鳥羽一郎 2003/09/04掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
“海”というと母性を感じる方も多かろうと思います。“母なる海”なんて言い方もあるくらいですから。
でもね、“漢(オトコ)”の世界こそ海には似合うってなもんだ! 舳先で水しぶきを上げながら大海原を突っ切る小さなボート。操縦桿を握るのはこの道60年、ハチマキをキリリと締めたガンじいさん(仮名)。網と針仕掛けを丹念に確認しているのは、先月高校を卒業して村に帰ってきたヤス(仮名)。グレてたヤスが、一緒に海に出ている、それだけでうれしいガンじいさんの頬は緩みっぱなしだ。そう言ってる間に・・・・さあ、見つかったぞ! 魚の群れだ。ものども、イカリを降ろせぇ! 網を投げ入れろぃ!!なんて(BGMは
鳥羽一郎「兄弟船」(写真))。
10月16日にポニーキャニオンからリリースされるのは、“マグロ船に命をかけた海の男たち(同社の新譜注文書ママ)”“1770日の航海をつづった想像を絶するドラマ(こちらもママ)”を描いた
『まぐろ土佐船〜コック長が見つめた1770日の記録』(PCBP-50930 \3,800(税抜))。
こちら、原作は第7回小学館ノンフィクション大賞を受賞した斎藤健次のベストセラー『まぐろ土佐船』。現在、本作を原作にコミックも連載されているのでご存知の方も多いハズ。
“まぐろ漁船”に乗り込んだ無名の達人たち。彼らの足掛け4年の壮絶な航海の間、ずーっとカメラを回しつづけた貴重な映像に、再現映像とCGを加え、ドラマチックに演出した大作です。
荒れ狂う南緯40度線を越えて命を賭けてマグロを追いつづける男たち。通常、誰にも撮ることの出来ない映像を、延縄船のコック長がビシッ! と押さえました。
「つべこべ言ってるとマグロ船乗っけるぞ!」なんて脅し文句が往年の仁侠映画などで見られますが、この世界を見たらとてもとても。冗談でもそんなこと言えません。
ポケーッと暮らしている都会派シティボーイたちよ。これを見て目を覚ませ。