ゴシック／ドゥームメタルを代表するマイ・ダイイング・ブライドによる4年ぶりのアルバム。ヴァイオリンやシンセサイザーをフィーチャーして陰鬱さを助長したほか、すべて6分超というダークな世界感を極めた楽曲が詰まっている。

フィンランドのエクストリームフォークメタル・バンド、ヴェリカルパによるアルバム。アルコールにまみれた、血沸き肉躍るスタイルを中心に、フィンランドならではの哀愁も織り込んだ珠玉のフォークメタルを奏でている。

Xマル・ドイッチラントのフロントウーマン、アーニャ・フーヴェのソロ・デビュー・アルバム。長年の友人であるモナ・ムアに誘われたフーヴェは、数十年にわたる音楽活動休止を考え直し、貪欲な攻めの姿勢が窺える一枚を仕上げた。

英・リヴァプール出身のシンガー・ソングライター／ギタリスト、ジェーン・ウィーバーによる、前作『フロック』から約3年ぶりとなるアルバム。初期作品のメランコリーを再現しつつ、さらにそれを推し進めた一枚に仕上がっている。

リヴァーサイドやルナティック・ソウルでの活動で知られるプログレッシヴロックのマルチ奏者、マリウス・デューダの2023年作。ChatGPTやディープフェイクなどの隆盛から、破壊的イノベイターとしてのAIのコンセプトに着目し、探求した作品。

イタリアのブラックメタル・バンド、モーチュアリー・ドレイプの6thアルバム。ダークでありながらもメロディアスな持ち味はそのままに、クラシック・メタルに根ざした不気味な構成と雰囲気をもって、呪術的でオカルトに包まれた旅路を描いている。

ザ・ビートやナーヴスで知られる米パワーポップのレジェンド、ポール・コリンズによる2024年のソロ・アルバム。ドワイト・トゥイーリーやザ・シューズらとレコーディングした一作で、新曲はもちろん、ナーヴス時代の楽曲のセルフカヴァーなども収録。

ディガブル・プラネッツのバタフライによるヒップホップ・プロジェクト、シャバズ・パレゼズの2024年発表のミニ・アルバム。前作の路線を踏襲しつつ、ねじれたエレクトロやファンクのヴァイブを掛け合わせた内容となっている。

英国のロック・バンド、テキサスとロックの殿堂入りを果たした米国のシンガー・ソングライター、スプーナー・オールダムのジョイント・アルバム。テキサスのヒット曲をオールダムの繊細なピアノを加えたシンプルな編成で新たにレコーディングしている。

米・ニューヨークを拠点に活動するシェーン・レイヴァーズを中心としたプロジェクトのデビュー・アルバム。ポストパンクのスクラップなサウンド、心をつかむポップなセンチメンタリズムやエレクトロを取り入れた、型破りなナンバーを収録している。

英国ジャズ・ロックを代表する名バンドのスタジオ作／ライヴ盤ををコンパイルした6枚組ボックス。骨太な英国流ジャズ・ロックを提示したデビュー作から、解散前の緊張感あふれる1971年のライヴ盤まで、その魅力を歩みを味わうことができる。

米・テキサス出身のインディロック・バンドがセルフ・タイトルで放つ5thアルバム。アンドリュー・サルロをプロデューサーに迎えての一枚で、うねるようなピアノ・ラインと鮮やかなプロダクションが一体となったサウンドスケープを味わえる。

“サイケデリック・ガールズ・トリオ”ことシャドウ・ショーのアルバム。シングル「Mystic Spiral」や「On A Cloud」をはじめ、デトロイト・サウンドをルーツとした、60年代ガレージサイケを21世紀にアップデートした楽曲が並ぶ。

ティガとハドソン・モホーク、先鋭的なプロデューサー同士によるコラボレーション・アルバム。アブラやチャンネル・トレスら豪華ゲストを迎え、ハードコアレイヴ・プロジェクトとして構想された一枚となっている。

インドのナガランド州ウォカ地区発のメロディックロック・バンド、アバウト・アスの2ndアルバム。爽やかなギター・サウンドにのせた先行配信曲「EVH」をはじめ、前作の音楽性を踏まえてメロディを際立たせた一枚に仕上がっている。

カリディアのメンバーを中心に2022年に結成されたパワーメタル・バンドのデビュー・アルバム。先行シングルとして発表された「Drag Me to Hell」ほか、パワーとスピード、メロディの3拍子そろったナンバーを味わえる。

イタリアン・コンポーザーの巨匠が、1969年に発表した初のソロ・アルバム。タイトルどおりにリズムを重視した、異なる楽器群の組み合わせとエクスペリメンタルなアプローチが特徴の先鋭的なサウンドは、サスペンス・スリラーやジャーロ系を彷彿とさせる。

イーグルスの50年以上に及ぶキャリアを俯瞰する決定版コレクション。1972〜2020年にリリースされたスタジオ・アルバムから歴代のヒット曲を35曲を収録。さらに珠玉のライヴ・アルバム5作から厳選された16曲の感動的なライヴ音源も収録。

NWOBHMムーヴメント真っ只中に英・グラスゴーで結成された4人組の87年のデビュー・アルバム。同時代の米国のバンドと比べて装飾過多に陥らないメロディ重視の英国的湿り気のある作風で、ヘヴィとポップの絶妙なバランスがマニアに高い評価を受けた。

2008年より取り組んできたジェフ・ミルズのアート・パフォーマンスから、2024年4月にブラックホールをテーマに開催した舞台作品のサントラ。戸川純をフィーチャーし、ヤマジカズヒデらも録音に参加した「矛盾」ほか、全曲書き下ろしの楽曲が並ぶ。

イタリアの作曲家／プロデューサー、ジュリアーノ・ソルジーニが1971年に発表したアルバム。ファンクやサイケ、ジャズ・ロック、ラウンジの完璧な融合によって、彼の作品において最も有名で認知度の高い作品のひとつとなった。表題曲は17分に及ぶ大曲。

レミジオ・デュクロスの妻としても知られる歌手／作曲家、ダニエラ・カーサが1975年に発表したアルバム。フォークやサイケ、ジャズなどを取り入れつつ、ポップと実験性を巧みに融合させた作風が特徴となっている。

「スモーク・オン・ザ・ウォーター」ほか、歴史的名曲が並ぶハードロックの金字塔の5枚組ボックス。ドゥイージル・ザッパによる2024年版リミックスに加え、“レマン湖畔の逸話”として有名なモントルー・カジノでの未発表ライヴなどをまとめた豪華盤だ。

2002年にドイツで結成された、中世をテーマにしたフォークメタル・バンド、フォイヤーシュヴァンツによる2023年リリースの2枚組。スタジオ・アルバムのほか、マノウォーのカヴァーも披露した2022年開催の興奮必至のライヴ音源も収録している。

20世紀イタリアン・ロック界の重要なマルチ・アーティスト、ルーチョ・バッティスティの1971年発表の3rdアルバム。インスト曲とヴォーカル曲が交互に演奏される、当時としては最先端の実験作。本作をきっかけにPFMが結成されたことでも有名だ。