パーティーバラモン最高会議2016

2017/01/17掲載
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BIOMAN 「前半は、2010年までのパーティーについて語っていただきました。後半は、2010年以降でおもしろかったものと、今後のパーティーについて大いに語っていただきます。2000年〜2010年のパーティーはイレギュラーなことが起これば起こるほどいい、みたいな感じだったという話が出ましたが、今の傾向としては本来のパーティーに戻りつつあるような。一体感のある場が心地良いというか。結局それがいいんじゃないか、みたいな。2010年ぐらいからそういうところに戻ってきたって話もありますが、それについてはどうですか?」
oboco 「関西、とくに大阪は音楽的にも濃さを保ったままでもいわゆるパーティー感があっておもしろいですね。鳴ってる音はすごく前衛的でアブストラクトなものでも、それを腕組みしながら集中して一人で聞いてる人もいれば、友達と酒飲んだりして盛り上がったりしてる人が共存しつつ満足しあってる」
BIOMAN 「それに付随して言うと、僕もDJで参加したんですけど、なんか突飛なことしなくても、ふつうにいい空間で過ごすパーティーがいいや、っていう雰囲気を感じだしたのが、PARAとかでギター弾いてるギタリストのYOSHITAKE EXPEさんが、2011年にやった〈PRHYTHM〉っていうイベントで。わりと定期的にやっていて、1回1回ごとにテーマを決めてて、ポリリズムとかアンビエントとか。それ以前はけっこうYOSHITAKEさんはレイブに行きまくっていた人で。そういう人が、野外でテント立てて泊まって、寝かけながらテントの中で遠くの方から聴こえてくる音を聴いてっていう、"普通"のイベントをやるっていうのがエポックメイキングやったなと思って」
PRHYTHM - INTERDIMENSION SOLSTICE -
縄文遺跡2011夏至キャンプ音楽会
2011.6.22〜23

奈良・大川遺跡(カントリーパーク大川)
Sound Navigation by:
ALTZ / BIOMAN / EMA HOUSE(ムートン&Emile) / EXPE / EXPE+IEGUTI EMERALDUO from PARA<LIVE> / MANGOOSE / MARRON
<LIVE> / SHHHHH / SHIOTA(meditations.jp) / SHOJI GOTO / YA△MA / 威力and more special guest
Sound System:
小松音響研究所真空管アンプ
BIOMAN 「こういう“普通にいい感じ”のイベントって東京であったんですかね?」
fkirts 「神奈川・江の島 オッパーラの〈Everlasting Love〉?」
Everlasting Love
2014.07.13

神奈川・江の島 OPPA-LA
Live: 浅野達彦 / DORIAN QUIET SESSION / EVIS PRESLEY a.k.a. 脳
DJ: MOODMAN / POOTEE / LE PERRIE / PANPARTH
BIOMAN 「あー、みゆとと(嫁入りランド)が企画のイベント」
oboco 「リスニングパーティーっていう傾向も。ラウンジっぽい感じ?」
タクミ 「COMPUMAさんとビデオくん(VIDEOTAPEMUSIC)がやってた『Background Music〜New Season vol.7』(2015年10月15日東京・恵比寿 Time Out Cafe & Diner)とかもそういう感じ」
BIOMAN 「ビデオくんも気合の入ったパーティーピーポーですね、今でこそHiatus Kaiyoteからキミいいねみたいなことと言われたりしてるけど(笑)。なんかそういうガチガチの人らがラウンジとかリスニングっぽい方向に行くっていうのもなんかひとつ経た感じがありますね。2014年7月。ここに浅野達彦さんとかピックアップする感じとか」
oboco 「これはでもほんまにVincentRadioの感覚が」
BIOMAN 「どういうことですか?メンツが?」
