「若い人に演歌や歌謡曲の魅力を知ってほしい」 ―― 演歌歌手、ジェロのカヴァー・アルバムが登場

ジェロ(演歌歌手)   2008/06/24掲載
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 デビュー曲 「海雪」 の売り上げ枚数は27万枚を超え、配信でも60万ダウンロードを突破、まさしく “ジェロ旋風” とも言える社会現象を巻き起こしている、ジェロ。「海雪」に続く、待望のニュー・リリース 『カバーズ』 を6月25日に発表する。誰もが知っている名曲から、知る人ぞ知る名曲まで、新たな命が吹き込まれた全7曲。演歌・歌謡曲の概念を次々と塗り替えてゆく、ジェロならではの革新的な作品が完成した。



 「デビューしてから、本当に生活が一変しました。とにかく、考えられないくらい忙しいです(笑)。デビューする前は、何年もかかってようやくヒットするんだろうと思っていたので、すぐにこんな大きな反響をいただけたことは、とても感謝しています。でもやっぱり、月に2〜3日はお休みがほしいですね(笑)」
 今年2月に「海雪」でデビューを果たして以来、瞬く間に“時の人”となった演歌歌手、ジェロ。次なる作品として彼が選んだのは、演歌・歌謡史を彩る名曲からセレクトされたカヴァー・アルバムだ。
 「新曲を作る時間がなかったから(笑)。というのは冗談で、僕はもともと演歌や歌謡曲をふだん聴かない若い人にこそ、その魅力を知ってほしい、という気持ちでいるんです。それで、スタッフからの提案もあって最初のミニ・アルバムをカヴァー集にする事にしました。先輩の門倉有希さんとかもそうなんですが、演歌歌手の方は、よくアルバムでカヴァー曲をやるんですね。そういったアルバムでいい曲を知ったりすることも多いので、僕の『カバーズ』を通じて名曲を知ってもらえたらうれしいです。そして、この『カバーズ』はこれからもシリーズ化していこうと思っています」


 「僕とスタッフ、そしてブログでファンの方からリクエストを募集して決めました」と言う収録曲は、1983年のヒット曲「氷雨」 、米軍基地の街・本牧を叙情的に描いた「本牧メルヘン」、チョー・ヨンピル渥美二郎の歌唱で知られる「釜山港へ帰れ」、そして自身が敬愛してやまない五木ひろし「夜空」、堺正章「さらば恋人」など、思わずニヤリとしてしまう、通なセレクトが実現。だからといってリスナーを限定することなく、「ふだん演歌や歌謡曲を聴かない若い人たちにも聴きやすい音をめざしたつもりです」と、歌手として“あるべき姿”へ辿り着くところが、彼ならではの心意気。
 「せっかくカヴァーをやるなら、自分なりの新しい何かを加えて作るほうがクリエイティヴだし、何より聴いてくれる人も楽しめると思って、こうしたサウンドにしてもらいました。CMで使われた〈氷雨〉は、サンタナみたいなギターが入っていたり、〈夜空〉はドゥービー・ブラザーズみたいなサウンドだったり。とにかく音楽として楽しめる作品になっていると思います。〈夜空〉は、夜にクルマを運転しながら聴くと、夜景にぴったりはまってサイコーですよ。カップルの方には、夜のドライヴ・デート用のBGMにおすすめです(笑)。〈釜山港へ帰れ〉はデビュー前にSOIL&“PIMP” SESSIONSさんの前座で日比谷野音で歌ったり、初めてのテレビ出演で歌ったりしていた曲なので、今回正式に僕のヴァージョンが出来て良かったです」



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ジェロ サイン入りステッカー/5名様


 ゲスト参加を果たしたSOIL&“PIMP” SESSIONS、マーティ・フリードマンの熱演にも後押しされるように、原曲の持つ醍醐味をさらにエモーショナルに響かせる大胆なアレンジ。カヴァーでありながら“オリジナリティ”に富む『カバーズ』。今後のシリーズ化も楽しみな逸品だ。
 「これからも、音を聴いただけで“ジェロだ!”と感じてもらえるような音楽を作っていければと思っています。僕が演歌を盛り上げられているのかどうか分かりませんが、若い方から“今まで演歌を聴いたことなかったけど、ジェロをきっかけに演歌を聴きはじめました”と言われると、とてもうれしいです。どんどん若い人たちにも演歌の魅力を知ってほしいですね。そして、いつも言っていることなんですが、とにかく“自分らしい演歌歌手”になりたいですね」



取材・文/星隆行(2008年6月)
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