さる8月1日(土)、東京「丸の内ピカデリー2」(有楽町マリオン 9F)にて、日本映画不朽の名作『人間の條件』全6部作の一挙上映がスタート。本作の主演をつとめた
仲代達矢も来場し、一般の観客と共に本編を鑑賞しました。
来場記念としてポスターにサインも寄せた仲代は上映について、「『人間の條件』全6部作がこのたび一挙上映されることとなり、とても嬉しく思っています。今年はNY映画祭でも小林正樹監督の特集上映が行なわれ、私もご招待を頂き、約2ヵ月前にNYへ行ってまいりました。NYでもこの作品の上映は満席で、8割方はアメリカ人のお客様でした。50数年前の自分は若かったなぁと思いつつ、大変しんどい撮影だったことを思い出し、よくやっていたなぁと感慨深く思いました。『人間の條件』は、ある意味では反戦映画であり、ある意味では大ロマンだと思います。撮影は24歳から28歳までの足掛け4年かかりましたが、私の20代、青春の代表作であり、80歳を過ぎた今でも自分の中で代表作だと言えます。今の戦争を知らない若い方たちに、この機会にぜひこの作品を見て頂きたいです」と、コメントしています。
自ら満州戦線に従軍した
五味川純平の半自伝的名作、1,300万部を突破したベストセラーをもとに、来年で生誕100年を迎える世界的巨匠・
小林正樹監督のライフワークといわれる感動大作『人間の條件』。全6部作は1959年から1961年にかけて劇場公開され、空前の大ヒットを記録、〈第23回ヴェネチア国際映画祭〉ではサン・ジョルジョ賞(銀賞)に輝いています。