oboco 「メンツの感じ…。意外なベテランの起用の仕方とか?入り口を広く作って、でもイベント的にはより細かく個性を煮詰めるような」
HOPKEN 「浅野達彦さんは、MOODMANさんが浅野さんのレコード出していて、そういうところから僕らの世代の人がハマったっていうか、改めて聴いてすごいいいなってなって」
oboco 「日本のインディ・ミュージックって言われてるジャンルの人たちがダンス・ミュージックの人らと積極的に一緒にやって、遊びに行くほうも受け入れ方がもっと広がった?」
BIOMAN 「〈in da house〉、これは顕著じゃないですか?」
in da house
2014.04.5〜6

神戸・旧グッゲンハイム邸
5日
ゑでぃまぁこん / キセル / Grand Salvo / 小鳥美術館 / ザ・なつやすみバンド / テニスコーツ
 / DORIAN QUIET SESSION / ミツメ
6日
浅野達彦×うつくしきひかり / オオルタイチ(band set) / 片想い / GOFISH
トリオ / ののっぽのグーニー / ホライズン山下宅配便 / 三田村管打団? / 山本精一
DJ: MOODMAN
HOPKEN 「これはMC.sirafuさん(片想いザ・なつやすみバンドほか)が主催したイベントで、僕もお手伝いさせていただきました。sirafuさんは元々パーティーにも遊びに行く人で、それがDJのminodaさんがMOODMANさんと*MANIAC LOVEでやっていた〈SLOWMOTION〉というパーティーだったりもするんですが、そういう感覚と、今sirafuさんが演奏しているようなライヴとを混ぜ合わせる試みをずっとやっていて、これはそのひとつの形ですね」
(*MANIAC LOVE: 1993年から2005年まであった“東京テクノの総本山”と称されたクラブ)
BIOMAN 「ガチガチやった人がちょっと間口を広げて。聴き方を広げるみたいな。そういう実験みたいなのは感じますね」
oboco 「そろそろガチガチなまま間口の狭まる話が聞きたくなってきた。ガチテクノ、これ(パーティー年表を指して)asparaくんのあのShedMarcel Dettmannて凄いすね」
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Sound Of Berghain
2010.08.13
愛知・名古屋 club MAGO
DJ: Marcel Dettmann
Live: Shed
with DJ: Apollo, Se-1
PA: Asada
aspara 「みなさんの流れに逆行してガチガチのテクノ畑に僕は足を突っ込んでいくんですけど。金沢にまだ住んでいる頃で、Shedがテクノじゃなくてダブステップのほうでちょっとずつ人気が出てきたときで、金沢から車で5人ぐらいで行って。Marcel Dettmannが2時間半ぐらいDJやって、Shedが3時間か4時間ぐらいライヴやってたんですよ。これがあるまでは雰囲気で楽しんでたんですけど、こんときからダンスに目覚めちゃって、踊るってこんなに楽しいんだって」
oboco 「Marcel Dettmannってやっぱberghain!みたいな感じ?行ったことないのでよく知りませんが……」
aspara 「そう。ちょうどberghainみたいにイケイケドンドンになってたときっていうのもあって、僕めちゃくちゃ踊ってて、踊ってたらみんなにおいてかれた(笑)。で、現地で踊りまくってたら照明が点いて、隣りにいた人と仲良くなって、バス代出してくれた」
会場 「おおー」
aspara 「そういうことがあって、すごい覚えてて。皆さんと逆行して、けっこうタイトなパーティーに」
oboco 「大阪はディスコとかハウスはけっこうタイト。イベント〈POWWOW〉とかはミニマル・テクノ」
aspara 「そこで二極化しちゃった。僕はそこでタイトな方に遊びに行ってた」
BIOMAN 「〈FLOWER OF LIFE〉は割とごっちゃな感じやったけど、〈POWWOW〉になってから基本的にCMTDNTでPAがKABAMIXさん。ほんまにがっちがち、肺が揺れるみたいな、すごいよかった。でもそのタイトな感じとかも、今なんやろ、変なベクトルでこっちに戻ってきた感が」
