“日本語っぽい”バンド名特集!

2007/03/23掲載
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新たなスタートを切るには最適の季節“春”。ふらっと駅前留学をしてしまいがちな社会人一年生ヘオススメしたい、異文化コミュニケーション“日本語っぽいバンド名”特集! イマ、ニホンがアツイラシイヨ!と言ったかどうかは分かりませんが、確実にニホンびいきなそのネーミング・センスに注目を。
 かつて「ガイコクジン、ニホンゴを歌うの巻」でもこっそりと取り上げていました、名前に“日本語”が登場するバンドの数々。“加藤さんと鈴木さんが有利になれるキャンペーン”(すでに終了)なるものまで実施された、from ノルウェー“CATO SALSA EXPERIENCE(カトー・サルサ・エクスペリエンス)”/from ニューヨーク“THE MOONEY SUZUKI(ザ・ムーニー・スズキ)”にはじまり、「古」+「新」漢字を二つ組み合わせた“KOSHEEN(コシーン)”、権利問題により日本国内では“YATSURA(ヤツラ)”名義での活動となった“URUSEI YATSURA(ウルセイ・ヤツラ)”、遠く天国へと旅立った長さんへのメッセージなのか?“MIRACLE CHOSUKE(ミラクル・チョースケ)”、「ロボットポルノミュージック」という新たなサウンドを掲げる「オタクの電気」こと“OTAKU NO DENKI(オタク・ノ・デンキ)”など、日本人にしてみればちょっと不思議なネーミング・センスの波。ぼんやりと大海原を眺めているうちに、いつの間にやらビッグ・ウェーヴへと成長していた模様……! 「和製英語」なんて言葉にも引けをとらない“日本語っぽいバンド名”をズラリご紹介です!

 鈴木隆生・著『100万人もいる小林さんがまる見え』なんて文献もある通り、加藤/鈴木と同様に全国各地に頒布する“小林”姓(特に信越地方に多いとか)。このポピュラーな響きを、敢えて冠したドイツ・ブレーメン産のポリティカル・ハードコア・バンドといえば“KOBAYASHI(コバヤシ)”。昨年12月には、日本のレーベル“A-cclaim”より2ndアルバム『Neuanstrich』(写真・もちろんライナーには日本語対訳が掲載!)を発表、世界中から熱い支持を受ける彼ら。信念に基づいた真摯なリリックと、力強く響き渡るメロディック・ハードコア、お茶目なジャケットも合わせ、トータルで興味深い作品を発表し続けています。

 Prosthetic Recordsへのレーベル移籍第1弾にして、3枚目となるニュー・アルバム『SAMSARA』のジャケット(写真)はなぜかお地蔵さんだ! ハードコア〜グラインド〜デスメタル〜ジャズ〜民族音楽に至るまで、貪欲に飲み込んだ挙句にブルータルな嘔吐をかますシカゴ生まれの激烈集団“YAKUZA(ヤクザ)”。確かにこのネーミングにも驚きですが、特筆すべきはやはりその音。プロデューサーにはMatt Bayles(ISIS、BOTCHを手がける)を迎え、ゲスト・アーティストにはJim Baker(ジャズ・ピアニスト)、Fred Lonberg-Holm(ジャズ・チェリスト)、Sanford Parker(MINSK)、そしてマストドンのヴォーカル/ベースであるTroy Sandersといった顔ぶれが集合。この妙なる調べは首にきます!

●YAKUZA公式MySpace:http://www.myspace.com/yakuza

 4月11日には待望の日本盤『トランスペアレント・シングス』が発売(写真はUK盤)! 70's初頭の西ドイツに登場したムーヴメント“クラウト・ロック”からの影響も色濃い3ピース・バンド“FUJIYA & MIYAGI(フジヤ・アンド・ミヤギ)”。「フジヤ」はレコード・プレイヤーに書いてあった名前から、そして「ミヤギ」は映画『ベスト・キッド』に登場する空手の師匠“ミヤギ”(演じていたのは故ノリユキ“パット”モリタ)から頂いたそうな。後半に入ると自らの名前をひたすら連呼する「Ankle Injuries」にはじまるリズミック・ロック・アルバム、エレクトロ好きにもディスコ・パンク・ファンにもオススメの逸品!

●FUJIYA & MIYAGI公式MySpace:http://www.myspace.com/fujiyaandmiyagi

 貴方の第一印象……ズバリ正解です! 亀屋万年堂“ナボナ”のCMといえば世界のワンちゃん、世界のホームラン王“王貞治”からその名前を頂いた、ペンシルヴァニアの野球狂ハードコア・バンド“SADAHARU(サダハル)”。途方もなくフィードバックするリフの嵐とスクリーム、バッタのごとくステージを飛び跳ねては確実にオーディエンスをヒットするトランス感覚、スクリーモ!MORE!と常に新しい音を探し求める音楽シーンの注目株は間違いなく彼ら。その名前だけで音を想像してしまうと、肩すかしどころか重戦車級のラリアートを喰らってしまいますよ! 飛び出し注意!

●SADAHARU公式MySpace:http://www.myspace.com/sadaharu

 『愛の流刑地』にのぼせ上がる読者へ喝! 世の中の風潮を軽く笑い飛ばすジャパニーズ・ジョーク×アメリカン・ジョークの合体ロボ、日本人女子ヴォーカル・YUKIを中心にNYで活動するドリーム・ポップ・バンド“ASOBI SEKSU(アソビ・セクス)”。「unique(ユニーク)」「intence(激烈)」「fun(楽しく)」の3ヶ条を体現するそのサウンド、USだけでなく日本国内からのラヴ・コールも多数寄せられているとか。ちなみに、YUKI以外のメンバーは言葉の意味を知らずに響きだけでこのバンド名を採用したそうな。遊び心と激音が絶妙にミックスされた、キュートな彼女たちを見事表現しています。

●ASOBI SEKSU公式サイト:http://www.asobiseksu.com/
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