世界中の音楽を紹介し続けるレーベル「オルターポップ」が、フランスとジャズの関係に新たな光を当てる新シリーズ「fjazz」を始動。第1弾はヴィブラフォン奏者、ジャン=ミシェル・ダヴィ（Jean-Michel Davis）による『ヴィブラフォン・ジャズ』（ERPCD-16031 2,500円 + 税）を4月2日（日）に発売します。

　「fjazz」は既存の枠組みにとらわれず、自由で自在な発想でキュビズム（多面）的にジャズを楽しむことを提案。ジャズ発祥の地といわれるニューオーリンズが、かつてフランスの植民地であり、奴隷貿易の玄関口であったことを抜きにして、ジャズの誕生は語れないことに着目し、現在進行形のフランスとジャズの深い関係性にフォーカスしたシリーズです。

　第1弾リリースとなるジャン=ミシェル・ダヴィは米バークリー音楽院で学んだ後、ジャズやポップス、またクラシックのフィールドで、パーカッション / ヴィブラフォン奏者として活動。その後、フランスへ帰国し、アンリ・サルヴァドールのミュージック・ディレクターとしても知られるドミニク・クラヴィックと、鬼才イラストレーターのロバート・クラムが結成したレ・プリミティフ・デュ・フュチュールに参加。またアコーディオン奏者のダニエル・コランとノベルティ・フォックスというユニットでも活動しています。バーナード・マーチのブロードウェイ・ミュージカル・カンパニーのツアー・メンバーとして来日経験もあり、現在は演奏のみならず、ジャズにおけるヴィブラフォンの研究者としても知られています。

　『ヴィブラフォン・ジャズ』は、スタンダード曲による“過去”、ポップなオリジナル曲による“現在”、そしてヴィブラフォンの可能性をさらに追求したモダンな楽曲に取り組んだ“未来”の3つのパートで構成。アフリカに起源があるといわれるヴィブラフォンの魅力が楽しめるアルバムです。