aspara 「風工房とかはわりとそういう」
BIOMAN 「そうそう。そうそう、って自分で言うのもなんやけど(笑)」
oboco 「その流れの続きとして、いまの大阪では〈FLOWER OF LIFE〉の中でも味園でいろいろな人と関わりながら地道にやってたレコード屋、naminohana recordsとかmole musicの人たちが独自の掘り下げ方してるのが大きいと思います。東京もBIG LOVEとかそこら辺がまた海外の動きと同期して変わったテクノとかを扱い始めていたり、なんかそういうレコード屋が先導してやってるイメージが傍から見てあります」
aspara 「レコード屋の存在がまた上がってる気がするんですよね」
oboco 「アナログ・ブームのおこぼれ景気もあって」
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BIOMAN 「V8さんは2010年以前はパーティーには行っていなかったということなんですけど、今に至るきっかけってなんだったんですか?」
V8 「そうですね、僕、2013年ぐらいまで何も行ってないと思ってたんですけど、行ってたのが一個だけあって。SMの女王様の集まるようなパーティーがあって。アメ村にある、黒魔術的なところを牽引している……」
BIOMAN 「黒魔術シーンを牽引しているところがあるんですね(笑)。広いな―(笑)」
V8 「猿ぐつわつけたり、脱がされたりとかもあるような。あの頃のアメ村ってものすごく勢いがあって」
oboco 「どの頃!?」
V8 「なかったですか?」
oboco 「わかんないっす(笑)」
BIOMAN 「フェティッシュ・パーティーもよくありましたよね。ゴスっぽい、ちょっとフェチズムみたいなものをテーマに入れたパーティーってもうずっとあるすよね。味園ユニバース(大阪・千日前)でもよくやってて」
V8 「そこの女王様の話とか聞いてると、難波ベアーズに行ったほうが良いって(笑)。次ライヴ行くとしたらベアーズなんだっていう。だから2013年行った最初のライヴは〈NOISE MAY-DAY〉とかそんなん行った気がしますね。ベアーズからですね」
BIOMAN 「パーティー・シーンへ繋げてくれたのが女王様。でもベアーズからクラブってちょっと距離ありますよね」
V8 「僕は山本精一さんが自分の中で大きくて。ベアーズの店長さんでBOREDOMSとかいろいろやってる方ですけど。その方って行くといつも違うことやってるの。今日行くまで何が起こるかわからない。そういうところをまあすごくおもしろく感じて。せっかくなんでそのまま自分の話をさせてもらうと、2014年の〈BEST FRIENDS〉がすごく印象的で。この中では行った人も多いと思うんですけど」
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BEST FRIENDS
2014.08.31
大阪・心斎橋 CONPASS
大阪・東心斎橋 STOMP
大阪・心斎橋 島之内教会
37A / Bing / black root(s) crew / bonnounomukuro / Buffalomckee / DJ 威力 / DJ 自炊 / DJ 置石 / goat / Greg Fox ( ZS / Guardian Alien ) / 服部峻バンド / ひめむすひ / KUKNACKE / 巨人ゆえにデカイ / Madegg / 前田TYX$ON / 水内義人 / 森山ふとし / 毛利桂 / TAKAHIRO MUKAI / NEW MANUKE / OPQ / Shhhhh / 湿った犬 / SOLMANIA + YPY / suppa micro pamchopp
V8 「日野浩志郎(goatbonanzasYPY)くんの考え方っていうのがすごい共感できるところがあって。ベアーズ的なところが出て来てると思うんですけど、その考え持った人がダンス・ミュージックとかテクノに接近していって、っていう。多分関西ゼロ〜テン世代のバンドの人たちにはそういうものを趣味として聴いている人もいたとは思うんですが、日野くんはそういう交わりを形にしていって、やっていこうとしてる実践者で」
