの支援を目的としたLang Lang International Music Foundation(ラン・ラン国際音楽財団)を設立した。彼は偽りのエリート意識を蹴散らすことを恐れてなどいない」 また、グスターボ・ドゥダメル(写真・左)が選出されたことに関して、メトロポリタン歌劇場総裁のピーター・ゲルプは、ドゥダメルの指揮者としての“限りなき才能とカリスマ性”について言及し、
レナード・バーンスタインとたびたび比較した上でのコメントを寄せています。
「彼のパフォーマンスは恍惚そのものであり、彼の感じている喜びに音楽家と観客は否応なく感染してしまう。グスターボの音楽に対する熱意はベネズエラのクラッシック音楽教育プログラムによって育まれた。彼はアメリカでもそれを手本としたプログラムを遂行している」 音楽を通して社会貢献を行なう2人のアーティスト、今後の活躍がますます期待されます。