次世代を象徴する若手ファッション・ブランドの“ビジュアルドウガ”を数多く手がける映像作家、udocorg（鵜戸庚司）の個展〈れいより40℃も高熱〉が6月6日（土）から6月14日（日）まで東京・阿佐ヶ谷「TAV GALLERY」（tavgallery.com）にて開催。

　udocorg（鵜戸庚司）は、東京・秋葉原の服屋「伍戒」で多くの次世代ファッションに出会ったことをきっかけにレーベル「DID」を立ち上げ、ブランドの映像制作をスタート。また、自身の映像を“ビジュアルドウガ”という独自の言葉で定義しています。

　本展にあたって、映像作家の佐々木友輔が寄せた解説文「DID / udocorg について」では、「DIDを主宰するudocorgは、「映画」「動画」「ファッション」をビジュアルドウガという名のもとに出会わせようとする。（中略） 彼が試みるのは、三項がそれぞれ洗練させてきた異なる美のありようを、あくまでひとつの画面のうちに融合させることなのだ。（中略）DIDのドウガに見られる、静止画のように（なのに）揺れる身体や、セルフィーの演技する（が故の）自然体、ぐだぐだ（振る舞い）とバキバキ（解像度）のカップリングといったものは、まさに異なる美の衝突が生んだ揺れや軋みであり、それらを融合させるための試行錯誤の痕跡であるだろう」との言葉も。

　本展では、udocorg（鵜戸庚司）の新作および過去3年間に制作した“ビジュアルドウガ”に加え、「JennyFax」「縷縷夢兎」「AKIKOAOKI」「KEISUKEYOSHIDA」「kotohayokozawa」「K O T O N A」「NORIKONAKAZATO」「RYOTAMURAKAMI」など、これまでに映像を手がけたファッション・ブランドの服を同時に展示。

　また、秋葉原「伍戒」の元代表である小竹一樹（コタケカズキ）が現在手がける、中野ブロードウェイを拠点に活動するファッション・ブランド「LUCKY ROOM（ラッキールーム）」の物販とアーカイヴ、さらに自宅に眠っている品々をランダムに交換するソーシャルデザイン・プロジェクト「ラッキーパンチ」が出張開催されます。