BIOMAN 「日野くんってキーパーソンっていうか、最近の流れでいうと、バンドとしての肉体性も感じさせつつクラブっぽいところにもアプローチして、イベントもやっていくっていう」
oboco 「関西って風営法の問題がしばらくあって、その間ある程度大きいところが表立ってオールナイトでやることができなくなったときに、Atmospharebar Cauliflowerとか、ちゃんと音を出してやってたDJバーとかがあって。ダンス・ミュージックが機能していていろんな人が集まる場がちゃんと保たれてて。そこで遊んでいた人たちが、ライヴ・ハウスとかでDJも出るような企画をしてもちゃんと流れを意識したものになっていて、そのままいろいろな人が遊びに来るし、パーティーっぽい雰囲気を損なわないまま還元できてるように思います」
V8 「ベアーズに月に2、3回、1年ぐらい通ってたんですけど。そのときベアーズで会ってた人ってCLUB CIRCUSに行ったりしないんですよ。〈BEST FRIENDS〉に行ったときに両方行ってる人がきてて、ダンス・ミュージックとバンドの交わりを感じて。それが色々と掛けあわせたらおもしろいのかなって思って」
BIOMAN 「ちょっと思ったんですけど、関西ゼロ世代とか言われているときも、ジレンマじゃないけど、バンドとクラブ、みたいに結構分かれてて、僕や杉本くん(HOPKEN)は両方よく行ってたんやけど、間に挟まれててうーんて感じがあったんすよね。で、このイベントとかがそのときにあったらグッと来るなっていう。〈バクト(爆都)〉っぽい感じもあって」
HOPKEN 「2010年ぐらいにBIOMANがやってたイベントの内容は、まさにそこをフラットにやるってところで」
BIO
2008.11.16

大阪・南船場 chika-ikkai
千住宗臣(ex.BOREDOMS a.k.a V∞REDOMS,PARA,ウリチパン郡COMBOPIANO)× Killer BongTHINK TANK,BLACK SMOKER RECORDS) / OORUTAICHI(ウリチパン郡,おばけじゃ〜) / OVE-NAXX / Gulpepsh
DJごはん(neco眠る)+BIOMAN(neco眠る) presents SPLAY21+BIO2
2009.05.24

大阪・梅田 SHANGRI-LA
Act: KUKNACKE(from TOKYO) / 簾内ケ蟲 a.k.a BATH-TUB OFFENDERSBUTTHEAD SUNGLASS from TOKYO) / QSON & HUM(from TOKYO) / 巨人ゆえにデカイ / EXEDEXEX(DODDODODISTEST、SxZ、ヨシカワショウゴ、栗原ペダル、N村、URAGAMI) / neco眠る
DJ: DJ自炊 / BIOMAN(neco眠る) 
Lighting: YAMACHANG(F.O.L/POWWOW)
Shop: EGYPT RECORDS
BIOMAN 「ちょっと2010年から遡るっすけど。ライヴ色が強いですけど、僕もそういう思いがあったんで。2009年のは森(雄大)さんと一緒にやったんですよね」
HOPKEN 「BATH-TUB OFFENDERSっていうのは、BUTTHEAD SUNGLASSっていう、それこそSTRUGGLE FOR PRIDEとかAbraham Crossとかと一緒によくやってたハードコア・バンドの人のテクノセット」
V8 「そういう感じのほうが記憶に残ったりするんですよね。なんでこれとこれをブッキングしたのかなーって」
HOPKEN 「goatっていうか日野くんがテクノとかクラブ・ミュージックとライヴを繋いでてたっていう話が先ほどありましたけど、そういう意味で言うと当時はneco眠るがそういう接点を持ったバンドで。neco眠るはALTZさんとかBOREDOMSのEYヨさんが主催するイベントに呼ばれて、そういうイベントに遊びに行く人も観に来てたりというのはあったんで」
