写真家として80年代のD.C.シーンを記録し続けたティーン・エイジャーだったというスーザン・ダイナーがおよそ3年半という期間、ランシドのティム・アームストロングの協力を得て撮影し続けたパンク・ドキュメンタリー映画『PUNK’S NOT DEAD』が9月1日にシアターN渋谷で期間限定ロードショー、そのほか全国各地で順次公開されます。また、この映画の公開を記念して、シアターN渋谷では『AMERICAN HARDCORE』『バッド・ブレインズ：ライブ・アット・CBGB1982』といった作品が“PUNK／HC FILM FESTIVAL”として連日レイト・ショー上映されます。




　この『PUNK’S NOT DEAD』は1977年から現在までの、アンダーグラウンドからメジャーの音楽シーンまでも侵食したパンク・ムーヴメントを総括。ジェロ・ビアフラやイアン・マッケイ、マイク・ネス(ソーシャル・ディストーション)らのインタビューはもちろん、50代を迎えた現在でもパンクスとして活動するアディクツ、サブヒューマンズ、UKサブスら、そして一躍パンク・ロックをグラミー賞を獲得できる音楽ジャンルへと押し上げたグリーン・デイをはじめSUM41、グッド・シャーロット、マイ・ケミカル・ロマンスらの姿も追われます。

　この映画が問いかける「“パンク”が本当に死んだのか、それとも“生きている”のか」というテーマの回答は、観る人、それぞれのパンクに対する想いや、どのシーンをリアル・タイムで経験したかという経験や主観も大きく関わってくるだけに、パンク・ファンにはぜひ観てほしい作品です。オルタナティヴ・テンタクルズ〜ディスコード〜ファットレック〜エピタフ〜ヘルキャットといったそれぞれのシーンを牽引し、影響を与え合ったUSパンク・レーベルの戦国史としても楽しめるかも!?