4月にリリースしたシングル
「君=花」がTVアニメ『純情ロマンチカ』のオープニング・テーマに起用され、着実に知名度を上げ、ファンを増やし続けている4人組バンドの
pigstar。ピアノを巧く取り入れたロック・サウンドが印象的な彼らが、半年ぶりに新作を発表した。8曲入りのミニ・アルバム
『ground 0』とシングル
「衝動」の2タイトルのリリースとなり、彼らの音楽性の幅広さが垣間見える作品だ。本作について、メンバーに話を訊いた。
今年の春にリリースしたシングル「君=花」がオリコン初登場69位を記録、その後も確実にライヴ動員を伸ばしている4人組、pigstar。約半年ぶりにミニ・アルバム『ground 0』とシングル「衝動」を立て続けにリリースする彼らの音楽性は、エモーショナルでへヴィなサウンドが快感なロック・ナンバーから、クラシカルなピアノの音色を効果的に使ったバラードまで幅広い。主なソングライティングを手掛ける関口友則(vo、g)と渡辺貴之(g、p)に、まずはこのバンドの成り立ちから語ってもらった。
「もともと洋楽の要素を取り入れたロック・バンドがやりたくて2000年に結成したんです。最初は3ピースで下北沢とか都内のライヴ・ハウスを中心にやっていて、なべさん(渡辺)が入ったのが2年ぐらい前です」 (関口)
「僕は昔から彼とは友達で、自分でもバンドをやりつつpigstarのことも以前から知ってたんですけど。もともとへヴィで音は太くて、でもメロディは綺麗な曲が多かったよね」 (渡辺)
最初はそれぞれ違うバンドを組みライヴ・ハウスで出会った2人だが、お互いにスマッシング・パンプキンズやレディオヘッドが好きで何か通じ合うものを感じ、すぐに友達になったという。その後、渡辺のバンドが活動休止になり、pigstarに加入した。
「彼が加わったことで音楽性はさらに広がりました。前作、今回のミニ・アルバムでも前回ピアノと歌をメインにした〈バロック〉という楽曲の評判が良かったので、今回のミニ・アルバムでも1曲目にバラード〈FLOST T〉を入れて、2曲目に意表を突いてロックな〈yours〉という曲を入れてみたり。そこのギャップは狙って出してみました。かっこ良ければ何でもいいと思ってるんですよ」 (関口)
「そうだね。綺麗な曲でもうるさい曲でも、そこにいいメロディとコードが乗っていればそれでいい。そういった意味でサウンドがガラッと変わったりしていても本人たちとしては全部同じく筋が通ってるんです(笑)」 (渡辺)
この辺りがpigstarの、幅広いけれども個性的な音楽性の鍵なんだろう。実は音大出身だという渡辺のピアノはクラシカルにバラードと馴染み、自身が激しくギターを鳴らす楽曲とのコントラストを演出。ミニ・アルバム『ground 0』からもシングル「衝動」からも、彼らの可能性を感じさせる楽曲が次々と飛び出してくる。しかし共通しているのは関口の歌詞によるどこかロマンチックな世界観である。
「例えば、サン=テグジュペリの『星の王子様』やアンデルセンの童話が好きで、少年の純粋さみたいなものが自分の中で美しいものとしてあって。そういう部分がリスナーにはロマンチックだと捉えてもらえるのかな。化石や鉱石なんかも小さい頃からすごく好きで、そういうものに世界を見出したりするタイプなんです。だから、そういう世界観を歌うことは自分にとっても自然なことだと感じています」 (関口)
取材・文/上野三樹(2008年10月)
【「衝動」発売記念インストア・ライヴ】
大阪、名古屋、横浜で、特別アコースティックライブを行います。
<インストア・ライヴ>
11/15(土)、ヒューマンアカデミー心斎橋本校
11/16(日)、アニメイト名古屋
11/23(日)、アニメイト横浜
※全公演 OPEN 12:30 / START 13:00
※w / JUNED
イベント参加方法/詳細は、
コチラをご覧ください。
【ワンマン・ライヴ pigstar LIVE“ground 0”】
【日程】 2009年2月15日
【会場】 新宿Loft
【開場/開演】 17:00/18:00
【チケット】 前売2,500/当日3,000(drink代別)
(C)ONGAKUSHUPPANSHA Co.,Ltd.