V8 「〈BEST FRIENDS〉の話に戻るんですけど、〈BEST FRIENDS〉がいいのって、規模がサーキット・フェスっていうんですか、シームレスでどこいってもいいっていう自由度がいいっていうのもあるんですけど。二艘木洋行さんのビジュアルを使って特設サイトやフライヤーを作ったり、Tシャツをいっぱい作ったりとか、グッズ使ったりとか、マーチャンダイズもしっかりしてて。なんか残るものを作っていこうっていう意識がすごくあったので」
BIOMAN 「Pulpでの展示〈birdFriend presents「ベストフレンズ展」〉もありましたよね」
V8 「ありましたね」
BIOMAN 「見せ方をちゃんとするっていうのも今のパーティーっぽいところはありますね」
oboco 「そういうのがやりやすくなってる。個人で発注しやすくなったっていうか」
BIOMAN 「それは完全にCORNER PRINTINGのおかげ(笑)。ビジュアル面でも大きいところに負けないような見せ方ができやすい土壌はできてるかなって思いましたね。今大阪の話をしてましたけど、東京のほうだったら結構ファッションと音楽の結びつきが強そうな。fkirtsさんとか詳しいかなって」
fkirts 「洋服の話しました(笑)?」
BIOMAN 「今洋服の話しました(笑)。KIRIさんやったっけ」
fkirts 「〈REVOLVER FLAVOUR〉っていうイベントです」
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KIRI presents
REVOLVER FLAVOUR

2013.03.23
東京・渋谷 Hikarie 9F
TOTAL FREEDOM / WILL BANKHEAD / PRINCE WILLIAM / 1-DRINK / SUBTRANCA
BIOMAN 「これは、2013年」
fkirts 「同じ年ですけど、Sk8ightTingさんのブランド、〈C.E〉のイベント。これ大阪ですけど」
C.E presents DIAL: HELP!
2013.08.30

大阪・心斎橋 ONZIEME
8pm - 1am
入場無料 entrance free(1 drink purchase required)
LIVE: Sapphire Slows(100% SILK / Not Not Fun Records / BIG LOVE)
DJ :Sk8ightTing(C.E)/ Toby Feltwell(C.E)/ CE$(she luv it,MobbinHood) / 1-DRINK / POOTEE(BACON
VJ :BACON
oboco 「それ昔っからやってるんですよね」
fkirts 「 2000年代前半にやっていた〈REVOLVER FLAVOUR〉はメロコアとミクスチャーのバンドが出てて。Back Drop BombとかBRAHMANといったバンドが出演するパーティーで」
oboco 「それだけを知ってる人からすると、しばらく見ない間に唐突にKIRIさんがテクノ化し始めたみたいなイメージ(笑)」
fkirts 「そうですね、VERBALとかBIG Oもそうですが2000年前半に『Smart』ってファッション誌に出ているときも結構海外の尖った音楽を紹介していたなという印象はあります」
BIOMAN 「イギリスのレーベルで〈Night Slugs〉っていうベース・ミュージックのレーベルがあるんですけど、その〈Night Slugs〉が持ってる音楽がかっこいい感とファッション感がうまいこと合致して、ファッションかっこいいしイベントもかっこいいしみたいなイメージがあるんですけど」
fkirts 「同じタイプのイベントはここ 1年半ぐらいでけっこう増えていて。この〈C.E〉が主催してるテクノ・リバイバル、ロウハウス、グライムっぽいノリだけじゃなくて、〈Palace〉っていうイギリスのスケートブランドとか」
BIOMAN 「いま着てるやつですね」
fkirts 「洋服と一緒にアナログも出していて。セオ・パリッシュとかの。で、パーティーもやってるし。あとはこないだもBUTTECHNOっていうロシアの」
BIOMAN 「V8さんが来日公演の大阪編を手伝ってたやつですね」
V8 「Gosha Rubchinskiyのファッションショーのランウェイ・ミュージックなどをやってるアーティストですね」
