CDJournal.comスタッフが選ぶ“2009年 私のBest5”

ASA-CHANG&巡礼   2010/01/20掲載
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悲喜こもごもの「2009年」を代表する名盤、珍盤、奇盤……の数々!毎年恒例となりました、CDJournal.comスタッフによる「私のBest5」を公開。すっかり忘れていたかもしれない名作をもう一度反芻しておきましょう。
(1)UG KAWANAMI/Drop Scene
(2)SMASH YOUR FACE/Fuck the World
(3)HARD CORE DUDE/HUMDRUM CEREMONAL DEMAGOGY
(4)MK-ULTRA/DISCOGRAPHY
(5)EXALTED/Eyes Rolled Back
 “好きな人が選ぶ曲”が悪い訳はないんですが、オリジナル盤で聴くよりもイイのはやはりそのセンス(1)、夏の思い出フォトグラフ<弁天ROCKERS>もシビれた(2)、そろそろステージで観たいです。日本が誇るジャンク・サウンドの巨匠“オレ達に価値はない”HARD CORE DUDEがいきり立つニュー・アルバム(3)。青春シカゴ伝説(4)とくれば、現行バンドのEXALTEDが放った7inch(5)もこっぴどいハーシュ・ヴォーカルで激烈。2010年も楽しいライヴがもんまりのはず。(星)


 抜きん出て“これ!”という作品が挙がらなかった2009年。上記5枚と同じくよく聴いた作品は、フレーミング・リップスウィルコ、アントニー、アクロン/ファミリーフェニックスホラーズビッグ・ピンクアトラス・サウンドワイルド・ビースツニーコ・ケースガールズマムラーズアニマル・コレクティヴグリズリー・ベアタイヨンダイMEWスコット・マシュー、そしてレナード・コーエンのライヴ・アルバムなど。デンジャー・マウスと組んだり、フェネスと共作したりと、スパークルホースが活動的だったのがなにげに嬉しい一年でもありました。今年は、R.E.M.銀杏BOYZのニュー・アルバムに期待!(徳武)


 2009年はジャンル、人種、国籍がある意味“ボーダレス”な音楽が面白かったと思います。ジャズやクラシックの影響を感じさせる軽やかなピアノ・ポップス(1)、ケニアの伝統楽器ニャティティを弾き歌う日本人女性の初アルバム(2)、南アフリカ発シューゲやダブなどをミクスチャーした無国籍音楽系ロック・バンドの(3)、ソマリア難民として米国へ渡った経歴を持つラッパーの(4)、NYブルックリンで活動するトライバル系サイケ・バンドの(5)。こうやってみるとアフリカの要素が多いな。これからはこういうボーダレスなアーティストが世界中でもっともっと発見されていくのでしょうねえ。(木)


 雑食性の私ですが、クラシックを多く聴いていた一年でした。上記以外にも、パトリシア・コパチンスカヤ『ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲』アルカント・カルテットの『ブラームス:弦楽四重奏曲第1番、ピアノ五重奏曲』、ユベール・スダーン東京交響楽団『ブルックナー:交響曲第7番』は、長年にわたる“3大Bコンプレックス”(多くは語らないのでご想像ください…)を払拭してくれた3枚として挙げておきます。(2)は「天使の入江」が最高! こんなギャンブル人生、送ってみたいわ。(5)は綾戸智恵による大阪のおばちゃん風ナレーションと手塚治虫の原画で紙芝居のように楽しめる作品です。今年も新鮮な驚きにたくさん出会えますように。(原)


 清志郎的に言えば、“金が欲しくて働いて眠るだけ”というシケたルーティンに陥りがちだった僕の毎日にグルーヴを与えてくれた5枚。どれとはいわないけど、この中のCDを聴いて思いがけず涙してしまったこともある。当年とって36歳。音楽聴いて泣いたことなんて、もしかしたら初めてのことかもしれない。しかも“え?”っていうぐらい意外なタイミングで。本当に思いがけず。意味が分かんなかっただけに、それは自分にとってすごく生々しくてリアルなことだった。キワキワな生活を送っているからこそ、音楽が持つ底力のようなものを身をもって感じさせられることとなった2009年でした。(望)


 音楽じゃなくてスミマセン! 『星新一』『どーもくん』はもちろん、『タイムスクープハンター』『新・三銃士』『ブラタモリ』など、2009年はNHK発の良質番組が多かった。『シンケンジャー』を観て脚本家・小林靖子への信者度は右上がり中。『青い花』は雰囲気勝ちかな。ちなみに、音楽で5枚を挙げたら、紅白に感動した、いきものがかり、ケルト色も濃くなってきた石川智晶、“クリムゾン・ギター×アコーディオン”のKTU、彼ららしい変拍子が心地良いMEW、付属のPV集DVDは家宝ものなYMCK、それぞれの新作かな。(徳)


 2009年は、どう考えても連載をしていたアーティストのアルバムをよく聴いてました。深く聴き込めば聴き込むほど新しい発見があり、それが記事にも活かされたように思います。(1)(3)(4)はシンガー・ソングライターの方たちのオリジナル・アルバムですが、どの作品も違ったベクトルでクオリティが高く、歌詞を何度も何度も読みながら聴きました。(2)はベスト・アルバムで、ヴォーカリストとしてだけではなく、クリエイターとしての凄さを感じた一枚でした。(5)は痛快なロック作で、PVやライヴを観ながらも楽しめた作品です。(清)
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