英・ロンドン発のロック・バンド、ザ・リバティーンズが約9年ぶりに放つ4枚目のアルバム。パンキッシュでアナーキーなサウンドに潜んでいたソングライティングの凄みを堂々発揮。歌詞もこれまでと異なり、現代的な問題を取り上げたよりダイレクトな表現に。

名ベーシストを父兄に持つUKシンガー・ソングライター／マルチ奏者のデビュー作。愛や孤独にまつわる親密な一作で、ジェイ・ポールとのコラボ曲「I Care」などを収録。80〜90年代のR＆Bやディスコを現代にアップデートしたサウンドも魅力だ。

ジェイムス・ブレイクとともにポスト・ダブステップ・シーンを支えるUKの4人組による4枚目のアルバム。シューゲイザー、エレクトロニカをシームレスに融合させたサウンドは健在で、これまで共演を重ねてきた盟友キング・クルールも参加している。

5年の歳月をかけて完成させた5作目のアルバム。エズラ・クーニグと長年の共同制作者のアリエル・レヒトシェイドとの共同プロデュース作で、20世紀のニューヨークに着想を得たコンセプチュアルな内容。エズラが大部分を手掛けたという歌詞にも注目だ。

英・ロンドン出身のプロデューサー、ヴィーガンのソロ・アルバム。ジョン・グレイシア、マット・マルチーズら多数の気鋭たちを迎え、トレードマークでもある独特の華やかさやBPMの変化よりも、メロディや曲構成に重点が置かれた作品に仕上げている。

ウルフ・パレードのダン・ベックナーによるソロ・デビュー・アルバム。サーストン・ムーア、アイスエイジらとの仕事で知られるランドール・ダンがプロデュースを担当。希望に満ちたシンセロック「Lose」を含む8曲を収録している。

ディガブル・プラネッツのバタフライによるヒップホップ・プロジェクト、シャバズ・パレゼズが2023年10月にデジタル・リリースしたミニ・アルバムのフィジカル盤。シューゲイザーやアンビエント・ミュージック調のサウンドを巧妙に取り入れている。

俳優としても大活躍しているケイレブ・ランドリー・ジョーンズの4thアルバム。自身の音楽キャリアに欠けていたライヴ・ステージを念頭に置き、万華鏡のようなシンフォニーの中にパンクやグランジの要素をほのめかすヘヴィな作品に仕上げている。

豪・メルボルンのフォーク・シンガー、グレース・カミングスがジョナサン・ウィルソンをプロデューサーに迎えて録音した3rdアルバム。豊かなヴォーカルとドラマティックなストーリーテリングの魅力を全面に押し出した作品に仕上がっている。

スウェディッシュ・ブラック／デスメタルを代表するネクロフォビックの4年ぶりとなる10作目のアルバム。前作同様かつてのメンバーであるフレドリック・フォルケがプロデュースを担当。最初期のファンもうならせる先行曲「Stormcrow」などを収録。

ザ・ビートルズの全公式音源を、年代順に収録したアンソロジー・シリーズの第一弾。1958年の「That’ll Be The Day」から1962年のEMI初レコーディングまでの音源を揃えている。当時の粗削りだった演奏や歌声がよみがえる一枚。

ビリー・ジョエルの17年ぶりの新曲が日本限定でCD化。“もう一度明かりを灯すのを、僕は待ちすぎてしまったのかな？”という、男女の関係修復の心情とも全盛期のビリーとかつてのファンとの関係とも取れる歌詞が沁みる、新たな名バラードだ。

20年代末に人気を博し、ジャンプブルースをはじめ、後進へ大きく貢献した“ブギ・ウギ”探求コンピ。代名詞的名曲「パイントップス・ブギ・ウギ」など、ゴキゲンな楽曲が満載だ。選曲は小出斉で、2024年1月に逝去した小出のおそらく生前最後の仕事。

世界12ヵ国で展開した屋外広告も話題となったBonoboの約5年ぶりとなるアルバム。ジャミーラ・ウッズ、ジョーダン・ラカイら豪華ゲストを迎えた楽曲のほか、UKベースミュージックやレイヴの影響色濃い良質なダンス・トラックが詰まっている。

カナダのハードコア／ノイズロック・バンド、メッツの4年ぶり、5枚目のアルバム。獰猛さをアトモスフェリックに変える近作でのサウンドの進化をさらに推し進めた、これまでで最もパワフルながら、最も美しいレコードを作り上げている。

2022年結成、スウェーデン出身のメタル・バンドによるデビュー・アルバム。歌声とサウンドは、ヨーロッパのスリージーの中でも注目を浴びるL.A.メタル・スタイル。トップ・フロア・スタジオのヤコブ・ヘルマンによるミックスも秀逸だ。

「ボヘミアン・ライク・ユー」のヒットでも知られるUSインディ／オルタナティヴロック・バンドによる12作目のフル・アルバム。結成30周年を祝う作品で、デビー・ハリーやスラッシュ、フランク・ブラックら豪華ゲストが参加している。

米・ニューヨーク出身のハードロック・バンド、ブルー・オイスター・カルトの2024年発表のアルバム。彼ら特有の不気味な雰囲気を持つハードロック・ナンバーから哀愁漂うバラードまでが楽しめる。ビートルズのカヴァー「IF I FELL」も収録。

リンキン・パークのこれまでの歩みを凝縮したシングルス・コレクション。代表曲「ナム」「イン・ジ・エンド」「ワット・アイヴ・ダン」「フェイント」などに加え、未発表曲「フレンドリー・ファイヤー」やファンに人気の「クワーティ」なども収録している。

“グリオー・パンク・ノイズ”を標榜するユニット、アヴァランシュ・カイトの2ndアルバム。カイト・ウィンセのヴォーカルとフルート／口弓は前作以上に研ぎ澄まされ、ポリリズミックなドラムス＆ノイジーなギターと相まって、さらなる高みに到達した。

英国フォーク・シーンの重鎮、マーティン・シンプソンの2024年作。故郷シェフィールドでトム・ライト、アンディ・ベルとともに制作。彼の音楽性に影響を与えた英米フォーク・シンガーたちのレパートリーのリワークとオリジナル楽曲を収録した2枚組だ。

英・ブリストルのカルト・アーティスト、LYNKSの1stアルバム。斬新な歌唱スタイルで自作曲＆セルフプロデュースした作品。フラメンコ調の先行曲「USE IT OR LOSE」や甘美なベッドルームポップ「TENNIS SONG」などを収める。

3rdアルバム『ビー・ヒア・ナウ』に伴うツアーから、97年のドイツ・ミュンヘン公演の模様を収録。英国での発売初日に42万枚以上を売り上げたというアルバムの収録曲を中心に、熱量高い演奏を披露している。

大ブレイク後のマンチェスター凱旋公演となった、1996年4月27日開催のバンド初となるスタジアム・ライヴをパッケージ。名アルバム『モーニング・グローリー』楽曲のほか、未収録のシングルB面曲なども楽しめる。

二人の女性シンガーを中心に据えたゴシック／シンフォニックメタル・バンド、ノクトゥルナのアルバム。フェデリコ・モンデッリが作詞・曲だけでなく、プロデュースでも参加。ひとつのジャンルに捉われない楽曲性を発揮している。