fkirts 「ファッションの盛り上がりはSNSの力がすごい強くて、それにハマってる若者がそれで着飾って普通に東京・神宮前 bar bonoboとかに来てて。あの超狭い空間にすーごい外国の美人のモデルとかと日本人のすごいかわいい女の子とかとおしくらまんじゅうしながら、イケメンの少年のプレイを聴いてて、なんか東京ーーーーーーー!!!!!!って感じがする(笑)」
aspara 「でも大阪の公演ではラブチンスキー着てる人一人も居なかったですね」
V8 「大阪はファッション的な要素が少ない」
BIOMAN 「未だにファッションちゃんとしてるやつは逆にダサイっていう風潮があるかも」
oboco 「でもそういうなかにも大阪には音楽好きの古着の人たちがやってる文化も傍流としてありません?」
HOPKEN 「それでいったら全滅クルーとか」
BIOMAN 「ああ、そうか。fkirtsさんがそう言ってた流れは大阪ないなって思ったけど、最近そういう全滅クルーっていうミネラルっていう店をやってる人らがいて、そこの人らはけっこうパーティー・シーンに食い込んできてて。ミネラルはめっちゃ若いお客さんが多い」
V8 「希望の星ですね。そこで働いている送受くんは注目の存在です」
BIOMAN 「現行のインターネット感覚をしっかり持っていて、そういう芽が大阪にも出だしたんかなって思って。いいなって。なんか悔しいっすよね、俺ら、っていうかひとくくりにするのもアレやけど(笑)。自分がこのぐらいの年のときはめちゃくちゃダサくて人付き合いもできなかったのに、全滅クルーのみんなはいい子やしかっこいいし、もう、凹むよね(笑)」
oboco 「東京の若い人、20代前半ってどんな感じなんですか?」
タクミ 「自分が知ってる感じだと、荒井優作くんやtakaoくん、それとBIG LOVEに集うCONDOMINIMUMの人達とか」
aspara 「IN HAとか?」
タクミ 「IN HAのメンバー面白いですよね。あと少し上ですがLSTNGTや、ROTTENLAVAも」
BIOMAN 「なんすかそれ?」
タクミ 「(fkirts氏にサッと渡された『Border VOL.3』の裏表紙を見せつつ)この雑誌の裏表紙の集合写真にAya GloomyちゃんもメンバーのCONDOMINIMUMの人達が載ってます。Lust For Youthの来日時に撮影されたようです(補足: Lust for Youth〈Tokyo〉のビデオにもCONDOMINIMUMの人達が出演)」
HOPKEN 「実際KATAとかLicaxxxとか出るイベント行くとこういう格好の人がいますよね」
タクミ 「あと〈K/A/T/O MASSACRE〉がちょうどいい感じであって」
V8 「〈K/A/T/O MASSACRE〉の存在は大きいですね」
BIOMAN 「加藤さん東京から来て一週間一緒に遊んでましたけど、だいぶおもろい人っすよね(笑)。じゃあ次はフリップタイムを。これから何が流行るとか、これからの展望をひとつ書いてほしいんですけど。どうなる、みたいな。これまで2016の現在まで話したので、これからの話しを一言ずつ」
HOPKEN 「前のバラモンのときにファッションとパーティーみたいな話が出てましたよね」
BIOMAN 「fkirtsさんの名言で“ただもてたいんです”っていうのがありましたね。そこから2年経ったので状況は変わっていると思うので。fkirtsさんあります?」
fkirts 「(フリップを出す)『加藤』。いやなんか、完全に加藤。加藤さんのような妖精のような人、雲をもつかむようなとらえどころのない存在が今一番みんなをつなぎとめているというこの事実に感動して」
BIOMAN 「事実としてそれがあるすもんね」
HOPKEN 「加藤さんの説明をしてよ(笑)」
fkirts 「NOVO!っていう服屋をやってて。今は店閉まってイベント出店とか中心にやってるんですけど、イベントをほぼ毎週平日水曜日にやってて、あらゆるゲストをブッキングして、もう、すごいっすね。“かっこいい、やってください!”みたいな感じでスピード感がすごいし、スピード感もあるのに、ブッキングがめちゃくちゃハマってて」
BIOMAN 「天性の才能」
