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まだ見ぬ神秘に包まれたノルウェーの4人組120 Daysインタビュー!

120 DAYS(Norway) / 2007/06/15掲載
 シンセサイザーを多用し、ダンサブルなビートとサイケデリックなギターが魅惑的なノルウェーのロック・バンド120 Days。8月に開催されるサマーソニックへの出演も決定し、その全貌がついに日本のファンにも明らかになる。CDJournal.com読者のためにヴォーカリストのオドネ・マイスフィヨルが自ら語ってくれた――。

 時代は2000年代に入ったというのに、実態が明らかになるどころか、ますます秘境化の様相を呈しているノルウェーのミュージック・シーン。その中で、現在、最も大きな注目を集めているロック・バンドが120 Daysだ。




 スピリチュアライズドジーザス&メリー・チェインなどなど、伝説のバンドたちの名とともに絶賛される彼らの音楽は、シンセサイザーやフィードバック・ノイズを巧みに操る、ドラッギーで退廃的、そして幻想的な美しさに満ちたサイケデリックなロックンロール。そんな彼らが「彼岸の音楽」に強く魅了されたのは12歳の頃に遡るとオドネ・マイスフィヨルは語っている。
オリヴァー・ストーンの映画『ドアーズ』ヴェルヴェット・アンダーグラウンドが出てくるシーンがあって、その影響で友達がアルバムを聴かせてくれたんだ。その時に聴いたのイントロがあまりに衝撃的でね。それが自分の成熟した音楽的志向のきっかけだったと思う」


 そしてオドネは14歳の時にアルネとバンドを結成、以降、マリファナとポルノ文学にハマりながら、バンドは現在のラインナップに落ち着き、オスロに活動を移行。トレーラーハウスに住み、ジャンキーに囲まれながら暮らすという得難い経験を積みながら、自身のサウンドを練り上げていく。そうして生まれたのがアルバム『120Days』だ。

「EPからアルバムを出すまでの2年間、曲作りに明け暮れた。その間にシンセサイザーの新しいものを手に入れたのはこのサウンドに大きく影響している。ただ楽曲を集めたものではなく、一つの芸術作品として成り立つものにしたかった」

 サイケデリックなロックをベースにエレクトロニックの味付けを施し、ダンサブルなビートを取り入れた立体的なサウンド。そこには現在のダンス・シーンで一大勢力を築きつつあるノルウェーのディスコ・シーンも深く関わっている。

「実際俺らの『120Days Jam』というアルバムをプロデュースしたのがリンドストロームだったんだよ。彼はノルウェーのダンス・シーンでも一番好きなアーティストなんだ。俺らや彼らの音楽に秘境やサイケデリックなものを感じるのはノルウェーの気候から来るのかもしれないね。夏のオスロは凄く美しい。でも年の半分は暗くて寒いし、冬はかなり憂鬱になるんだ」

 10分を超える大曲「Come Out, Come Down, Fade Out Be Gone」で幕を開けるアルバムは、エキセントリックな“飛び音”が強烈な「Lazy Eyes」やギターの残響が暴力的に飛び交う「Get Away」など、タフでダイナミックなリズムと、脳を蝕むような音が融合し、聴き手を“ここではないどこか”へと強烈に誘っていく。

「このバンドでプレイする最高の瞬間はトランス状態に近いところに行けること。ドラッグに近いものがあるよね。制御を失う。堕ちていくことの喜び。俺たちの音楽からオーガズムを連想してくれたなら、それは嬉しいことだよ」

 この夏にはサマーソニックで初来日を果たす彼ら。すでに世界各地で話題となっているその壮絶なライヴを目にするまたとないチャンスと言えるだろう。人の知覚を極限までぶっ飛ばす官能的なサウンドを存分に楽しんでほしい。


取材・文/佐藤 譲(2007年)
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