今年結成15周年&メジャー・デビュー10周年を迎えるロック・バンド“
D ”のリーダー
ASAGI (vo)が、1月31日にリリースした“浅葱”名義でのソロ・アルバム『斑』(
CD + DVD YICQ-10401〜B 4,000円 + 税 /
CD YICQ-10402 3,000円 + 税)から、
咲人 (
NIGHTMARE /
JAKIGAN MEISTER )、
人時 (
黒夢 /
Creature Creature )、
真矢 (
LUNA SEA )、Tomoko(
HEAVENESE )、Motoki(HEAVENESE)らがレコーディングに参加し、「竹取物語」の世界観を落とし込んだヘヴィ・チューン「月界の御子」のミュージック・ビデオを
YouTube にて公開。
ASAGIは2月10日にアルバム発売記念ツアー〈“浅葱”全国単独公演 二〇十八「斑(まだら)」〉の初日となる神奈川・新横浜 NEW SIDE BEACH!!公演を開催。ツアーと並行し、トーク、握手会、ジャケットサイン会、衣装2ショットチェキ撮影会、私物サイン会など趣向を凝らした企画が盛り込まれたインストア・イベントも各地で実施しています。
VIDEO
[オフィシャル・レポート] 1月31日に発売したメジャー1stソロ・アルバム『斑』を引っ提げ、浅葱(ASAGI=D)のソロツアーが2月10日、新横浜NEW SIDE BEACH!!からスタートした。 事前に、「アルバム全曲を披露する」との予告があった本ツアー。今年結成15周年を迎えるDではそれこそ数100本を越えるライヴを展開してきた浅葱だが、ソロ・プロジェクトでのフルライヴは今回が初。ライヴ後のブログに綴っていたように、浅葱は初日を迎えるまで眠りの浅い日々を過ごしていたという。 そしていよいよ幕が開いたステージには、和庭園のようなセットが設置され、豪華な和服の衣装をまとった浅葱と、紋付き袴に身を包んだサポートメンバーの姿が。浅葱が描き出す『斑』の世界観は、音と視覚、様々な角度からオーディエンスをその渦に巻き込んでいく。 中盤で訪れた最初のMCでは、「人生初のソロでのワンマンなのだが、そなたらと共に過ごせて誠に嬉しい。この『斑』の濃厚な和の世界観をご堪能あれ」と、作品の世界観に合わせた雰囲気の言葉遣いでメッセージを投げかけた浅葱。『斑』は全曲古語で歌詞が綴られたアルバムだ。国語の先生や昔古語を学んだ経験があるという人からは、「意訳を読まなくても歌詞に込められた想いが十分伝わって興味深かった」という声があるという。私の友人の中学生の息子さんは、Dファンの母親が聴く『斑』に興味を示し、日々口ずさみながらCDを聴いているという。和の世界観、古語の歌詞と聞くと、とっつきにくいと思われてしまうかもしれないが、浅葱が目指す“魂の歌”は、予備知識がなくとも“心を動かす何か”があるのだろう。 全13曲、アンコールなしのライヴは、普段のDのライヴと比べると、時間的にはとても短い。けれど、濃厚かつ重厚な世界観とサウンドは、けして物足りなさを感じさせない。これでもかと圧倒させる満腹度の高いライヴというよりは、あとからジワジワとくる、余韻に浸る心をもたらしてくれるような一遍だと感じる。 今回のツアーは、HIDE-ZOU(g / D)、MiA(g / MEJIBRAY )、亜季(b / Sadie , AXESSORY )、HIROKI(ds / D)がサポート・メンバーとして浅葱を支える。ライヴを終えて楽屋に戻ってきた彼らと浅葱が、“課題が生まれた。もっとこうしたらいいかなと思えるところがたくさん発見できた”と笑顔で話していたのが印象的だった。きっと、ここから始まるツアーの旅路は、日を追うごとに充実していくに違いない。 CDは、浅葱が一人で作り上げた世界観を、ゲスト・ミュージシャンが素晴らしい演奏と表現力で具現化して生まれた永遠に残る作品。対してライヴは、浅葱とサポート・メンバー、そして観客が共に作り上げていく生きた世界。初日公演での最後のMCで、「我らの人生はたった一度きりで、その人生は誰のものでもなく己だけのものです。ここに集まってくれた皆さんは、同じ音楽に共感し、それぞれの夢がここで少しずつ重って、それは今、斑の空を描いています。 さあ、蝶となり飛び立て、自由な空へ」という言葉を残した浅葱。自由な心で音楽を聴き、同じ空間を共有した時、心はどんな色に染められるのか。ぜひそんな体験をしに、浅葱のワンマンライヴに訪れてほしい。