fkirts 「そうですね。たぶん本当に妖精だと思う(笑)。で、いままでちょっとフラグメント化してバラバラになった僕達の心をひとつにつなぎとめているのは、マジで加藤さん」
会場 「(笑)」
BIOMAN 「みなさん会ったことない人も多いと思いますけど、会ったらわかります」
fkirts 「もう一個だけキーワードっぽい感じで言いたいのが、気分的に夏っぽさ一辺倒だったのが、ダークサイドな部分が徐々に拡がっているというのがあって、ちょっと言葉ではわからないんですけど、要するに2013年ぐらいにもう日本めちゃくちゃ暑かったんですよね。そしたら結局今流行っているバンドとかがYogee New WavesとかAlfred Beach Sandalとか、『YASHINOKI HOUSE』というアルバムを出しているnever young beachとか、ともかくバンド名や曲名からして夏で。結局温暖化して日本がマジで夏になったのかなっていう。2010年をまたぐ感じで横浜のLUVRAW & BTBPPP(Pan Pacific Playa)がやっていたイベントで、日本人の夏の楽しみ方は盆踊りだけじゃねえぞっていう、新しい、かっこいい夏の楽しみ方が分かったみたいな。それの中心になってたのがオッパーラとか、江ノ島っていう存在が大きくて。それの影響かわからないけど、みんな夏の曲を出してて。VIDEOTAPEMUSICくんとかceroとかも夏っぽいイメージがやはりありますし。少し違うかもしれないけど阿部周平さんとJAYPEGのコレラっていう、アマゾン熱病みたいなタイトルのパーティーがあったりとか。どんどん熱帯寄りになってきたな、みたいなそういう5、6年があって。その後急に真っ黒なシャツとか着たポストパンク、ダークテクノ?勢がBIG LOVE周辺も巻き込んでForestlimitのような地下のスペースでダークなテクノで踊ってる、しかもめちゃくちゃスタイリッシュで。でもみんな暗くなくて、明るくて。それの対比ってのが僕の最近感じてるヤバいなと思うところです」
BIOMAN 「言い換えると、ストレート・エッジ vs ラスタファ?」
会場 「おー(笑)」
fkirts 「まさにそうです(笑)!」
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BIOMAN 「できたひといますか?じゃあ、asparaくん」
aspara 「(フリップを出す)『HIP-HOP』。その流れで、VSに入れなかった、弾かれた人がいきつく先はヒップホップなんじゃないかって」
BIOMAN 「どういうことですか?」
aspara 「僕的にはファッションと音楽が融合しているもので出会ったのがヒップホップなんですよね。2000年ぐらいってダボダボのズボン履いてでっかいTシャツ着てみたいな。こういうマインド、意思表示の仕方がもっとされてくる気も。真っ黒なTでスタイリッシュな人たちっていうのもあるとは思うんですけど、その反動で、ああいう奴らが出てくるならこういう奴らも出てきてほしいなっていうのはある」
BIOMAN 「ファッションでも音楽でもタグ付けのスピードが早くなってる分、そこからあぶれた概念的にヒップホップな人は確かにこれから増える気がしますね」
aspara 「そうなんですよね。だから割とマインド寄りにヒップホップだなって」
BIOMAN 「なんかけしーさんあります?」
けしー 「東京のシーンの若い子達を見ていると、SNSでの役者性を高めるためのアピールを顕著にやってる人が多くて、そういうところから一歩距離を置いて、地道に活動している人に対して注目していきたいなという気持ちがあります。そういうのに疲れてしまった部分もあるので」
BIOMAN 「キャラ競争みたいな」
けしー 「ある程度注目されるとそういう部分ってどうしても見られるものだと思うんですけど、そこを理解しつつ、一歩引いてちゃんと自分の活動をやっている人がおもしろいのかなって」
BIOMAN 「そのノリの延長戦上で〈Everlasting Love〉はあるのかなって。キャラをそぎ落としてるけど、いい音楽」
けしー 「あと話は変わるけれど、音楽的にはダンスホール・レゲエが今一番面白いかなと思ってます」
BIOMAN 「レゲトンとか(笑)?」
