“釣り”をテーマにしたアイドル、つりビットが1stアルバム『フィッシングライフ』をリリース!

つりビット   2014/12/15掲載
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 釣りに打ち込みながら、トップ・アイドルを目指すというテーマのもと誕生した、5人組のアイドル・グループ、つりビット。トベタ・バジュンの総合プロデュースにより、2013年5月に配信シングル「スタートダッシュ!」でデビューを果たした彼女たちは、初のCDシングル「真夏の天体観測」「バニラな空」などせつない青春を描いた楽曲と、釣りや魚をテーマにした元気あふれるナンバーを両軸にしたパフォーマンスが注目を集め、着実にファン層を広げている。中でも大きな話題を呼んだのは、2014年7月リリースの「踊ろよ、フィッシュ」。山下達郎のヒット曲を爽快なアレンジで伸び伸びと歌ったこのカヴァーは、ひょっとしてこの曲が彼女たちに歌われるためにあらかじめ用意されたものだったんじゃないか?と思ってしまうほど、つりビットに素晴らしくフィットしていた。そんな躍進の年の最後を飾るように、2014年12月10日にリリースされた待望の1stアルバム『フィッシングライフ』は、つりビットの魅力がギュッと凝縮した作品だ。アルバムのリリース・イベントなどで忙しく飛び回る彼女たちに、じっくりと話を訊いた。
写真左より、竹内夏紀、安藤咲桜、聞間 彩、長谷川瑞、小西杏優
――CDジャーナルWEBに初登場ということで、今回はいろいろお話を伺いたいと思います。
長谷川 瑞(以下、長谷川) 「その前にご挨拶させていただいてもいいですか? せ〜の!」
全員 「いつか世界を釣り上げます、つりビットです! よろしくお願いしま〜す!」
――よろしくお願いします! つりビット結成1年半ほどでついに1stアルバム発売となりました。グループがはじまった頃から今までを振り返ってみてどうですか?
小西杏優(以下、小西) 「やっぱり早かったよね。あっという間に過ぎていったような感じもするし」
長谷川 「いつの間にかアルバムまで辿り着いた感じだよね」
安藤咲桜(以下、安藤) 「もう、こんなにたくさんの曲を歌ってきたんだっていう感じです」
長谷川 「持ち曲もいっぱいになったから、ライヴでもいろんな曲ができるようになりました」
――この1年半で、どんなところが成長したと思いますか?
長谷川 「チームワークがすごくよくなったし、ステージ上のパフォーマンスも、今はみんな視野を広くもってできるようになった気がします」
安藤 「そう、最初はお客さんとも目を合わせられなかったんですよ。照明のほうをずっと見て踊ってた」
聞間 彩(以下、聞間) 「それ、すごくわかる!」
安藤 「でも今は、お客さん一人一人の表情を見られるようになったし、お客さんが笑顔でいてくれるとすごく嬉しいし、そういう視線を感じると、もっといいパフォーマンスをしたいって思えるようになりました」
聞間 「自分たちではまだよくわからないんですけど、ファンの方から、歌唱力が上がったねって言われるようになったのが嬉しいです。私とか特に下手なんで自信がないんですよ。だけど、そういう風に言われると、これからも頑張ろうって自信にもなるし」
小西 「たとえば私だったら“ダンスリーダー”とか、メンバーそれぞれ“○○リーダー”っていう仕事があるんですけど、みんなちゃんと役割を果たすようになってきて」
竹内夏紀(以下、竹内) 「MCも以前はスタッフの方に手伝ってもらったりしてたんですけど、今は瑞ちゃんが先陣切って話を進めてくれたり、メンバー同士でも確認しあって自分たちの言葉で話せるようになったと思います」
聞間 「うん。MCも、みんなが積極的に喋れるようになったよね」
小西 「それにファンの方のことを考えられるようになりましたね。MCもどうしたら楽しんでもらえるかとか、そういう部分も考えられるようになったのは成長したかなって思います」
竹内 「ダンスも最初の頃は簡単なものだったけど、今はいろんな曲が増えて、しなやかに踊るダンスとか、いろんな種類のダンスをやらせてもらえるようになって」
――それにしても、日々覚えることが多くて大変じゃないですか?
