岡本太郎 2006/10/30掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
偉人・
岡本太郎が大阪万博の記念モニュメント「太陽の塔」とほぼ同時期の1968〜69年にかけてメキシコで制作、30余年にわたって行方不明だった巨大壁画「明日の神話」。この壁画が岡本太郎のパートナーであった岡本敏子による執念の捜索の末に発見、修復・再生を経て東京・汐留で一般公開されるまでの壮大な再生プロジェクトの模様が
『岡本太郎「明日の神話」再生への軌跡』(VPBF-12652 \2,940(税込))として12月21日にDVD化されます。
この夏、汐留での世界初となる一般公開で200万人を超える入場者を記録した「明日の神話」。メキシコのホテルのために描かれたものながら、核/原爆をモチーフにしたもので、岡本敏子いわく“太郎の最高傑作”というべき作品。にも関わらず、諸事情により公開される前に行方不明となっていたものです。2003年にようやく壁画が発見され、縦5.5メートル、横30メートルという大きな作品をメキシコから日本へ移送するところからプロジェクトはスタート。発見から移送、苦難の修復の過程と、プロジェクトの途中で亡くなった岡本敏子をはじめ、この壁画に関わったすべての人々が壁画を通してどのように作者・岡本太郎に対峙していったのか、この稀代の芸術作品の価値や岡本太郎のメッセージに肉薄するドキュメンタリー作品となっています。
(写真は田島貴男が「明日の神話」にインスパイアされて作ったという曲であり、一般公開期間中閉幕時に流れていた
オリジナル・ラブ「明日の神話」)