シガー・ロスのカリスマ・ヴォーカリストであり、“ヨンシー”として世界的知名度のあるヨンシー・バーギッソンによる 初のソロ・アルバム『GO』が3月17日に日本先行発売されることになりました。
ソロ・アルバムをレコーディングすることになったいきさつは、これまでヨンシーが書いてきた作品の中でシガー・ロスとして発表するにはどうもしっくりこない曲が結構たまっていたからだそう。それら一部を初めてアルバムにまとめたのが、今年7月にパートナーの
アレックス・ソマーズとリリースしたインストゥルメンタルで壮大なピース
『ライスボーイ・スリープス』。一方、今回リリースされるソロ・アルバム『GO』は、繊細で幻想的な雰囲気に覆われた『ライスボーイ・スリープス』とは、まったく毛色の違う作品であり、希望とエクスタシーに満ち溢れたドラマチックな作品に仕上がっており、あの独特のファルセット・ヴォイスが全編(大半が英語)にわたってフィーチャーされています。
『GO』に取りかかったばかりの頃は、落ち着いたアコースティックなアルバムを目指していたとのことですが、「なんか途中から爆発しちゃった感じなんだ」とヨンシー。 ストレートなポップ・レコードでもなく、ロックでもフォークでも、アンビエントでもエレクトロニックでもない。ヨンシーはこういったジャンルをすべて取り入れて音楽のパレットを作り、自由な精神に富んだコラボレーターたちと命を吹き込んでいます。
主なコラボレーターはニコ・マーリー。彼は
フィリップ・グラスの弟分で、
ビョークや
アントニー&ザ・ジョンソンズ、
ボニー“プリンス”ビリー、
グリズリー・ベアとのコラボレーションで知られています。ニコは『GO』の収録曲、すべてのアレンジを手掛けており、自身が弾くオフビートなピアノにストリングス、ブラス、木管楽器を加えて遊び心たっぷりに仕上げています。
そしてなんといっても際立っているのはヨンシーのヴォーカル。
まるで亡霊のようかと思えば、今度は包み込むような温かさに満ちており、また別の曲ではバッキング・ヴォーカルとしてハチャメチャに急降下したり突っ込んだりしています。
このアルバム『GO』は、アーティスト自身が思いっきり楽しんで作ったアルバムであり、 今最も独創的なクリエーターからの刺激的な音楽の贈り物。 現在本人のオフィシャル・サイトでは一曲無料ダウンロードも行なわれています。
ヨンシーはこれらの楽曲をひっさげて、2010年いっぱいワールドツアーを行なう予定です。