竹内 「テスト前とかだといっぱいいっぱいになっちゃうけど、好きなことだし、興味があることなのであまり苦ではないです」
安藤 「でも、覚えるたびに何か抜けてる気がするんだよね(笑)」
竹内 「まあ、勉強が抜けてるので(笑)。英単語とかどんどん抜けてるけど、そこはお母さんにも大目に見てもらってます(笑)」
――では、アルバム『フィッシィングライフ』について訊いていきたいんですが、どんなアルバムになったなって思いますか?
聞間 「釣りの曲やお魚の曲も入ってるし、アイドルらしいかわいい曲もたくさんあって。いろんな季節を感じられる曲も入ってて、幅広く聴いていただけると思います」
小西 「つりビットにしか歌えないお魚や釣りの曲が多くて、そんな曲って他ではなかなか聴けないと思うので、ぜひ注目してほしいポイントですね。つりビットらしさが、ギュッと詰まってると思います!」
――たとえば今回の収録曲の中で、歌いこなすのが大変だった曲は?
長谷川 「表現の面で言うと〈ムーンライトキッス〉とか?」
竹内 「気持ちを込めるっていう部分では、頑張らないといけない曲だったと思います。でも、〈ムーンライト〜〉はみんな大好きな曲なんだよね」
全員 「好きー!」
小西 「〈ムーンライト〜〉は、夢の世界に連れていってくれるようで好きなんです。ゆっくり目な曲ってつりビットでは珍しいし、踊りも綺麗なバレエっぽい感じで。歌詞も乙女チックというか、“キッス”とか出てきちゃうし、もうすごいロマンティックって思いました(照)!」
長谷川 「〈真夏の天体観測〉は、今回改めて歌い直したんですけど、ちょっと苦戦しました」
安藤 「初回限定盤に入ってる〈真夏の天体観測〜Next Summer Edition〜〉は、アレンジが生バンドみたいな感じになってるし、歌も録り直して新しいつりビットの声になったなと思います」
長谷川 「今回〈真夏の天体観測〉を改めて歌ってみて、最初にシングルのレコーディングした時には感じなかった難しさがありました。ライヴでずっと歌ってきて、変なクセとかついちゃってる部分もあったし、それに前の時よりも表現力とか求められてるように感じて」
安藤 「初のCDシングルとしてリリースした時から、今までの成長した過程が詰まってると思います。熟成した〈真夏の天体観測〉ができました」
――では、逆に歌ってて無条件に楽しくなる曲は?
竹内 「〈ひまなつり〉は、ライヴで歌っても盛り上がりそう!」
小西 「あと〈おさかなソング〉がめっちゃ楽しかった!」
長谷川 「私〈ひまなつり〉と〈おさかなソング〉を毎日リピートしちゃってるんですけど(笑)、〈おさかなソング〉はお魚の名前がたくさん出てくるので、小さい子にも聴いてもらって、お魚をたくさん覚えてもらって、ライヴで一緒に歌えたら楽しいなって思います」
安藤 「スーパーの鮮魚売場で流れててほしい!」
――あー、たしかに「おさかな天国」みたいな感じで小さい子にも広まりそうですね!
竹内 「そうなったら嬉しいですね。全国のスーパーのみなさん、ぜひお願いします! これはぜひ書いておいてください(笑)。でも、なんと言っても〈Go! Go!! Fishing〉じゃないですかね」
聞間 「この曲はさくちん(安藤)がセンターっていうのもあるし、つりビットにしか歌えない曲だと思うんで」
小西 「ライヴでやってて盛り上がるし、振りもカッコイイよね」
――この曲は、グループの中で釣り大会の成績などからトップを勝ち取った人が“釣りセンター”として、センターを張ることになったんですよね。安藤さんは、釣りセンターに選ばれてどういう心境ですか?
