国内外で高い評価を受けた
『南極料理人』(2009年)、〈第56回ブルーリボン賞〉作品賞ほか数多くの映画賞に輝いた
『横道世之介』(2013年)などで知られる
沖田修一監督が手がける完全オリジナル脚本作品、映画『モヒカン故郷に帰る』が制作決定(来春公開予定)。主人公となる、故郷へ帰るモヒカン息子の“永吉”役を演じるのは
松田龍平(役作りのため初めてモヒカン・ヘアに挑戦)、さらにモヒカン息子の親父“治”役には、松田とは初共演となる
柄本 明が決定しました。
――プロのバンドマンを目指し上京した永吉は、恋人・由佳が妊娠することをきっかけに、故郷・広島へ報告がてら数年ぶりにのらりくらりと帰ることになる。永吉が帰郷すると相変わらずのうるさい頑固おやじ・治がそこにはいた。治は、息子の帰省に悪態をつきながらも、孫が生まれることが嬉しくてたまらず、島民たちに声をかけ、大宴会を開く。しかし、その宴会の途中、永吉は治が倒れているのを発見。検査の結果、癌で余命宣告を受ける――。広島の瀬戸内海に佇む四島を舞台に、いつだって笑って生きたい、そんな前向きな気持ちを誘うストーリーが展開されるハートフル・コメディ『モヒカン故郷に帰る』。この4月にクランクイン、オール広島ロケが予定されています。
(C)2016「モヒカン故郷に帰る」製作委員会
この度は広島を舞台にした家族の話をやる事になりました。沖田さんの脚本は人との距離感がとても綿密に描かれていて、今から撮影に入ることをとても楽しみにしています。久しぶりに会う親父はどこか小さくみえた。父と息子、から男と男になる主人公・永吉を魅力的に演じれたらと思っています。
――松田龍平
沖田監督の作品は何本か見ていて、今回ご一緒するのが初めてなので、これからの撮影とても楽しみです。脚本も、オフビートな感じもあり、オーソドックスな懐かしい感じもあり、木下惠介監督『カルメン故郷に帰る』を思い出しました。4月からの撮影、松田龍平さんの共演も初めてですが、みなさんで良い作品をつくっていければと思います。
――柄本 明
生きていればそれでよくて、できることなら難しい話はしたくない。そんな家族の一大事を映画にしたいと思いました。誰にでもあって、いつかはやってくるお話だと思います。現実は、とてもシビアなので、せめて映画の中だけでも、バカバカしいほどコメディにしたいと思いました。松田さん柄本さんという魅力的なキャストと共に、楽しい映画を作れたらと思っています。
――沖田修一監督
■『モヒカン故郷に帰る』
2016年春 全国公開
出演: 松田龍平、柄本 明
監督・脚本: 沖田修一