イギリスのポスト・パンク〜ニュー・ウェーヴ・シーンを代表するバンドであり、1970年代末から80年代初頭にかけての短い活動期間にロック史に残る名盤を発表した伝説的な存在でもある、ポップ・グループ（The Pop Group）。1980年発表の『ウィ・アー・タイム』以来、実に35年ぶりとなる新作オリジナル・アルバム『シチズン・ゾンビ（CITIZEN ZOMBIE）』を来年2月25日（水）にリリースすることが発表され、イギリスの音楽情報サイト「Noisey」（noisey.vice.com/en_uk/blog/premiere-the-pop-group-citizen-zombie）ではタイトル曲のストリーミング視聴が公開されています。

　2010年に再結成した彼ら、現在のメンバーはマーク・スチュワート、ギャレス・セイガー、ダン・カトシス、ブルース・スミスと、4人全員が1981年解散当時のオリジナル・メンバー。新作のレコーディングは2年にわたって行なわれ、この夏すべての作業が完了。

　プロデューサーは、アデル「ローリング・イン・ザ・ディープ」のプロデューサーとして〈グラミー賞〉など世界中の音楽賞に輝き、ポール・マッカートニーやU2、コールドプレイなど数々のアーティストのプロデュースと作曲で知られるポール・エプワース。ポップ・グループの長年のファンだという彼は、「彼らと一緒に仕事ができるなんてそれはもうすごいことで、最高にエキサイティングだったよ。エネルギーもアイディアもあの頃のままで、今のバンドたちには見られない活力に満ち溢れている」と語り、マーク・スチュワートも「彼の仕事はもともと好きだし、世界最高のプロデューサーのひとりだと思う」とコメントしています。アルバムは全て新録・新曲で全11曲収録、日本盤にはボーナス・トラックが追加収録されます。

　2015年3月1日（日）にはバンド初の単独来日公演が東京・恵比寿 LIQUIDROOMで行なわれることも発表されているポップ・グループ。さる10月には3rdアルバム『ウィ・アー・タイム』のリマスター盤と、未発表曲集『キャビネット・オブ・キュリオシティーズ』が発売され、さらなる復刻プロジェクトも進行中とアナウンスされたばかり。ご注目ください。