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多彩なサウンドと、深みのある聴き心地 MONKEY MAJIK、待望の5枚目のアルバム『TIME』が登場!
2008/09/04掲載
 8月に先行シングル「ただ、ありがとう」を発表したMONKEY MAJIK。早くも5枚目のアルバム『TIME』が9月にリリースされた。「Together」から最新シングル「ただ、ありがとう」まで、粒ぞろいの全13曲が収録された本作。“時間”がテーマとなった深みのある作品に仕上がっている。ちなみに、“PV付き限定盤” “ライヴ映像付き限定盤” “通常盤”という3形態(すべて色違い)でのリリース。そこで、本作について彼らに話を訊いた。



 「Together」「あいたくて」「ただ、ありがとう」などのシングル曲以外にも名曲がずらりと並んでいる。MONKEY MAJIKの5枚目のアルバム『TIME』は彼らの最高傑作と言えるだろう。タイトルが示すように“時間”がテーマとなっているのだが、深みと広がりのある作品に仕上がっている。
 「今までは“アルバムにコンセプトはいらない”というスタンスでやってきたんですが、前作『空はまるで』(2007年)が完成度の高い作品だったので、“それよりいい作品を作るには新たなチャレンジが必要”ということで、テーマを決めることでステップ・アップできるんじゃないかなって思ったんですよ。それで“TIME”というテーマに沿って作っていこうと」 (Maynard)
 「時間って、現在と過去と未来という3つしかないですよね。人生において、その3つをどう解釈していくのか、いろんな角度から考えることができてよかったですね。とはいえ、難しい曲を作るつもりはなくて、多くの人に楽しんでもらうにはシンプルであるべきなので、いかにメロディを楽しんでもらうかに集中して作っていきました」 (tax)
 「テーマがあることによって、逆に冒険できたんですよ。“TIME”という括りがあることで、サウンド面ではより自由にできて、楽しかったです」 (DICK)






 テーマを決めてから曲を作るとなるとハードルが高くなりそうだが、彼らはそうした状況を楽しんで、選択肢の幅を広げていったようだ。新しい試みもたくさん行なわれている。
 「テーマをいかに使うかは挑戦でしたね。曲によって、いろいろと考えました。〈Together〉はMONKEY MAJIKのテーマ曲を作ろうというきっかけで、バンドのことを考えて作ろうと思って制作したんです。いつでもどこでもハッピーになれるような曲になりましたね」 (Blaise)
 「前作とまったく違う流れになったのは〈goin' places〉ですね。作品のリリース前にライヴをやりながら作っていったんですが、最近、そういうやり方をしてなかったので新鮮だったし、楽しかったですね」 (DICK)


 サウンドもじつに多彩。しかし、どの曲も人間味あふれるという点では共通している。「ただ、ありがとう」や「美しい想い出」は、彼らの個性が顕著に出ている作品だろう。
 「〈ただ、ありがとう〉はいつも通りでメロディが先に出てきたんですが、その瞬間にどういう曲にしたいのかがわかってたんですよ。この曲を通して、誰かにありがとうを伝えられたらいいなって。最後にできたんだけど、アルバムの一番目の曲になった。フレッシュな曲ができましたね」 (Maynard)
 「〈美しい想い出〉のサビはMaynardが決めていたんですけど、彼に歌ってもらいながら、彼と僕のイメージの距離を縮めていくかたちで制作していきました。新しいチャレンジができたし、この経験はこれからの制作にも繋がると思います」 (tax)


 この『TIME』は、彼らの可能性の大きさを示した作品でもあるだろう。こんな言葉が力強く響いてきた。
 「再確認したのは何でもできるなってことですね。テーマを決めてやったら、最高傑作になったし、よりMONKEY MAJIKらしいアルバムになった。チャレンジしていくことは正しいなと思いましたね。これからも変わらず、新鮮な気持ちで活動をしていきたいです」 (Maynard)



取材・文/長谷川 誠(2008年7月)
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