2014年〈第64回ベルリン国際映画祭〉のコンペティション部門に出品され、賞賛を浴びたドイツ映画、“ベルリン版・母をたずねて三千里”とも称される『ぼくらの家路』(原題: JACK)が9月19日(土)より公開されます。
2014年のベルリン国際映画祭を沸かせた新しい才能、「並外れた演技力」「忘れがたい」「彼を見るための映画」とメディアから絶賛されたのは、撮影当時わずか11歳で、これが俳優デビュー作となるイヴォ・ピッツカー。ドイツ中で6ヵ月もの間、毎日開かれたオーディションの最終日に、何百人という応募者の中から見出された逸材である彼が演じるのは主人公“ジャック”。幼い弟の“マヌエル”と二人で、突然いなくなった母親を捜す3日間の旅が描かれます。緊迫感あふれるカメラが迫る、魅惑的なベルリンの街の素顔も見どころのひとつ。
お金も食べ物も、寝るところもなく、頼れる大人もいない二人を次々と襲うハプニング。まだ靴ひもも結べない、か弱い弟を守るために、勇気と知恵をふり絞って次第にたくましくなっていくジャック。旅の果てに下す最後の決断、誰もが自身の“大人になった瞬間”を振り返り、胸を熱くせずにはいられない感動作です。
(C)PORT-AU-PRINCE Film & Kultur Produktion GmbH
■『ぼくらの家路』
2015年9月19日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開
PG12
10歳のジャックは、6歳になる弟のマヌエルの世話で毎日大忙し。優しいけれど、まだ若いシングルマザーの母は、恋人との時間や夜遊びを優先していた。ところが、ある事件からジャックは施設に預けられることになる。友達もできず、施設になじめないジャック。待ち続けた夏休みようやくが来るが、母から迎えが3日後になると電話が入る。がっかりしたジャックは、施設を飛び出す。夜通し歩き続けて家に着くが、母は不在でカギもない。携帯電話は留守番メッセージばかり。ジャックは母に伝言を残すと、預け先までマヌエルを迎えに行く。仕事場、ナイトクラブ、昔の恋人の事務所まで、母を捜してベルリン中を駆け回る兄弟。小さな肩を寄せ合う二人は、再び母の腕の中に帰ることが出来るのか──?
監督: エドワード・ベルガー
脚本: エドワード・ベルガー&ネル・ ミュラー=ストフェン
製作: ヤン・クルーガー、レネ・ローマート
出演: イヴォ・ピッツカー / ゲオルグ・アームズ / ルイーズ・ヘイヤー / ネル・ ミュラー=ストフェン / ヴィンセント・レデツキ / ヤコブ・マッチェンツ
日本語字幕: 吉川美奈子
配給: ショウゲート