パコ・デ・ルシアの真の後継者、フラメンコの求道者、そして現代フラメンコ最高のギタリストと評されるカニサレス。2015年の9月に来日公演が予定されています。そしてその来日に先駆け、『恋は魔術師〜カニサレスによるファリャの三部作VOL.3』（VITO-439 2,500円 + 税）が4月22日（水）に、『ソナタ〜カニサレスのスカルラッティ』（VITO-440 2,500円 + 税）が6月24日（水）にリリースされます。

　『恋は魔術師〜カニサレスによるファリャの三部作VOL.3』は、VOL.1『三角帽子』、VOL.2『はかなき人生』に続く、カニサレスによるファリャの三部作の第3巻。ファリャは、近代スペイン音楽を代表する三大作曲家のうちもっともフラメンコに影響を受けたといわれ、もっともカニサレスが思い入れを持つ作曲家です。本アルバムでカニサレスは、もともとバレエ音楽として作曲されたファリャの代表作『恋は魔術師』をメインに取り上げ、楽曲に眠っている当時のフラメンコの要素を楽譜から読み取り、ギター曲にアレンジ。カニサレスにしかできないギター音楽を完成させました。

　一方、『ソナタ〜カニサレスのスカルラッティ』でカニサレスが取り上げるのは、バロック時代の作曲家ドメニコ・スカルラッティがチェンバロのために書いた数々のソナタ。フラメンコの伝統と感性に根ざした鋭い洞察力を駆使し、スカルラッティのソナタの譜面に眠っている“フラメンコの鼓動”を蘇らせ、カニサレスにしかできない新しいギター音楽を創造しました。

　来日公演では、新日本フィルハーモニーとギターの名曲アランフェス協奏曲を演奏するほか、カニサレス・フラメンコ・カルテットによる演奏を多数予定。ジャズやクラシック、ロックなど、さまざまな要素を吸収したフラメンコ界のスターの演奏を聴ける絶好の機会をお聴きのがしなく。

（C）AMANCIO GUILLEN