ミニ・レビュー
シンプルな音源ゆえに、上質なアナログ録音のクオリティを誰もが楽しめるリマスタリングとなった。中〜低域での分離の良さが、ほの暗い面持ちの音楽を明るく照らしているよう。心地よい響きに、つい音量が高めになるが、最後の協奏曲ではくれぐれもご注意を!
ガイドコメント
ラローチャ全盛期の、もっとも得意としたスペインもの。リズムの的確さと、フレーズのうたい回しなど、他の追随を許さないラローチャならではの見事なもので、近代スペインのピアニズムの精髄を聴かせている。
収録曲
01ソナタ ニ長調 (M.アルベニス)
02組曲「旅の思い出」op.71〜入り江のざわめき (I.アルベニス)
03パバーナ・カプリーチョop.12 (I.アルベニス)
04組曲「旅の思い出」op.71〜ブエルタ・デ・ティエラ (土の門) (I.アルベニス)
05組曲「スペイン」op.165〜マラゲーニャ (I.アルベニス)
06組曲「スペイン」op.165〜タンゴ (I.アルベニス)
07スペイン組曲op.47〜セビーリャ (I.アルベニス)
08ソナタ ト短調 (ソレル)
09ソナタ ニ長調 (ソレル)
10スペイン舞曲集op.37〜バレンシアーナまたはカレセーラ (グラナドス)
11スペイン舞曲集op.37〜アンダルーサ (祈り) (グラナドス)
12ジプシー舞曲集第1集op.55〜サクロ・モンテ (トゥリーナ)
133つのアンダルシア舞曲op.8〜サバテアード (トゥリーナ)
14ピアノ小協奏曲 (モンサルバーチェ)
演奏
アリシア・デ・ラローチャ(P) (14)ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団