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「J-POPシーンのど真ん中――僕らはそこを目指したい」 Hi-Fi CAMPがファースト・アルバム『1st BEST』を発表

「J-POPシーンのど真ん中――僕らはそこを目指したい」 Hi-Fi CAMPがファースト・アルバム『1st BEST』を発表
 ヴォーカル2人にDJ、キーボードというユニークな4人編成で、ロック、ダンス・ミュージック、ヒップホップなどを融合し、ポップに奏でるHi-Fi CAMP。ポカリスエットのCMソング「一粒大の涙はきっと」「だから一歩前へ踏み出して」のヒットで注目を浴びる彼らがファースト・アルバム『1st BEST』をリリースする。キーボードのAIBAとヴォーカル/MCのSOYAに話を訊いた。



――みなさん仙台にお住まいなんですよね。仙台の音楽シーンはどんな特徴がありますか?
AIBA 「仙台は街中に音楽があふれていて、ライヴ・ハウスやクラブで日々いろんなジャンルの音楽が演奏されてるし、ジャズ・フェスティバルが開催されたりもするんです。東京ほど人数が多いわけじゃないから、音楽に打ち込んでる人同士がつながりやすいという環境もあって、刺激的ですよ」
SOYA 「違うジャンルのミュージシャン同士も仲がいいんですよ。あとジャズ・フェスなのに、ジャズじゃない音楽が演奏されてたりする(笑)」
AIBA 「そうそう、ロカビリーをやってたりするよね(笑)」





――そのゆるさがいいですね(笑)。
SOYA 「そうなんです。今回のアルバムでギターやストリングスを弾いてくれたミュージシャンも、みんな仙台の仲間なんですよ」
AIBA 「だから、ほんとに地元・仙台で作った1枚って感じですね」
――東京でレコーディングという話にはならなかったんですか?
AIBA 「そうですね。やっぱり納得いくまで作り上げたいし、そのためには時間もかかるし、かけたいんです。地元なら家でもスタジオでも制作ができるし、煮詰まったら、そのへんに飲みに行ける(笑)」
――そういう仲間感覚というか、学生感覚がHi-Fi CAMPの音楽にはありますよね。みなさん20代半ばですけど、歌詞には10代の風景がいっぱい描かれていて。
SOYA 「やっぱり学生時代って、ひたむきでまっすぐで、いちばん熱い時期だと思うんです。あのころの気持ちを思いだすとがんばろうと思える。僕は中学時代にやんちゃしてたことがあって(笑)、そういうときに音楽を聴くことで気持ちが救われたんです。でも今、音楽を作り聴いてもらえる側になったからには、聴いた人がポジティヴになれるような曲を作らなきゃいけないと凄く思うんです」
――なるほど。そうした青春の風景のなかでも、とくに別れのシーンが多いのは?
SOYA 「仙台って、東北各地から人が集まってくる街でもあるけど、一方で東京へ進学や就職で出て行く人も多い。日常的に出会いと別れがある街なんです。僕らは仙台に住んでるので、旅立つ人たちを送り出す気持ちで曲を書こうと。戻ってきたときにホッとできるのが故郷だし、そういう人たちをいつでも迎えてあげるのがその街に残ってる者の役目じゃないかって思うんです。僕らは仙台での経験を歌にしているけど、地元を離れて暮らしてる人たちにはきっと通じる想いがあるんじゃないかと思います」
――Hi-Fi CAMPの音楽は“みんなの帰る場所”なんですね。その地元・仙台のほかに、自分たちの音楽に影響したものって何だと思いますか?
AIBA 「僕はまだ26年しか生きてない若輩者ですけど(笑)、専門学校時代に先輩に言われた忘れられない言葉があるんです。それは“人は環境によって育てられるものだから、同じヤツが違う場所で生まれたら、まったく違う人間になりうる”っていう言葉なんですけど……だから僕がこうしていられるのは、今まで出逢ったすべてがあったからだと思うんです」
SOYA 「すごいいい話だなあ。確かに僕も、影響されたのは出逢った人ひとりひとりだと思う。あとは……(コミック誌の)『ジャンプ』の影響が大きいですね(笑)」
AIBA 「急に話がポップになったね(笑)」
――(笑)。『ジャンプ』っていろんなマンガが載ってますけど、『ジャンプ』的な世界観ってありますよね。エンタテインメントの王道でもあるし。
SOYA 「Hi-Fi CAMPも同じだと思っています。自分たちらしさを追究する。そしてJ-POPシーンにど真ん中があるとしたら、僕らはそこを目指したい。まだ一歩目を踏み出したばかりだけど、今回のアルバムで、それが一つ達成できたのかなと思います」



取材・文/廿楽玲子(2009年7月)
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