ニュース

ドキュメンタリー映画『ラジウム・シティ〜文字盤と放射線・知らされなかった少女たち〜』公開決定

プロジェクト・アンダーク   2015/03/10 15:51掲載
はてなブックマークに追加
ドキュメンタリー映画『ラジウム・シティ〜文字盤と放射線・知らされなかった少女たち〜』公開決定
 1910〜20年代にアメリカで起こった被曝事件と放射線汚染を描いたドキュメンタリー映画『ラジウム・シティ〜文字盤と放射線・知らされなかった少女たち〜』が4月13日(月)より、東京・渋谷アップリンクほかにて全国順次公開。オフィシャル・サイト(www.radiumcity2015.com)では予告編を観ることができます。

 本作が公開されるきっかけとなったのは、 Phewと小林エリカによる共同プロジェクト“Project UNDARK(プロジェクト・アンダーク)”によるアルバム『Radium Girls 2011』。トラック制作をクラスターのメビウスが手がけ、ゲストとして後藤まりこ、アチコ(RopesWUJA BIN BIN)らも参加しているこのアルバムをふたりから受け取った「boid」主宰・樋口泰人が、ベースとなった“ラジウム・ガールズ”を描いたドキュメンタリー映画の存在を知り、公開を決めたとのこと。「誰もがイメージする公害や労災の訴訟の際の、どこか悲痛な空気を、彼女たちは持たない。(略)最悪の事態のその暗闇の中で、彼女たちは自然発光する。力強ささえ感じた」(樋口)と語るフィルムの上映は、3年の時を経て実現しました。

 なお、渋谷アップリンクではPhewのライヴ付き上映のほか、小林エリカ、ピーター・バラカン、大澤真幸らによるトークショーなど、イベントの開催も続々と決定しています。


映画に出てくる、ショートボブにパンツルックの女の子たちの、パーマネントのあたった髪に洒落た帽子や靴、毛皮の襟巻きで着飾った女性たちの写真は、なんとなく思い描いていた質素な服装にひっつめた髪の女子工員というイメージからかけはなれていた。
――Phew

かつて工場で働いた少女、その家族や生存者たちにインタビュー、その街に暮らす人々、街そのものに残されている目には見えない放射性物質。ただ淡々と丁寧かつ執拗な調査を積み上げてゆく手法と美しい映像のこの映画に、私は釘付けになった。
――小林エリカ

2012年5月、Phew と小林エリカのふたりから届けられたアルバムの、「ラジウム・ガールズ」たちの物語に衝撃を受けた。聞けばそのアルバムの発想の元になった映画があるという。古いドキュメンタリーだった。だがそこに映る彼女たちは、まるで未来のわたしたちの姿のようでもあった。なんとしてでもこの映画を公開しなくてはと思った。そして3年が過ぎた。
――樋口泰人(boid主宰)

ラジウム・シティ
〜文字盤と放射線・知らされなかった少女たち〜

原題: Radium City
1987年 / アメリカ / 105分 / 白黒・カラー / モノラル


2015年4月13日(月)渋谷アップリンクにて公開。シネマ ジャック&ベティ、名古屋シネマテーク、京都みなみ会館、第七藝術劇場、神戸アートビレッジセンター、山口情報芸術センター[YCAM]など全国順次上映。

[概要]
ラジウム・ガールズ――1910〜20年代アメリカ、時計の文字盤に夜光塗料を塗るペインターとして働き被爆した若い女性たちがいた。筆先をなめて尖らせるよう指導された彼女たちは、その後、腫瘍や骨障害で苦しみ、多くが亡くなっていった。『ラジウム・シティ 〜文字盤と放射線・知らされなかった少女たち〜』は内部被曝の存在が広く知られるきっかけとなったラジウム・ガールズの物語、その後の街に生きる人々を描いたドキュメンタリーである。
舞台となるのは、アメリカ中西部、イリノイ州オタワ市。半世紀以上たってもなお、取り壊された工場の欠片が町中に散らばり、ホットスポットを生み出している。キャロル・ランガー監督は、かつてのラジウム・ガールズやその家族、そしてオタワの住民たちによる証言を記録し、一本のフィルムとして完成させた。目に見えない放射能による被害、企業や政府の隠蔽体質、恣意的に引き上げられる安全基準値、地域経済における産業と雇用の抱える困難……浮き彫りにされるさまざまな問題は、現代を生きるわたしたちにとっても決して無縁のことではない。
本作は国内外の映画祭で高い評価を受け、米国のみならず各国のTV局で放映、アカデミー賞候補と目された。また、米国環境保護庁がオタワの除染作業にスーパーファンド法を適用するきっかけにもなった。


※渋谷アップリンクにて限定上映 + ライヴ・トークショー
上映期間: 4月13日(月)より6月中旬まで


[Phewライヴ + 上映]
4月13日(月)19:00〜

[トークショー + 上映]
4月18日(土)15:00〜
ゲスト: 小林エリカ(作家・マンガ家)

4月28日(火)19:00〜
ゲスト: ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

5月27日(水)19:00〜
ゲスト: 大澤真幸(社会学者)

いずれも聞き手は松村正人(編集者)
※以降もライヴ・トークショー付上映を開催予定、詳細はオフィシャル・サイトに順次アップされます。

[関連作品]
『Radium Girls 2011』
Project UNDARK(Phew, Erika Kobayashi)music by Dieter Moebius
制作・発売元: BeReKeT www.bereket.info
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 上原ひろみが驚異のハープ奏者エドマール・カスタネーダとのデュオ・プロジェクトを始動[インタビュー] “いいっすよ”から17年――サイプレス上野とロベルト吉野、ミニ・アルバム『大海賊』でメジャー・デビュー
[インタビュー] “今この時”を、考える――中村雅俊が「どこへ時が流れても / まだ僕にできることがあるだろう」に込めた同世代へのメッセージ[インタビュー] “何があっても”楽しく生きるんだという覚悟 真心ブラザーズ『FLOW ON THE CLOUD』
[インタビュー] サクソフォン四重奏を知らないかたにも素晴らしさを伝えたい――The Rev Saxophone Quartetが追求する伝統とオリジナリティ[インタビュー] ヒグチアイが目指す歌は、おしゃれじゃないけど“大切にしてきたもの”
[インタビュー] 若いリスナーにも良い音楽を届けたい――MASATOとMinnesotahが語る『KANDYTOWN LIFE presents “Land of 1000 Classics”』[インタビュー] Less Than TV25周年 大石規湖監督が記録した“ある家族”の日常、ドキュメンタリー映画「MOTHER FUCKER」
[インタビュー] ISEKIが追求する“自分らしさ”とは J-POPカヴァー集第2弾『AOR FLAVA -sweet blue-』[インタビュー] アイドルやめた――“渋谷系ガールズロックユニット”に転身したCANDY GO!GO!のリアル
[インタビュー] KANDYTOWNの新たな方向性も感じさせるソロ・アルバム、MUD『Make U Dirty』[インタビュー] 音楽にとどまらない、発想としての面白さ――ジェフ・パーカーがゆっくり語る『The New Breed』
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015