今秋リニューアル・オープンする東京都写真美術館・トップミュージアムの開館20周年を記念し、〈世界が魅せられたふたりの異才
草間彌生×
山口小夜子〉と題して、松本貴子監督(写真)によるドキュメンタリー映画『≒草間彌生 わたし大好き』(2008年)、『氷の花火 山口小夜子』(15年)の2作が9月4日(日)〜9日(金)まで上映されます。
2作の同時上映について、松本監督は「60年代に日本を飛び出しNYで名を馳せた前衛芸術家の草間彌生さん。そして、70年代アジア人初のトップモデルとしてパリで大活躍した山口小夜子さん。世界を舞台に闘った二人の日本人女性との出会いは、強烈でした。奇しくも同じおかっぱ髪。私は、映像という分野で関わることが、運命だと感じました。加えて言えば、二人とも“本物”。ドキュメンタリー映画の制作過程には、辛いことも沢山ありましたが、それを上回る掛け替えのない幸せな時間を、味わい尽くすことが出来ました。今回、トップミュージアムで2作品を同時上映出来ることは、この上ない喜びです。異彩を放つ二人の表現者の生き方が、多くの方々の記憶に残ることを願って! 天才と美しい女(ひと)は、見飽きない!」とコメントを寄せています。
なお、『氷の花火 山口小夜子』はカナダ・モントリオールで開催される〈第40回モントリオール世界映画祭〉ドキュメンタリー部門の正式招待作品に決定。松本監督は「世界を舞台に活躍した山口小夜子さんだったので、映画も世界の方々に観て欲しかった。その一歩が実現して嬉しい」と、その喜びを語っています。