安藤 「やっぱり釣りセンターっていうと、責任感が問われるじゃないですか。釣りの中で一番成績が上だった人が選ばれるので、だから釣りのロケなんかしたときに一番じゃないと本当に悔しいんですよ! センターとしての威厳が揺らいでくるし……」
――そこまで責任感を持っていたとは(笑)。
長谷川 「でもこの曲は、さくもセンターで堂々と踊ってるよね」
安藤 「ホント!? 嬉しい!」
長谷川 「この曲に限らず、つりビットには釣りの歌も多いので、釣りをしてる人にも聴いていただきたいですね。釣りのお供に、つりビット!」
安藤 「それに、私たちは釣り自体も広めたいんです。いろんな方に釣りをやっていただいて、釣りの楽しさを知っていただけたらなと思って活動してます」
――メンバーみなさんも、暇さえあれば釣りに行ってるんですよね。
小西 「そうです。最近はリリース・イベントとか多くて時間がなかなか取れないけど、平日とかでも時間があれば、釣りをしに行ってます」
――釣りの自主練もしてるとは、おみそれしました! 今回のアルバムはバラエティに富んでいて、中には甘酸っぱい恋愛模様を描いた曲や、ロマンティックな感情を描いたものなど様々ですが、たとえば歌詞の内容を理解するために、詞の意味を自分で妄想しながら考えたり、メンバー同士で相談しあったりするんですか?
聞間 「〈ムーンライト〜〉は結構考えたよね」
竹内 「歌詞の中にある、〈♪月に照らされ 影はひとつ〉っていう部分を理解するために、スタッフさんに聞きまくりましたね。“どうやって影がひとつになるんですか? ねえ、どうやってどうやって?”って(笑)」
――また大人を困らせる質問を(笑)。
長谷川 「(顔の向きが)こっちかな、いやこっちかなって、レッスン中にメンバー同士で試してみたりしてね(笑)」
――じゃあここで、アルバムの中から1曲選んでもらって、みんなで歌詞の世界を妄想してもらいたいんですが。
竹内 「えー、どうしよう? じゃあ〈告白スイッチ〉にしよっか? えーと、主人公はちょっと意気地なしの男の子。クラスで一番可愛いマドンナに恋をしてて……」
安藤 「“でも、僕のことなんか好きじゃないよ”って、告白する勇気も出せずにいるんだよね」
竹内 「いつも教室の隅っこで静かにしてるんだけど、メガネ外すと実は超カッコいいの」
長谷川 「でもメガネ外したら、普通は目が点になるよ」
――急にリアリティも追究しはじめちゃった(笑)。
安藤 「メガネかけててもイケメンはイケメンだよね。だからさ、いつもは前髪がかかってて表情がよくわからないんだけど、髪をかきあげるとすごくカッコいい! っていうのはどう(笑)?」
竹内 「それ、ちょっとモサくない?(笑)」
長谷川 「やっぱり、前髪は重要だね!」
竹内 「で、放課後、偶然マドンナと帰り道が一緒になっちゃうんだよね。男の子はこのチャンスに打ち明けようと思うんだけど、勇気がないから何も言えないでいて、もじもじしているうちに、彼女は先に歩いていっちゃう」
全員 「あぁ〜、もう!」
小西 「でも、ここで告白しなくちゃダメだ! って、勇気を振り絞って告白しに行くんだよ」
――おお、まさに「僕は押すのさ 告白スイッチ!」って歌詞ですね(笑)。
小西 「で、〈♪そうさ君に 会いたいのさ〜〉って、彼女の家まで告白しに行くんですよ」


竹内 「冬の砂浜を走って彼女の家に辿り着いたんだけど、そこで10分ぐらい家の前で“どうしよう、どうしよう”って悩むんだよね」
安藤 「ドアのインターホンを押すか、やっぱり止めよう……みたいな(笑)」
小西 「自問自答(笑)。でも、やっぱり何もできなくて、一人で砂浜に行くの」
安藤 「あー、わかった! そこで海に向かって、彼女への想いを叫ぶんだよ!」
