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BUMP OF CHICKEN、ツアーファイナルで約3年ぶりオリジナル・アルバム『RAY』リリース発表!

BUMP OF CHICKEN   2013/10/30 16:27掲載
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BUMP OF CHICKEN、ツアーファイナルで約3年ぶりオリジナル・アルバム『RAY』リリース発表!
 BUMP OF CHICKENが10月29日に東京・日本武道館で全国アリーナツアー〈BUMP OF CHICKEN 2013 TOUR “WILLPOLIS”〉の最終公演を開催。ライヴ中に、オリジナル・アルバム『RAY』をリリースする予定であることを発表し、あわせて同作に収められる新曲「ray」を初披露しました。

 前作『COSMONAUT』以来、約3年ぶりとなるオリジナル・アルバム『RAY』は2014年1月下旬にリリース予定。映画『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』主題歌の「友達の唄」、漫画家・井上雄彦氏とコラボレーションを果たした「Smile」、ゲーム『FINAL FANTASY 零式』テーマソングの「ゼロ」、映画『ALWAYS 三丁目の夕日'64』主題歌の「グッドラック」、フジテレビ系ドラマ『息もできない夏』の主題歌「firefly」、映画『ガッチャマン』主題歌の配信限定シングル「虹を待つ人」、そして新曲「ray」を含む全13曲を収録予定。詳細は後日告知とのことなので、ファンは引き続き要チェックです。

[ライヴ・レポート]

 全国7都市11公演を行ない、約10万人を動員したツアーのファイナルとして、バンド史上初のステージとなる日本武道館2デイズを選んだBUMP OF CHICKEN。各日9,000人のファンが詰めかけたほか、残念ながらチケットを手に入れられなかった大勢の人が会場周辺に集まり、4人の晴れ舞台を見守った。

 ライヴは、ステージを覆う紗幕に映し出される映像からスタートした。これは、前回ツアー同様に映画監督の山崎 貴氏が制作したもので、“WILLPOLIS”=ひとつの街に到着する過程をファンタジックなテイストで表現。観客を“WILLPOLIS”の世界に誘う役割を担っていた。そして紗幕の後ろに登場した升 秀夫(ds)が力強く叩き出すフロアタムの音を合図に、メンバーが次々と登場する様子を緑と赤のライトで鮮やかに描き出す。増川弘明(g)の奏でる高揚感あるギターのアルペジオにあわせ、直井由文(b)が軽やかに手を打ち鳴らす。そして藤原基央(vo, g)が右手でギターを高く掲げ「Stage of the ground」を歌い出すと、その声にあわせオーディエンスがザイロバンドをつけた腕を高らかに振り上げる。それに呼ばれるように銀テープが発射されアリーナ上空を舞い、かげがえのないライヴの幕開けを告げた。

 前半は、ステージ後ろに掲げられた大型スクリーンを使った演出も目を惹く曲を連続投下。直井の「みんな一緒に!」という声から合唱が起こった「firefly」では、発光する「チームラボボール」が投げ込まれスタンディングエリアを浮遊。加えて「虹を待つ人」では、上空から七色の紙吹雪が降り注ぎ、4つ打ちのリズムと相まって華やかな雰囲気を作る。かと思えば、中盤では懐かしい曲と新しい曲をまんべんなく演奏する下りも。「アルエ」ではストレートなロックサウンドをかき鳴らし、続く「ゼロ」では哀切を感じさせるサウンドとスクリーンにモノクロで投影されるメンバーの様子が壮大な物語を紡ぎ出した。

 また、他の公演ではサブステージに移動してアコースティック・セットを披露していたブロックは、この日本武道館2DAYSのみスペシャルな趣向を凝らしたコーナーに。ひとつは「演奏するのが十何年ぶり」というレア曲の演奏で、初日は「リリィ」を、ファイナルは「とっておきの唄」をプレゼント。演奏の前には直井がこれまでBUMP OF CHICKENとして歩んできた道のりを振り返り、ベスト盤をリリースできたことに対する感謝の思いを明かす一幕もあった。

 そして、もうひとつはまっさらの新曲の初披露だ。藤原が「レコーディングをコンスタントに続けてきて、みなさんに聴いてもらっていない曲があって。その中から今日は新しい曲を聴いてもらいたいと思っています」と口にすると、どよめきが上がった。さらに曲名が「ray」であるという発表に続き「昨日は言わなかったんですけど『RAY』って、こちらは大文字で表記するアルバムを出すことになりました」と告げると、悲鳴のような歓喜の声が湧き、同時に大きな拍手が起こる。その拍手は長い間鳴り止まず、藤原が「ありがとう……思わぬところで泣かされそうになった(笑)」と話す、幸せなひとときとなった。

 ライヴ本編は、再び「チームラボボール」と紙吹雪、そして金テープがカラフルな空間を作り出した「天体観測」、楽しそうに歌う数々のオーディエンスの姿をスクリーンに映した「supernova」でフィニッシュ。メンバーは思い思いの挨拶を残し、舞台袖へと消えていった。しかしすぐに起こったアンコールを求める歌声に呼ばれ、バンドは再登場。直井が改めて今日というかけがえのない日への感謝を口にし、さらにアルバムについて「2014年1月下旬ぐらいに発売です。でも、さっき演った『ray』って曲、まだ完成してないです! 武道館前日までレコーディングしてたもん」と笑いながら話すと、観客から驚きの声が上がった。

 また「真っ赤な空を見ただろうか」の演奏後には、藤原がこの日音楽を演奏できた喜びと、それを熱心に聴いてくれた場内全員への熱い感謝の思いを吐露。「僕たちの中では(ツアーの)1カ所1カ所がかけがえのない思い出になりました、どうもありがとう!」という絶叫に、オーディエンスも力の限りの拍手で応える。それを受け、「本当は終わりたくないけれど、心を込めて歌います!」と始められたのは「宇宙飛行士への手紙」。人生の一瞬一瞬を切り取るように丁寧に情景が歌われる歌詞が、優しくきらびやかなサウンドとともに届けられ、ツアーの終わりを優しく包み込んだ。

 メンバーは名残惜しそうに楽器を下ろしたが、その背中に容赦なくアンコールの拍手を浴びせる観客。戸惑いながらその場に留まるも、意を決したように4人が再度楽器を手にすると歓声が湧く。そして鳴らされたのは「ガラスのブルース」。曲中で藤原は何度も「ありがとう!」と声を上げ、増川、直井、升は力の限り音を鳴らす。この日のステージの思いを精一杯込め、ラストナンバーを観客一人一人に届けた。そして最後にもうひとつプレゼントが。メンバーがステージを去ったあとに、スクリーンにてオープニングの続きとも言える映像が上映。街に到着した飛行船が再び空に浮かび、次の目的地を目指す様子が描かれると、オーディエンスから自然に拍手が発生した。続けて、直井がステージ上から写した記念写真が投影されると、大きな歓声が場内に響いた。(Photo by 古渓一道)


■2014年1月下旬リリース予定
BUMP OF CHICKEN
『RAY』
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