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我こそジョン・レノン!
2006/12/08掲載


 いまから26年前の1980年12月8日。それはジョン・レノンが凶弾に倒れ、この世を去ってしまった日。その日から、ジョンの魂を受け継ごうと心に誓った人は数知れず。ジョンを崇拝し、見た目、精神性、音楽性、そのどれかを手にした人も数知れず。世界中に数え切れないほど存在するジョンを敬愛・溺愛するミュージシャンの中でもとびぬけてジョンになっちゃった人たちを独断と偏見でご紹介。あの時、彼らの中にジョンの魂は受け継がれていったのです。




リアム・ギャラガーオアシス

ジョンと同じような髪型にしたり、子供にレノンと名前をつけちゃう(それを知ったオノ・ヨーコから、祝福の手紙と大量のベビー用品が送られた)現代のワーキング・クラス・ヒーロー。ユーモア・センスはさほどないけれど、目の前の敵を確実に攻撃するその姿勢(ただし、ジョンはヨーコを攻撃する人や社会に対して。リアムはただ気に入らないヤツに。そこが違うとこ)や、その破壊力満点の行動や発言は見事なもの。そんなリアムは確実に「レノンを受け継ぐのはオレしかいない。ていうか、オレがレノン」とでも思ってるはず。 余談ですが、ハンブルク時代のジョンを思わせる高橋ジョージTHE 虎舞竜)と三船美佳の子供の名前もレノンにひっかけ、蓮音(れんおん)クン。さすがロックンローラー!!





レニー・クラヴィッツ

初期のあの音の質感、愛を歌うその姿。「ロックは死んだ」と歌えるその潔さ。それはジョンの魂を受け継いだ男だからできること。デビューしたころは黒いジョン・レノンと呼ばれ、そのサイケな空気感にジョンを感じ取った人も多かったはず。ビートルズのジョンというよりも、ジョン・レノンなところがミソ。だから濃いのです。





武内享

チェッカーズ時代からレノン好きっぷりをいかんなく発揮。アルバムでは中期ビートルズのようなサイケデリックな曲を奏で、テレビなどではジョン・レノン・モデルであるリッケンバッカー325-V63(もちろん色はジェットグロー)を使用。タータンチェックに身を包むアイドルは、次第に長い髪に丸メガネという後期レノン・スタイルへと変貌を遂げる。バラエティ番組に出演して、コントを演じちゃうのもしかり。アイドルが成長し、ミュージシャンとして描きたい世界を自ら描く。その流れはまるでビートルズ。NHK BSで以前放送された『ビートルズ大全集』で、リヴァプールで感極まって涙を浮かべる彼の姿に、ビートルズ(ジョン)への愛を感じた人も多いはず。





曽我部恵一

サニーデイ・サービス時代はエピフォン・カジノ(やっぱり16フレットジョイント?)とギブソンJ-160Eを愛器としていた彼。その楽器のチョイスの仕方はまさしくジョン譲り。過去に『LOVE ALBUM』なんてタイトルをアルバムにつけた彼は、愛を歌うジョンの魂を受け継ぐ者。今現在、愛と幸せを体現したかのように音楽を奏でる彼は、大きな意味での愛の伝道者と言っても過言ではないはず。あの危険とも思えるようなテンションで続く、暑苦しくも愛に満ちあふれたライヴ。それは72年頃のジョンのライヴのよう。でも、某楽器店で子供を抱いてギターを探していたその姿は、ショーンと一緒にギターを弾く写真に写るハウスハズバンドなジョンのようでした。





奥田民生

リッケンバッカーのショートスケール(やっぱり色はジェットグロー。360-12FGや320FGも使ってたかも)も使ってる彼が、熱狂的なビートルズ・ファンであることは誰もが知っているところ。そんな民生氏は言葉の選び方、ユーモアセンスなんかをジョンから受け継いだひとりなのでは。たとえばPUFFYに提供した楽曲「これが私の生きる道」。タイトルを略してみれば、私生道。つまりは……し・せい・どう。資生堂のタイアップ曲だから「し・せい・どう」と言ってしまうそのセンス。言葉を巧みに操るジョンの魂が確実に降りてきてますね。そんな奥田民生も今年41歳。気づけばジョンを追い越してしまった……。





小沢健二

全く影響を受けていない(はずの)この人。フリッパーズ時代の発言はジョンの毒舌に負けず劣らず、歌詞での言葉使いはまるで「アイ・アム・ザ・ウォルラス」や「アクロス・ザ・ユニヴァース」。ソロ第一作では余計なものを削ぎ落としたシンプルな音にのせ、続くアルバム『LIFE』では愛を歌う。そして、過去を否定するように「フリッパーズ・ギター」という言葉を狩り始める。それは「元ビートルズとは言わないでほしい」と言ったソロ時代のジョンのよう。また、音楽業界から姿を消したり、突然活動を再開したその拠点がニューヨークだったり。何気符合する点が多すぎ。発言や歌詞などを意図的に深読みさせるようなところもまたジョン・レノンっぽい。もしかしたら小沢はジョンのことが好き? そういえば、フリッパーズって1stアルバムでは、リッケンバッカー320(325が出るまでジョン・レノン・モデルとして代用されていた)を使ってたな……。





ショーン・レノンジュリアン・レノン

身体に本物の血が流れているご子息ふたり。見た目、そのひねったメロディ。何もかも本当にジョンを受け継ぐ者(当たり前か)。ショーンに関しては、生活、音楽などすべてのパートナーだったのがチボ・マット本田ゆか。それはまるで、なにをするにもオノ・ヨーコと行動をともにしていたジョンそのもの。やっぱり、血は争えないものなのでしょうか。
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