ミニ・レビュー
まことに洗練された表現である。紳士の交友を思わせるカサドシュとセルによる絶妙な信頼感と距離感。そこから生まれる闊達自在な演奏には貴人の風格さえ漂う。どの曲も高い水準だが、華麗な第26番「戴冠式」と淡々とした境地の第22番がとりわけ優れている。★
ガイドコメント
ロベール・カザドシュが盟友ジョージ・セルと1959年から68年にかけてステレオで残したモーツァルトのピアノ協奏曲の録音を集大成した4枚組のボックス。透明で高雅な趣をたたえたカザドシュの音色と躍動感のあるオーケストラによる極上のモーツァルト。
収録曲
モーツァルト:
[Disc 1]
01ピアノ協奏曲第15番変ロ長調K.450
02ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453
033台のピアノのための協奏曲第7番ヘ長調K.242
[Disc 2]
01ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
02ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491
[Disc 3]
01ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482
02ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
032台のピアノのための協奏曲第10番変ホ長調K.365
[Disc 4]
01ピアノ協奏曲第26番ニ長調K.537「戴冠式」
02ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595
演奏
ロベール・カザドシュ(P) [1] (1)(2) [2] [3] (1)(2) [4] ジョージ・セル指揮 [1] [2] クリーヴランド管弦楽団のメンバー [3] (1)(2) [4] コロンビア交響楽団 [1] (3) [3] (3)ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 [1] (3) [3] (3)ギャビー・カザドシュ, [1] (3)ジャン・カザドシュ(P)
録音
[1] (1)(2)68.10 (3)62.12 [2] 61.11 [3] (1)(2)59.11 (3