豪華なラインナップによる女性6人のスペシャル・ユニットが誕生!

JAZZ LADY   2012/10/05掲載
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 2011年3月にBSジャパンの開局10周年記念番組として放送され、大反響を呼んだ『美女 JAZZ』。今年、同番組から生まれた女子6人によるスペシャル・ユニットが装いも新たに“THE JAZZ LADY”としてアルバム・デビューを果たした。

 ビギナーには親しみやすく、マニアのツボもしっかり押さえた珠玉のスタンダード・ナンバーばかりを、曲ごとにさまざまな編成で聴かせる本作。ヴォーカル曲をリードするのはフェミニンでキュートな“エンジェル・ヴォイス”が魅力の五十嵐はるみ
 「たとえば〈Fever〉で歌詞の熱い想いを伝えながらも、どこか強気で男に媚びない女性……みたいな部分が自然と出せたのも、このユニットの持つ力だと思う。でもいちばん面白かったのはこれだけ女子がいて誰も流されずに、お互いの個性がいい意味でぶつかり合って最高の演奏が生まれたところ。私も私のままでいられたし(笑)。直球すぎて今回は入れられなかったけど、〈Girl Talk〉とかすごくチャーミングなので、このメンバーで演奏したいですね」 (五十嵐)
 新世代の女性サックス奏者として2005年に鮮烈なデビューを果たし、近年はアジアでの人気ぶりも話題の小林香織。自身のアルバムではアルト・サックスでときにロックっぽい世界も垣間見せる彼女が、ここではテナーを手にジャズにとことんまで迫っているのも聴きどころ。
 「アルバムで唯一のオリジナル曲〈Ladies In Jazz〉はメンバーのプレイを思い浮かべながら書いた、このユニットの主題歌のようなもの。それぞれの楽器が独自のメロディを歌い繋いだり、普通はフリー・ソロで見せ場をつくるドラムやベースに12小節の中でタップダンサーのようなアドリブ・ソロを展開してもらったり、いろいろとアレンジを考えるのがとても楽しかった。これからもこの6人でしか出せないサウンドをもっと追求していけたら嬉しい」 (小林)
 トリオ編成では旋律を奏で、フロント楽器やヴォーカルが加わるとそれらと絡みつつ、リズム隊としてサウンドの土台を支えるピアノ。ソフトで温かみのある音色から、しなやかで飄々とした演奏まで、鍵盤を自在にあやつるのは宮野寛子
 「どの曲もおすすめですがピアノ・トリオで演奏した〈Misty〉には特別な思い入れがあります。ユニットの要ということで、先行して音合わせを始めたし、レコーディング中もこの3人は出ずっぱりで朝から晩まで一緒に……まるで合宿のような雰囲気でしたが、その甲斐はあったと思う。〈Misty〉では長年連れ添ってプレイしているトリオのような絶妙な呼吸を楽しんでもらえたら。もちろん6人全員で揃って、いつかツアーとかできたらいいですね。打ち上げとかすごく楽しそう(笑)」 (宮野)
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 一見ジャズとは縁遠いように思えるが、民族音楽的なアプローチで作品に色を添える強みを持った楽器、ヴァイオリン。特にオープナーの「The Gift(Recado Bossa Nova)」などは疾走するリズム隊をよそに、悠々と弾きこなす牧山純子の熱いプレイが印象的だ。
 「本当はボッサの〈The Gift(Recado Bossa Nova)〉を、ピアノ・トリオとヴァイオリンで何か違うテイストでやってみたくて、スウィングのリズムに乗せたら弦楽器の摩擦感が気持ちよくてはまりました。みんな、ふだんから男性中心の“ジャズ社会”で活躍しているだけあって、華やかさの中に芯の強さを持っているところが素敵。今回は音にも、女の子同士の楽しい会話があふれていたと思う。じつは高校までずっと女子校だったので、このノリは大好きなんです」 (牧山)
 すべての楽曲を文字どおり“ベース”として支え、「Green Sleeves」での独奏も光る中村尚美。関西を中心に精力的なライヴ活動を続け、ドイツで作られたジャンゴ・ラインハルト生誕100年記念アルバムにも参加を認められた実力派だ。
 「ジャズにあまり馴染みのない人にも、その魅力を伝えるきっかけになる……という趣旨に賛同して参加を決めました。それぞれがリーダーとして頑張っているユニットを持ち、方向性も違うし、スケジュールの調整もなかなか大変な6人だけど、オリンピックみたいにひとつの目標に向かい一丸となって成し遂げることに清々しさを感じます。いい音楽をやりたいっていう気持ちはみんな同じだし。アルバムをリリースしたこれからが勝負ですよね」 (中村)
 本ユニットには今回のレコーディングから参加。ニューヨークで研磨を積み、帰国後は長野を拠点に活躍する飯塚理恵は、フュージョンやブラジリアン・ミュージックをはじめとするさまざまな場面に対応可能なマルチ・ドラマー。
 「途中参加ということもあって最初は不安でしたが、すぐに楽しくなりました。男子禁制の話に花を咲かせたり、一緒に衣装の下見に行ったり、このユニットで自分が女性であることの意味をあらためて考えさせられた気がします……私の中で何かが変わったかも? そのあたりが今後の活動でもっと見えてきたらいいなと思います(笑)。とにかく6人でライヴをやりたいですね!」 (飯塚)
取材・文 / 東端哲也(2012年9月)
アルバム発売記念 2013年東名阪ツアー決定!!

■2013年1月22日(火)東京 六本木 STB139
※お問い合わせ: STB139 tel 03-5474-0139

■2013年1月27日(日)愛知 NAGOYA Blue Note
※お問い合わせ: 名古屋ブルーノート tel 052-961-6311

■2013年1月28日(月)大阪 Billboard-LIVE osaka
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