チープ・トリック   2009/08/06掲載
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鈴木祥子


CHEAP TRICK! この名前を口に出すだけで胸がときめいてくるのはどうしてだろう? それは過去じゃない、ノスタルジーでもない。今も世界じゅうに散らばっている、あのメロディーと声とビートの魔法にかけられっ放しなのはあたしだけじゃない。あの経験をいったい、どんなコトバで表したらいいというのだろう?

去年から今年にかけて多くの素晴らしいミュージシャンが亡くなった。その才能が、華やかさが肉体とともに永遠に失われてゆく、どんなに嘆いても時間は待ってくれない。生きていることの、生きて音を出しつづけることの困難と強さと弱さと素晴らしさを、彼らは今こそわたしたちにおしえてくれている気がする。

いちど音楽の魔法にかけられた人間は、2度とふたたびそこから目醒めることはない。それが人生最大のしくじりであり、最高の至福である限り、彼らは音を出しつづけててくれることだろう、わたしたちのために、生きることのために。



Profile:

シンガー・ソングライター。高校時代より一風堂の藤井章司に師事しドラムを学ぶ。86年、音楽活動を本格的に開始、ビートニクス(高橋幸宏・鈴木慶一)らのツアーに参加。88年のデビュー以降、14枚のオリジナル・アルバムを発表。ソングライターやサウンドプロデューサーとして小泉今日子、松田聖子、PUFFY、坂本真綾、川村カオリら多数のアーティストを手がける。鈴木祥子ドキュメンタリー映画のサントラ盤『無言歌〜romances sans paroles〜』(写真)発売中。9月5日、東京・Billboard Live TOKYOにてライヴを開催。10月28日には『SHO-CO-SONGS collection 3』が発売され、記念ツアーも12月に予定されている。



マシータ
(BEAT CRUSADERS)


昨年〈あの武道館をもう一度!〉をブチかましてくれた(めちゃ楽しかった!)最高のオヤジたちからのNEWアルバム! ん? タイトルが『THE LATEST』…っつーことはいつでも『最新作』…まさかっ!? これで終わりにしようってんじゃないよねっ!? でもコレ聴いたら…「いつ最後となっても構わないぜ!!」の覚悟だったんだということが分かった!



Profile:

NATSUMENの元ドラマー。2003年にBEAT CRUSADERSに加入、ドラムスを担当。2004年、ミニ・アルバム『A PopCALYPSE NOW〜地獄のPOP示録〜』でメジャー・デビュー。ポップかつアグレッシヴな音楽性に加え、ライヴ以外はつねにお面姿というヴィジュアルでも話題に。9月9日には高橋瞳とのコラボ・シングル「ウォーアイニー」、ライヴの模様とメンバー主演のドラマを収めたDVD『Oh my ZEPP/PRETTY IN PINK FLAMINGO』(写真)のBlu-ray版、CD『「PRETTY IN PINK FLAMINGO」サウンドトラック』をリリース。9月23日には待望のニュー・シングル「LET IT GO」が発売。現在、DVDリリース・ツアーを展開しているほか、SUMMER SONIC 09など日本中の夏フェスを席巻中!

■公式サイト:http://www.beatcrusaders.net/



ジェイソン・フォークナー





チープ・トリックの新作でギターを弾いてくれないかって連絡を受けたとき、僕はすごく興奮したのと同時に混乱もしたよ! だって、彼らのレコードの全ギターをリックが弾いているものだと思っていたからね。ともあれそのショックから抜けたとき、僕はそのチャンスに飛びかかったというわけさ。これまで、曲を書いたりプロデュースすることのほうが興味があったから、純粋にプレイヤーとしては、そんなにたくさんのセッションに参加したことはなかったんだ。でもこのオファーだけは無視できなかったよ! 何年も前、ジェリーフィッシュのツアーのときにロビンとトムに会って付き合いがあったから、今度は彼らとスタジオで会いたいってずっと思ってたんだけど、残念ながら実現していなかったんだよね。とにかくアルバムの楽曲はとても素晴らしかったし、チープ・トリックのレコードにプレイで参加できたことは、夢のような出来事だったよ! なぜなら彼らに熱中しながら僕は成長してきたわけだからね。なんと驚くべきエネルギー! このアルバムに参加できたことを光栄に思ってるよ。



Profile:

68年LA生まれ。高校卒業後ギター・バンド“The Three O'clock”に参加、88年にアルバム『Vermillion』でメジャー・デビュー。リリース後、すぐに解散。ギタリスト募集広告で知り合ったロジャー・マニングに誘われ、ジェリーフィッシュに加入、ギターとベースを担当。90年に発表した1st『ベリーバトゥン』リリース後バンドを離れ、96年、初ソロ・アルバム『詠み人知らず』を発表。ソロの作品発表と並行して2001年、エレクトロ・ポップ・バンド“ティーヴィー・アイズ”を始動。2005年、ティーヴィー・アイズとしてアルバムを発表。2009年9月2日、4thアルバム『オール・クワイエット・オン・ザ・ノイズ・フロア』を日本先行発売予定。




ロジャー・ジョセフ・マニング・Jr.


チープ・トリックのニュー・アルバムに参加できたことは、本当にうれしく、心から誇りに思っているよ。僕はロビン・ザンダーとじっくり仕事ができた素敵な午後のことを、よく覚えている。彼は新曲のコードとリズムを僕に教えてくれて、僕がそのパートを練習している間、メロディを歌ってくれたんだ。キーの高いロックンロール・メロディを歌うには、パワーとブレスのコントロールを必要とするから、ロビンはピアノの前にいる僕のすぐ右に立って、僕の顔から2フィートのところでシャウトしたんだよ。普通なら本当に苦痛だけど、まったく嫌だとは思わなかったんだ。それはとっても美しくって、彼の才能と力量に畏敬の念のようなものを感じたんだ。僕はただ座っていただけで、こんなユニークな経験を味わえて、感謝の気持ちでいっぱいだよ。これは本当に僕の身に起こったことなんだろうか? ロビンとメンバー、僕を今回のプロジェクトに参加させてくれてありがとう!



Profile:

米サンフランシスコ出身のキーボード奏者、シンガー・ソングライター。91年、ジェリーフィッシュの中心人物として『ベリーバトゥン』でデビュー。名作『こぼれたミルクに泣かないで』を残し94年にバンドが解散すると、インペリアル・ドラッグ、ティーヴィー・アイズなどのバンドやプロジェクトを企画・参加、映画『ロスト・イン・トランスレーション』のスコアを手掛けるなど、幅広い活動を展開。2006年、初のソロ・アルバム『ソリッド・ステイト・ウォリアー』をリリース。2007年、エレクトロ・ポップ・プロジェクト、マリブとしてアルバム『ロボ・サピエンス』を発表。2008年、ソロ2作目『キャットニップ・ダイナマイト』を発表した。



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