けしー 「最近のロウなクラブ・ミュージックやヒップホップが既存のダンスホール・サウンドと混ざりつつあって、暗いのか明るいのか分からない変なトラックがすごい増えてて、音や空間のとり方とかすごいおもしろいと思います。さっきfkirtsさんが話していた、夏っぽい感じとダークな感じが混ざってるもののひとつの例かなとも思いますね」
BIOMAN 「ありますか?loshiさん」
loshi 「(フリップを出す)『しゅうまつ←ストレート コーヒー屋 平日←じっけん』。今までの話に出てたパーティーの流れはしばらく続くと思うんですけど、大阪に特に言えるのは平日はもうちょい実験的なものが入ってきたほうがたぶんこれからが見えるんすけど、今は平日の動きがまったく見えないので、その筋っていうのがみえにくいなって。コーヒー屋ぐらいの敷居の低さがあればな、っておまえがやれよって話ですけど。僕もともと、ライヴイベントでちょっとチルしながら観るっていうのが実は苦手で。それとは違うチルアウトの形、肩肘張らない形がもうちょっとでてきたらいいなって」
BIOMAN 「ゆるいけど中身は実験的で」
loshi 「うん、ゆるいけど中身は実験的で。これはさすがに週末にはやれないっていうのは絶対あるんで、そういうかんじのことをやりたいなっては思ったりしますね」
BIOMAN 「なんかほぼ遊び!みたいな感じのイベントとか少なくなりましたね。遊びやろ、みたいなの(笑)」
loshi 「なんだこれ?みたいなね。そうっすね」
BIOMAN 「ちゃんとしたのはちゃんとしたのでいいんですけど」
loshi 「あと週末僕動けなくなっちゃったから、平日に遊びたくてもない、ってなったりするので、そういうのがあったらなって」
oboco 「京都のメトロは平日のはじめの時間でもめちゃめちゃ人がいて、だいたい海外の観光客」
BIOMAN 「そういう需要があったらおもしろいかもね。なぜかわからないけど人がたくさん、みたいな。そしたらイベント打ちやすい」
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BIOMAN 「ほかありますか?じゃあタクミさんなんかお願いします」
タクミ 「このイベントのために盛り上がる出囃子を作ってくれた某BOYさん本当にありがとうございました。このあとはV8さんから今後のイベントのお知らせがあるそうです(2016年9月3日に行われた〈POW + Falus presents SOLIPSISTIC〉)」
V8 「Solitude Solutionsっていう東京のレーベルがあって、勢いのある若い人たちが多い注目のレーベルです。今度club STOMPさん借りて、9月の最初の土曜日の夜に、zicoくんっていう、〈POW〉っていうイベントをやってる人とやるんですけど」
BIOMAN 「zicoくんもだいぶバラモン」
V8 「そうですね。かなりのバラモンですね。そのイベントは新しいところに触れられるんじゃないかなって」
けしー 「東京でも本当に限られたところにしかなかったものが広がりつつある」
BIOMAN 「パーティーヴァイシャのいこさん、ここまで聞いてみてどうですか?」
いこ 「初めて聴く単語ばかりでびっくりでした。勉強になりました。それから、ひとつひとつのイベントに意味や思い出があるんだなってわかって良かったです」
BIOMAN 「最高のコメントです(笑)」
けしー 「さっき連絡あったのですが、ミヤジ(2004年末に閉店した東京・池袋 ミュージック・オルグ店長。渋谷7th FLOOR、阿佐ヶ谷 Rojiスタッフ)さんに電話しますか?」
oboco 「ミヤジって誰?神?」
BIOMAN 「あ、紹介遅れましたけど、ミヤジって前回2014年のバラモン会議に出てて、今回バラモン落ちした人なんですけど、東京のえげつない奴(笑)。けしーさんちょっとミキサーの近くまで行って電話かけてください」
ミヤジ(電話越し) 「はーい、出たけど、今、無理〜」
会場 「(笑)」
BIOMAN 「ありがとうございました。パーティーバラモン最高会議終わります」
監修 / BIOMAN
構成 / 仁田さやか
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