“日本の食文化を魚に戻し鯛!”――孤高のフィッシュ・ロック・バンド、漁港が2ndアルバムを発表!

漁港   2008/01/22掲載
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 時は1986年。漁業を生業としていた“船長”こと森田釣竿(担当パート:ヴォーカル、包丁)が、オーストラリア沖を航海中にふと耳にしたRUN D.M.C.「ウォーク・ディス・ウェイ」に衝撃を受け、同じ船のクルーを伴い結成された……という虚実入り混じった経歴を持つ、孤高のフィッシュ・ロック・バンド、漁港。“日本の食文化を魚に戻し鯛!”という高らかなテーマを掲げる彼らのセカンド・アルバム『FISH&PEACE』がついにリリースされた。


 “マグロ解体ライヴ”“全ての楽曲のモチーフが魚”“ミュージシャンというよりは魚屋”……と、ともすればイロモノとも解されてしまいがちなキーワードをちらつかせながら、アジテーションにも似た強烈なメッセージと、エンタテインメント性に富んだバラエティ豊かな楽曲、どの音楽ジャンルにもあてはまらない“オルタナティヴ”な存在感を千葉県・浦安魚市場より発信し続ける彼ら。待望の新作『FISH&PEACE』について、バンドの中心人物である森田釣竿に語っていただこう。





 「“地球の未来”を、“食の未来”を、“人の未来”を考えて真剣に遊んで作りました」。屈託のない鯔背(いなせ)な男前、森田釣竿の口から飛び出したその言葉は、まさしく『FISH&PEACE』を語るにふさわしい。初期音源を中心に集めたファースト・アルバム『漁港』とは大きく異なり、収録曲のほとんどがライヴでも披露されたことのない新曲で構成され、演歌、デス・メタル、ムード歌謡、テクノ、プログレと、間口は広く奥深い、漁港サウンドが駆け巡る。
 「それこそお年寄りから子供まで、幅広い年齢層に分かってもらえる洋に作り鯛と常に念頭に置いて考えていました。ただ、村田英雄さん、北島三郎さん、鳥羽一郎さんの影響を受けてテクノ的な演歌を作ったとしても、漁港が表現する音楽は“オルタナティヴな演歌”なんです。漁港のフィルターを通した(フィッシュ)演歌、(フィッシュ)テクノ、(フィッシュ)ロックから、自分達のス鯛ルを少しでも理解してもらえれば幸いです」。






 「人間が生きて生活をしていくうえで死ぬほど重要な“食”という現実に鯛して危機感がNASAすぎ鱒よね。現代日本人は食べ物に鯛して¥を支払えば買えるアイテムだと勘違いと“感”違いをしている。“命を頂戴している”という有難みが薄れてきたこの国と地球が心配ですよ」。ミュージシャンである以前に、一人の魚屋として店頭にも立つ彼のメッセージは、強く鋭い。「ハードコアパンクで挙げると、ディスチャージ<マサカー・ディヴァイン>が発売当時から好きなんですよ(笑)。これまで以上に余計なクロスオーヴァーをしつつ、訴えたい事は訴えているみたいな。ディスチャージをずっと愛しているのは、そんな姿勢と茶目っ気のある葛藤が……ってことなんですね。だから影響はかなり受けて鱒。食に鯛する危機感に冗談をついつい煮込んでしまう。日本人として海外へ堂々と胸を張ることのできる音楽と文化、そういうものを意識して活動していくバンドであり鯛。常に前進あるのみ! 和製キング・クリムゾンですね(笑)」。






 自らの音楽の原点は“パンク”と“演歌”と語る森田釣竿。「パンクはもちろん、真摯な音楽というのは、自分から選ぶものではなくて、音楽から選ばれるものだと思っているんです。自分個人で言うなら、パンクと演歌に選ばれちゃったという運命に鯛して、リスナーで居続けるというのは失礼なんですね。きちんと筋を通して、次に繋がる軌跡をしっかり残して烏賊ないと。売れるとか、モテるとか、簡単な目標を掲げた音楽じゃなくて、生きていく上で必要不可欠な音楽と言葉を死ぬまで放流し続け鯛。自分を育ててくれたパンクと演歌、だから本当に恩返しをし鯛のです。最高の労働歌です……本物の音楽は。でも、意味が全くない音楽も好きなんですけど(笑)」。“現在の愛聴盤は?”と尋ねると「デンマークのゴリラ・アングレブとテレサ・テン」。彼を形づくったレベル・ミュージックへのリスペクトを隠すことなく、ストレートに表現する姿は、説得力に満ち溢れている。



 “魚食振興”という彼を突き動かす熱い衝動の裏には「2008年の目標は、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを前座に迎えた“無理そうだけど南米ツアー!” 打ち上げの席でトム・モレロ先輩を激励し鱒!」と、ついつい断言してしまう気風の良さも隠せない。「観て、聴いて、喋って、食べて、嗅いで、漁港は“五感を覚醒させる”ライヴを常に行なっており鱒。舞台は船、フロアは海です。漂流してしまうかもしれない覚悟を決めてご乗船ください。ライフ・ジャケットの着用もOKです(笑)。フィッシュ・ダンス! フィッシュ・レヴォリューション! 以上、森田釣竿でした〆」



取材・文/星 隆行



<漁港2nd Album【FISH&PEACE】発売記念ツアー>

●限界灘'08-Genkainada2008-
〜漁港 new album『FISH&PEACE』release party〜
『表現の荒波』
2008年2月1日(金)京都メトロ港
■開港/開演22:00
■前売2000円/当日2200円(Drink別)
■競演:ドラびでお/野獣/枡本航太
■DJ:KA4U(MIDI_sai)/田中亮太(CLUB SNOOZER)/DeeJay おしゃれ/ 他
■FOOD:村屋

●『漁港/DRUNK FUX ダブルレコ発』
2008年2月2日(土)名古屋新栄クラブロックンロール港
■開港18:30/開演19:00
■前売2000円/当日2500円(Drink別)
■競演:DRUNK FUX(ex.BeatCusaders)/karesi 他

●漁港レコ発出港 大漁宣言!!『波の谷間に命の花が...』
2008年2月3日(日)大阪AtlantiQs港
■開港16:00/開演16:30
■前売1800円/当日2300円(Drink別)
■競演:RASA / メキシカンズ / 軍艦/MINX / 桃色神
社 / ゼロギター他

●ワンマン漁業ライブ2008「渋谷大漁祭り〜危機一髪〜」
2008年2月7日(木)渋谷0-WEST港
■開港18:00/開演19:00 
■前売3500円/当日4000円
■出演:漁港 *豪華ゲスト続々決定!!

※前売り乗船券は ぴあ/LAWSON/O-WEST、浦安魚市場泉銀にて販売中
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