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interviewゴールデン・シルヴァーズ ファンキーでセンチメンタルでニューウェイヴィでメロウ。さまざまな音楽をポップに瑞々しく昇華したデビュー作!

2009/05/26掲載
ゴールデン・シルヴァーズ ファンキーでセンチメンタルでニューウェイヴィでメロウ。さまざまな音楽をポップに瑞々しく昇華したデビュー作!
 2008年、英グラストンベリー・フェスティバルの新人枠コンテストで優勝。甘いハーモニー、人懐っこいヴォーカルとソウルフルなメロディ、グルーヴ感あふれる幅広い音楽性の楽曲を聴かせるロンドン出身の3人組、ゴールデン・シルヴァーズ。デビュー前でありながら今年3月のBritish Anthemsでパフォーマンスを披露し、8月のSUMMER SONIC 09への出演も決定、すでに大きな注目を集めている。そんな彼らが5月27日にアルバム『トゥルー・ロマンス』でデビュー。本作について、来日していた3人に話を訊いた。




 ギターレスでキーボードがメロディ・ラインを担っていることもさることながら、ゴールデン・シルヴァーズの音作りは非常にユニークだ。デヴィッド・ボウイを思わせる華やかでポップなラインがあるかと思えば、時にはニューウェイヴ風味も、また時にはスライプリンスもかくやのファンキーさも、そしてスティーヴィー・ワンダー的な琴線を揺るがすメロディもある。踊れるポップさと歌えるセンチメンタルなメロディを共存させながら、徹底的に普遍的。どの時代のいつの影響を受けてきたのか、考え始めるほどにこちらを混乱させる。面白くてたまらない。
 「本当にさまざまな音楽から影響を受けてきたよ。時代で言えば60年代はビートルズジミ・ヘンドリックスローリング・ストーンズ、スライ&ザ・ファミリー・ストーンなど、80年代だったらプリンスやトム・トム・クラブトーキング・ヘッズだし。それにポップにレゲエにダンスホール、90年代だったらレディオヘッドスーパーグラスブラー、それから初期のオアシスなんかもよく聴いたな。30年代のブルースや50年代のジャズ、スティーヴィー・ワンダーにマーヴィン・ゲイジェイムス・ブラウン、それに90年代のラップまで聴いてる。いろんな音楽をゴールデン・シルヴァーズというフィルターを通し、新しい音楽として作っていくというのが僕たちの音楽作りなんだよね」 (グウィリム・ゴールド/vo、key)


 もともとグウィリムとアレクシス・ヌネズ(ds)でやっていたDolly Daggersで2006年にXLと契約するも、デビュー直前にバンドが解散。そこにベン・ムアハウス(b)が新加入し、昨年のグラストンベリー・フェスの新人枠に優勝してついに注目を浴びた苦労系3人組だ。博覧強記な音楽知識に裏打ちされている職人肌な音作りはマニアをも満足させるだろうが、それでも、彼らが最も大切にしているのは“勘”だというのがいい。知識の深いバンドほど音作りの完成形へのハードルが高いものだが、そのあたりについて問うとこんな答えが。
 「不思議なことに、全員が“これ、いいじゃん!”っていう時があるんだよ。それは、これ以上楽器を足してもいじっても、これよりも良くならないっていう瞬間でさ。メンバーみんなが同時にそれを感じるってのが面白いんだけどね」 (アレクシス)
 「あれはマジックだよね」 (ベン)

 そうやって“勘=心”を重要視するゴールデン・シルヴァーズの在り方は、職人肌の芸術家ほど技のみに偏らないことをも思い出させる。メロウな憂いがさまざまなパターンで響くデビュー作『トゥルー・ロマンス』の深みは、そのあたりにも起因するのだろう。
 「音楽的に、今も成長してる実感があるんだ。プロデューサー(Lexxx)が音の提案をしてくれたりもして、そのあたりに僕らがワクワクしている感覚も、フレッシュにこのアルバムには出ていると思うよ」 (アレクシス)

 頭がとにかく柔らかい。今後にも、期待だ。






取材・文/妹沢奈美(2009年3月)
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