竹内 「“○○ちゃんが好きだー!”って海に向かって叫んだら、海岸沿いの道路をそのマドンナが自転車で通り過ぎるの」
全員 「うわぁーーーー(叫)!」
竹内 「自転車を漕いでるのは学校で一番カッコいい先輩で、その後ろに彼女が二人乗りしてるの!」
安藤 「それ、3年生の先輩ね」
長谷川 「設定が細かすぎるよー(笑)」
竹内 「さて、男の子の告白はマドンナの耳に届いたのかどうか……それは、みなさんの想像にお任せします!」
――おお、見事な妄想ストーリーでした!(笑)。
長谷川 「でも、〈告白スイッチ〉は〈ラムネ色のスケッチ〉と繋がってますからね。なので〈告白スイッチ〉の男の子も、この先がどうなるかはまだわからないですよ〜(笑)。〈真夏の天体観測〉と〈バニラな空〉もそうなんですけど、つりビットの曲ってストーリーとして繋がってる曲が結構多いんです」
――なるほど。では、最後につりビットの今後の抱負を語ってもらいましょう。
小西 「今後の抱負は、近いところで2月1日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEでワンマンライヴがあるんですが、まずはそれを頑張りたいと思います」
聞間 「前回のワンマンよりも少し大きな会場なので満員にしたいと思っていて」
竹内 「そうやって、これからどんどん会場を大きくしていきたいし、フェスのメインステージにも立ちたいですね」
長谷川 「やっぱり、デビューした時からの目標としては、武道館でライヴがしたいってことで頑張っているので、まずはそこを目標にしたいですね」
竹内 「将来的には、つりビットでドームツアーもやってみたいです!」
安藤 「それ、最近ずっと言ってるよね」
竹内 「それに、やっぱり女性の方や、子どもの方のファンも増やしたいと思ってて。今回の〈おさかなソング〉とかは小さい子も覚えやすい曲だし、そういう曲もどんどん歌っていって、いろんな世代の方に知ってもらいたいと思います」
安藤 「曲も多くなってきたので、それぞれの表情とかを変えていきたいと思っていて。そういう表情をお客さんに観てもらって、お客さんの心を掴んで、一生忘れられないようなパフォーマンスがしたいんですよ。目を閉じたら“つりビットのパフォーマンスは本当にすごかったな”って思ってもらえるような。まぶたの裏に焼き付いちゃうぐらいの感じで、本当に圧倒的なパフォーマンスがしたいと思ってるので、それをできるようにするためには、自分の気持ちと努力が大事だと思うので、ちゃんとけじもをつけて……」
長谷川 「けじも?」
小西 「めっちゃいいところだったのにー(笑)」
安藤 「いっつも大事なところで間違えちゃうんですよ〜(泣)。だから、ちゃんとけじめをつけて頑張ります!」
長谷川 「アルバムは、結成して一番初めに歌った〈スタートダッシュ!〉と、最新の曲を聴き比べていただいて、私たちの成長をファンの方に聴いていただけたら嬉しいし、内容も四季を感じられたり、とっても盛りだくさんの内容なので、たくさんの方に聴いていただけたらと思います!」
――釣りの目標はどうですか?
聞間 「ずっと前から思ってるんですけど、フライフィッシングに挑戦してみたいんです!」
全員 「やりた〜い」
長谷川 「あと、釣りイベントで言えば、今度ファンの方と川釣りができたらいいなと思ってて。そこでみんなでバーベキューとかできたら楽しそうじゃない?」
全員 「絶対楽しそう!」
長谷川 「そういうこともできるように、力をつけていきたいなって思います!」
取材・文 / 宮内 健(2014年11月)
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