秋のエンリコ・オノフリ祭り迫る! ENRICO ONOFRI Live in Japan 2011

エンリコ・オノフリ   2011/09/29掲載
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 イル・ジャルディーノ・アルモニコのコンサートマスターとして知られるバロック・ヴァイオリニストであり、近年はソリスト、指揮者としても大活躍の鬼才、エンリコ・オノフリ(Enrico Onofri)の来日公演がいよいよ迫ってきました。
 ひとたび彼の演奏に触れるや、その強烈な“体験”を忘れることができない日本のファンのため、今年はどんな驚きと感動を与えてくれるのでしょう? オノフリ本人や共演者からの公演へ向けたメッセージ、“エンリコ体験者”の皆さんからの声をご紹介します。
【公演日程】
エンリコ・オノフリ Live in Japan 2011
エンリコ・オノフリ
バロック・ヴァイオリン・リサイタル
《悪魔のトリル〜幻のヴァイオリニスト》
10月28日(金)東京・Hakuju Hall
開演 19:00
一般 5,000円 / 学生 2,500円(ともに税込 / 全席指定)
[プログラム]
01. コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ第10番ヘ長調op.5-10
02. ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンのためのソナタ ニ短調op.1-8,RV.64
03. ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番ニ長調op.1-13,HWV.371
04. ヴェラチーニ:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調op.2-8
05. タルティーニ:ソナタ ト短調op.1-6「悪魔のトリル」
06. ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンのためのソナタ ニ短調op.1-12,RV.63「ラ・フォリア」
[演奏者]
エンリコ・オノフリ(バロック・ヴァイオリン)
杉田せつ子(バロック・ヴァイオリン)
懸田貴嗣(バロック・チェロ)
渡邊 孝(ハープシコード / オルガン)
エンリコ・オノフリ with チパンゴ・コンソート Live in Japan 2011
《愛をこめて〜超絶のバロック・ヴァイオリン協奏の夜》
10月30日(日)東京 上野学園 石橋メモリアルホール
開演 19:00
S席 5,500円 / A席 4,500円 / 学生 2,500円(すべて税込)
[プログラム]
01. コレッリ:合奏協奏曲第1番ニ長調op.6-1
02. ビーバー:弦楽器と通奏低音のための「戦い」
03. ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲二長調RV.208「ムガール大帝」
04. ヴィヴァルディ:『調和の霊感』op.3〜2つのヴァイオリンのための協奏曲第11番ニ短調RV.565
05. J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV.1048
06. ジェミニアーニ:合奏協奏曲第12番ニ短調「ラ・フォリア」(コレッリの主題による)
[演奏者]
エンリコ・オノフリ(バロック・ヴァイオリン / 指揮)
チパンゴ・コンソート(古楽オーケストラ / 15人編成)

※公演に関する問い合わせは、
日音 TEL 03-5562-3875
詳細はエンリコ・オノフリ 日本語オフィシャル・サイトへ
homepage3.nifty.com/enricoonofri
エンリコ・オノフリからのメッセージ
 この10月に東京で開かれる演奏会は、とても有名なバロックのヴィルトゥオーゾ・ピースを、オリジナル楽器によるオリジナル・ヴァージョンで聴くことができる貴重な機会になることでしょう。たとえばヴィヴァルディの印象的なヴァイオリン協奏曲「ムガール大帝」は、作曲者自身によるカデンツァを含むもので、当時としてはもっとも難しいヴァイオリン作品だったと考えられます。
 10月28日のHakuju Hall公演では、タルティーニのソナタ「悪魔のトリル」が真実の姿を現します。多くの人に知られているのは、20世紀初頭にクライスラーが編曲したヴァージョンですが、これはタルティーニによるオリジナルとは大きく異なるものです。クライスラーはバロック時代のソナタをロマン派のヴィルトゥオーゾ・ピースに編曲しようとしたにもかかわらず、じつはこのクライスラー版、タルティーニのオリジナルよりもはるかに簡単なのです。クライスラーは楽譜の多くの部分を簡略化し、第1楽章の難しい部分を省略、第2楽章でも弾きにくいトリルを消してしまいました! さらにクライスラーは、最後のアダージョの前に、オリジナルにはないロマン派の異質なスタイルによる長いカデンツァを付け足しており、これがタルティーニの手になる美しいソナタの自然な構造を完全に壊し、ハーモニーによるドラマの流れを邪魔しているのです。ですから、Hakuju Hallで私が演奏するタルティーニのオリジナル・ヴァージョンでは、究極のヴィルトゥオジティが必要とされるこのバロック・ソナタの本当の難しさを披露することになるでしょう。
 そのほか、28日の公演ではヘンデル、コレッリ、ヴェラチーニの美しい作品に加えて、華やかな有名曲、ヴィヴァルディによる2つのヴァイオリンのためのソナタ「ラ・フォリア」も演奏します。
 30日の上野学園 石橋メモリアルホール公演では、日本のすばらしいバロック・オーケストラ“チパンゴ・コンソート”を弾き振りして、バッハの有名なブランデンブルク協奏曲第3番、ビーバーの「戦い」、ジェミニアーニの「ラ・フォリア」、ヴィヴァルディの『調和の霊感』からの協奏曲、そして先ほどご紹介した「ムガール大帝」などを演奏します。どうぞご期待ください。
チパンゴ・コンソート・メンバーからのメッセージ
――杉田せつ子(バロック・ヴァイオリン / チパンゴ・コンソート主宰)
 「ストレスから開放されたい!」……現代に生きる誰しもが、そう感じたり、思ったことがあるはずです。そんな時にこそ、もしエンリコ・オノフリの音楽に出会ったならば、その思いに「音楽が応えてくれる!」ということを心で、体で、実感するでしょう!
