マルチメディア・クリエイターの先駆的存在としてゲーム、音楽、グラフィック、映像など多彩なフィールドで創作活動を精力的におこない、世界的評価も高い佐藤理。YMOのサポートやMETAFIVE、蓮沼執太フィルのメンバーとしても活躍してきたホーン奏者/作曲家/プロデューサーのゴンドウトモヒコ。二人の音楽アート・ユニット、LIGが、2枚組アルバム『Love is Glamorous/Life is Gorgeous』を完成させた。初回仕様限定盤には、豪華24ページのアートブックを付属。CDというフィジカルなアートピースの可能性を追求した作品に仕上がっている。聴覚と視覚を刺激する“聴く(体感する)音楽アート”を開拓し続ける二人に話を聞いた。
――ただ、伝説のカルト・ゲームソフトとして今や名高い『LSD』を1998年にリリースしたあと、佐藤さんはゲームと音楽の制作から離れてしまいます。そして2017年にソロ・アルバム『ALL THINGS MUST BE EQUAL』をリリースし、ゴンドウさんとの交流も再開する。このあたりの流れはどういうものだったのでしょうか?
佐藤「ゲーム制作をやめてしばらくデザイン仕事に専念していたんですけど、ある日ドイツの二つのレーベル(SLEEPERSとVINYL ON DEMAND)から僕の音楽をアナログで出したいっていう連絡が来て。ただ、そのとき僕はもう音楽をやる気がなくて、最初のうちは断ってたんですけど、何度も連絡してくるので、じゃあ昔のものでよかったらと思って、昔のデータを整理してたら、こんな曲作ってたよなっていうのがいっぱい出てきて。それをもう一回、ちょっと手を入れ直し始めたら楽しくなって、けっこう曲ができたんですね。それで、昔出したアルバム『EQUAL』(1995年)に僕が坂本龍一さんからメロディとコードをもらって共作した〈RETROCOGNITION〉という曲があって、それをもう一回録り直そうということで、ゴンちゃんにフリューゲルホルンを吹いてもらったんです。それがひさしぶりにゴンちゃんと一緒にやるきっかけになって、またライヴをやるようになったんですね」
〈『Love Is Glamorous/Life Is Gorgeous』POP UP〉 LIGがアルバム『Love Is Glamorous/Life Is Gorgeous』の発売を記念したPOP UPを開催。会場では、佐藤理が手がけるアートワークの展示のほか、オリジナルグッズの販売を予定しています。また、期間中の11月22日(土)17時からメンバー2人が登壇するトークライブが開催されます。
11月21日(金)〜30日(日)東京・新宿 ビームス・ジャパン4階「TOKYO CULTUART by BEAMS」