SATOMi、満を持してメジャー・シーンへ! ヒップホップ、R&Bを吸収した“誰もが楽しめるポップス”作品を発表

SATOMi(SATOMI')   2011/03/11掲載
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 2005年、わずか16歳のときにMIDEM(フランス・カンヌで行なわれている世界最大級の国際音楽産業見本市)で脚光を浴び、シングル「HEARTBREAKER」でUKデビュー。翌年にはシングル「Yesterday/Love to stay」で国内デビューを果たし、配信を中心に数々のヒット曲を生み出してきたR&BシンガーのSATOMI'が、アーティスト名を“SATOMi”に改め、ついにメジャー・シーンへと進出する。「Candy magic」「Joy of Love」などの代表曲、そして、SATOMi名義による最初のシングル「ねぇ どうしたらキミは」までをDJミックスした『SATOMI' BEST MIX mixed by DJ KENKAIDA』は、彼女の“これまで”と“これから”をつなぐ作品に仕上がっている。ヒップホップ、R&Bのマナーをしっかりと吸収しながら、誰もが楽しめるポップスとしての魅力も十分。彼女の音楽はここから、さらに幅広いリスナーによって共有されることになりそうだ。
――これまでのキャリアを振り返りつつ、新しい“SATOMi”も感じさせる、意義のあるミックスCDですね。
 SATOMi(以下、同) 「そうですね。いままで“SATOMI'”のことを知らなかった人にも、自分の音楽を聴いてもらえるきっかけになったらいいなって」
――カッコいい曲が多いですよね。個人的には「Dear」「Long distance」「Black coffee」あたりがいいな、と。
 「あ、そこらへんはかなり“黒い”ですよね。私も普段はゴリゴリばっかり聴いてるので(笑)」
――やはりコアなR&Bがルーツ?
 「R&Bというより、ヒップホップですね。母親がヒップホップ好きで、その影響をすごく受けてるんですよ。N.W.Aアイス・キューブとか。いちばん好きだったのはジャネット・ジャクソンなんですけど――小さい頃、PVをずっと観てて――あんまり自分の好きなものを突き通しても、自己満足になっちゃうと思っていて。より伝わりやすく、J-POPに近づけることも意識してますね」
――デビュー当時から?
 「そうですね。デビュー曲の<Yesterday>も、すごくいいバランスだと思ってて。メロディを書いてくれたのは伊秩さん(SPEEDの楽曲を手がけたことで知られる伊秩弘将)で、アレンジはボストンでやって。<Candy magic>もすごくポップですよね。たぶんみんなが求めてるのは、こういう感じなんじゃないかなって」
――デビューからの6年で、ヴォーカルにも変化があったのでは?
 「私はずっとダンスをやっていて、“どうしてもシンガーになりたい”っていう感じじゃなかったんですよ。ある人に出会って“歌ってみない?”ってことになって、MIDEMにエントリーしたら、ライヴをやらせてもらえて……全部、そこからなんですよね。最初は戸惑うところもたくさんありました。もともとカラオケでもめちゃくちゃ緊張するタイプだし(笑)、“人前で歌うのなんてありえない”って思ってたんですよね。いきなり別世界に飛び込んでしまったというか、けっこう悩むことも多かったです。でも、1年くらい前から変わってきたんですよね。歌がうまいってことも大事かもしれないけど、それよりもSATOMiにしかない味、感性、感情を出していけばいいんじゃないかって」
――新曲「ねぇどうしたらキミは」にも、SATOMiさんの個性がすごく出てると思います。
 「Giorgioさん(西野カナ超新星などの楽曲を手がけるGiogio Cancemi)といろいろ話して、私のイメージに合わせて書いてもらったんですよね。歌詞に関しては、Giorgioさんが書いたものをもとにして、私の考えたことも加えてます」
――“元カレ、元カノを忘れられない”という思いがテーマになってますね。これって、SATOMiさん自身の経験も反映されてる?
 「えーと、“戻ってきて”って感じはないですけど(笑)、ずっと心の中にいる人はいますね。19歳までに必ず1回は大恋愛するって言うし……。自分で歌詞を書くときは、自分の経験だけじゃなくて、周りの友達や先輩にリサーチすることも多いんですよ。どれだけ幸せに見えても、じつは大きい悩みを抱えてることもあるし。自分の気持ちと離れてる歌詞でも、カッコよく言うと女優みたいな感じで歌えるんですよね。ヘッドフォンをした瞬間に(歌の主人公に)成りきる、というか」
――なるほど。ライヴでも映えそうですね、この曲。
 「切ないイメージの曲なんですけど、サビのところでみんなが踊りだしたりするんですよね。そこで私も“あ、そういう曲なんだ”って気付くっていう」
――ライヴで歌ってみて、初めてわかることって……。
 「たくさんあります。泣いてくれる人を見ると、“一方通行じゃなくて、ちゃんと伝わってる”って思えるし」
――「ねぇどうしたらキミは」からはじまる“SATOMi”は、今後どんなアーティストになりそうですか?
 「“SATOMI'”はR&Bシンガーっていう感じが強かったと思うんですけど、これからはもっともっと広い音楽をやっていきたいですね。R&Bはもちろん、もっとコアなものだったり、逆に思い切りJ-POPをやってみたり、ハウスにも挑戦したいし。あとはダンスをしっかり見せていきたいです!」
取材・文/森 朋之(2011年3月)
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