 10月28日のコンサートは、ヴァイオリニストならば誰でも興味を持たずにいられない曲目ばかり。往年の大家がこぞって録音を残し、名演と名高いLPやCDも多く残るヘンデルの有名なソナタ第4番や、タルティーニの「悪魔のトリル」を演奏します。そして10月30日の弦楽オーケストラとの共演では、オノフリを尊敬する精鋭の演奏家が集まり、かつてない熱気溢れる舞台となることでしょう! どの曲を有名曲ばかりで、なおかつ彼の十八番の極み。これ以上お勧めのプログラムはありません。
 きっと今回も、私達の想像を遥かに超えて、幸せな驚きに満ちた音楽(まさにライヴ)を披露してくれることでしょう! そして、コンサートの最後の音が途切れた瞬間……あなたはきっと、生きることの幸せを、少し多く感じているはずです。Viva Live!!!
――森田芳子(バロック・ヴィオラ / バロック・ヴァイオリン)
 音楽に対する情熱、エネルギー、愛を持つ素晴らしい音楽家の一人であるエンリコ・オノフリさんとのコンサートに今回も参加できることに、喜びを感じます。彼の演奏の凄さはさておき私がお伝えしたいのは、彼の堅実なアンサンブル作りです。限られたリハーサルの中で、的確な指示、彼の持つ音楽感に近づけていく説得力、音楽的・奏法的アイディア、そしてそれらをエネルギーと愛を持って伝えていく熱さ。その勢いにプレーヤーたちも乗せられていきます。方法論はたくさんありますが、そうやって積み上げた細かいリハーサルの後に、伝わる音楽ができるのだと確信しています。
 彼の素晴らしさは、積み上げてきたものをコンサートでは感じさせません。
 バッハもコレッリも、作曲家は新しいものを作り出しました。発表会ではないコンサートの場では、演奏家は今持っているすべてを集結して、新しい世界を観ていなければと思うのです。私は、エンリコはそのような音楽家の一人である、と思います。
――懸田貴嗣(バロック・チェロ)
 今回の公演にも含まれるヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲「ムガール大帝」をはじめて聴いたのは、昨年、オノフリとのリハーサル時のことだった。エネルギッシュな両端楽章の間、彼が奏でた2楽章のレチタティーヴォを一緒に奏でた後、私はてっきりそれが彼による即興演奏だとばかり思い、「これ、あなたが作ったんですか?」と思わず訊いてしまった。その後、それが細部までヴィヴァルディによって書かれた即興風の楽章であったと知るわけだが、彼の手にかかると、音楽がまさに今、この瞬間に生まれたように聴こえる、ということを示す端的なエピソードである。
 今回の公演プログラムは、200年以上前に書かれたイタリア・バロック音楽が中心ではある。しかしオノフリの手によって、それらは今、舞台上でその瞬間に生まれ出た音楽となるだろう。あなたはその再生の瞬間に立ち会うことができるのだ。少しでも多くの皆さんとその時を共有できることを願っています。
“エンリコ体験者”からの絶賛の声!
――有田正広(フルート奏者 / 桐朋学園特任教授)
ほとばしる音楽のエネルギーに魂の躍動を覚える。
バロック音楽の源流イタリアを意識せずにはいられない。
――林田直樹(音楽ジャーナリスト)
歌うような、しゃべるような、独特の柔軟さがある。湧水がわき出るかのごとく生き生きと、そして精妙に、あたかも何かが目の前で起きているような雰囲気で、弾く。やはりオノフリ、噂どおりの奇才です。
――佐伯茂樹(古楽器奏者 / 音楽評論)
エンリコは、くすんだルネサンス絵画の下にある色彩を蘇らせるように、型にはまって弾き古された名曲が持つ愉悦感を最大限に引き出し我々に提示してくれる。そこには、モダンや古楽という枠を超えた音楽の神髄がある。
――チェチーリア・バルトリ(メゾ・ソプラノ歌手)
私は、優れた刺激的な音楽家としてエンリコ・オノフリを皆様に推薦致します。
コレッリ:
合奏協奏曲第1番ニ長調op.6-1
ヴィヴァルディ:
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタニ短調op.2-3
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