藤子・F・不二雄の生誕80周年となる2014年、『ドラえもん』シリーズ史上初の“3DCG”アニメ映画、『STAND BY ME ドラえもん』が8月8日(金)より公開。主題歌は、シンガー・ソングライターの
秦 基博による書き下ろし新曲(タイトル未定)に決定しています。
『STAND BY ME ドラえもん』のスタッフは、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『friends もののけ島のナキ』でお馴染みの
山崎 貴(脚本)、
八木竜一(監督)のコンビ。キャラクター造型には1年以上もの時間を費やし、表情や動きなど徹底的にリアリティを追求すると同時に、オリジナルの世界観を壊さないよう、丁寧に作業は進められたとか。――懐かしくも新しい『ドラえもん』――。奥行きのある世界観と立体視の映像により、子ども時代に誰もが一度は憧れたひみつ道具の世界観をリアルに体感出来る作品を目指しています。
今回、主題歌に秦を起用した理由として、八木監督は「今回の『STAND BY ME ドラえもん』は、のび太と静香ちゃんの恋の行方がお話の軸になっています。僕らは、目のウルウル感や、髪のサラサラ感、肌の温度など触れる事が出来そうな質感や温もりが、この物語が“きゅん”とするためにとても大事だと考えています。秦さんは、音楽で質感や温もりを表現できる稀有な人です。彼の繊細でせつない声は、みなさんに“きゅん”をお届けするために必要不可欠だと思い、お願いしました」と、コメント。
『STAND BY ME ドラえもん』のために、秦が書き下ろした新曲は、当たり前のように過ぎてゆく日常(日々)の中で、友人、家族、恋人など、気がつくといつもそこに居てくれる、大切な人から与えられる優しさや温もりをテーマに制作されたバラード。秦は、「子どもの頃から観ていた『ドラえもん』に自分が関われる日が来るなんて。本当に感動です。そばにいてくれる大切な存在へ向けての想いを歌にしました」、さらに、「新しくて、それでいて懐かしい3Dのドラえもんの映画に関われてしあわせです。観た人の胸の中に優しさが広がる映画だと思いますので、自分の曲も合わせてじっくり楽しんで下さい」と、コメントしています。
(C)2014「STAND BY ME ドラえもん」製作委員会
■『STAND BY ME ドラえもん』
企画意図(イントロダクション)
気がつくとドラえもんはいつもそこに居ました。
思えば、気がつくとドラえもんはそこに居ました。
そう、ドラえもんは現代の日本人の心に浸透しきっています。
なんと漢字変換ソフトで「どらえもん」と入力すると、一発で「ドラえもん」になって出てくるほどです。
それほどドラえもんは日本人の日常に溶け込んでいるのです。
あまりにも日常的に身近にあって、空気のような存在で……ドラえもんはいてくれてあたり前……と、ほとんどの日本人が感じています。しかし本当にそうなのでしょうか?
当然のことですがドラえもんにも始まりの物語があり、また何度か最終回も描かれています。
僕たちは、今回、そこにもう一度光を当てて、『ドラえもんは未来からやってきたロボットで、いつでも帰ってしまう可能性を秘めているのだ』ということを再認識する物語を作りたいと思っています。そして当たり前のように見える『日常の風景』がどれほど貴重で尊い物であるかということを逆に照射するような映画が出来るといいなと思っています。もう一度原点に戻り、ドラえもんとの出会い、次第に友情が深まっていく様、そして悲しい別れを丁寧に描いて日常と空想が最高の形で手をつないでいるドラえもんを再発見したいと思っています。
(山崎 貴・八木竜一)