ディズニー・オン・クラシック まほうの夜の音楽会

ブラッド・ケリー   2014/09/25掲載
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『アナと雪の女王』 『ライオン・キング』 など、
ディズニーから生まれたスタンダード・ナンバーを歌とオーケストラで聴く
魔法のコンサートが開幕
ディズニー生まれの名曲たちを、オーケストラの演奏と実力派ヴォーカリストの歌声にのせて届ける、大人のための音楽会。12年目となる今年も、9月〜12月にかけて全国31都市を巡る、過去最大規模の公演を予定し、すでに各地で売り切れ続出の人気ぶりを示している(※追加公演、追加席も販売中)。本企画に第1回(2002年)から関わり、指揮と編曲を務めて日本の聴衆の心を掴んできたブラッド・ケリーと、ヴォーカリストのひとりとして、4年ぶり2度目の出演となるキャリー・アンダーソンにお話しをうかがった。
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Brad Kelley / Carey Anderson
――ディズニーの長編アニメ映画からは、これまでに多くのスタンダード・ナンバーが生まれています。また『ライオン・キング』のように、ブロードウェイで人気ミュージカルになった作品もありますね。
キャリー・アンダーソン 「ディズニー・アニメにはミュージカルの手法をうまく取り入れていると思います。たとえば『美女と野獣』のオープニングなんてまさにそうですし、最新作の『アナと雪の女王』もそのまますぐに舞台作品として上演できそう」
――今回、日本でも社会現象的ヒット作となった“アナ雪”の名曲がオーケストラ・アレンジで初めてライヴ演奏されるそうですね。とくにキャリーさんはあの〈レット・イット・ゴー〉を歌われるとのことで大注目です。
キャリー 「舞台と違って1曲だけでいきなり歌の世界を入るのは簡単ではありません。とくにこの曲はエルサにとって、自分らしさを取り戻し、本来のパワーと美しさに目覚めるターニング・ポイントで、映画の中ではヴィジュアル的にヤマ場となるシーンですよね。もちろんプレッシャーはありますが、私もステージの上で魔法を起こせるように頑張ります」
――ブラッドさんはこの企画の顔というべき存在です。日本の聴衆はいかがですか?
ブラッド・ケリー 「たしかに最初の頃はオーケストラの演奏ということもあり、クラシックの演奏会のように静かにじっと座って観賞するような雰囲気でしたが、今では会場の反応もかなり熱くなってきて、聴衆のみなさんもコンサートの一部のように楽しんでいるのがわかって嬉しいです」
――公演は2014年の5月より東京ディズニーランドでスタートした新ナイトエンターテインメント・キャッスルプロジェクション『ワンス・アポン・ア・タイム』の音楽で幕を開けるそうですね。
ブラッド 「はい、最新の音楽をスペシャル・アレンジでお届けします。きっとお馴染みの旋律がたくさん登場するかと思いますが、それらを繋いでひとつにするテーマも素敵なのでお楽しみに」
――今年のテーマは“Life”“Love”“Light”。第2部では『ライオン・キング』の音楽がたっぷり登場しますね。
ブラッド 「今回、『アナと雪の女王』や『ライオン・キング』はなるべくオリジナルのイメージを崩さないような編曲を心がけました。一方でプログラム全体を見渡して、ここはクリエイティヴに行こうと決めた部分に関してはどんどん新しさを吹き込む。そのバランスが大切だと思います。とくにテーマである“Life”“Love”“Light”それぞれに込められたメッセージを象徴するような3つのバラード・ナンバーでは、アコースティックなスタイルでソリストの歌唱が引き立つようにアレンジしました。聴きどころですよ」
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――これまでの12年間でブラッドさんのとくにお気に入りの曲を挙げるとしたら?
ブラッド 「『ピノキオ』から生まれた〈星に願いを〉が個人的に大好きです。美しいメロディもセンチメンタルな歌詞も最高。これまでにアンコールなどで数え切れないほど演奏していますが飽きることがまったくないです。昨年は『ピノキオ』をオリジナル楽譜で演奏し、この曲もヴォーカルが際立つヴァージョンで取り上げてとても好評でした」
――キャリーさんは2010年に続いて2度目の出演となりますね。
キャリー 「前回は『美女と野獣』と『ムーラン』からそれぞれタイプの異なる曲を歌いました。3ヵ月近い公演の間ずっと歌っていたので、どちらの曲も私にとってかけがえのないものになりました。今回の〈レット・イット・ゴー〉もきっとそうなると思います。歌うたびに新しい発見があるすごい曲です。今回1,000人近い候補者の中から、この曲の歌い手に選ばれたことが本当に光栄です」
――キャリーさんはブロードウェイで数々の作品に出演されているミュージカル女優でもあります。
キャリー 「ミュージカル『マンマ・ミーア!』のソフィ役では全米ツアーにも参加して、歴代でいちばんこの役を長くやった記録を持っているほどなので特別な思い入れがあります。今後もいろんな舞台に挑戦したい。とくに『ウィキッド』をやりたい」
――ほかの7人の出演者も楽しみです。
ブラッド 「ヴォーカリストは本場のミュージカル・シーンで活躍中の実力派揃い。共演する東京フィルハーモニー交響楽団“ネバーランド・オーケストラ”や裏方スタッフとも長年一緒に仕事をしていて、私にとっては家族のような存在です」
――ディズニー・ファンやミュージカル好きはもちろん、オーケストラやクラシック・ホールでのコンサートが初めてという方も楽しめるステージになりそうですね。
ブラッド 「大所帯ですが今年のツアーを自分自身も大いに楽しもうと思っています」
キャリー 「いろんな都市でたくさんの音楽ファンの皆さんと出会えたら嬉しいです」
取材・文 / 東端哲也(2014年5月)
(c)Disney
※ステージ写真は過去の公演です。
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