PLAYGROUPやレーベル「Output Recordings」を率い、00年代のエレクトロクラッシュ・リヴァイヴァルを牽引した俊才・Trevor Jackson。近年はソロ名義でヴァイナルからフロッピーディスクまで様々なフォーマットでリリースするシリーズ“Format”を継続中、良質のリイシュー作品でおなじみ「Strut Records」からリリースされた80〜90sポストパンク / インダストリアル / エレクトロニック・ボディのコンピレーション・アルバム『Metal Dance』および『Metal Dance 2』の監修でも注目を浴びている彼が、Adrian Sherwood主宰「On-U Sound」のレア・トラックをコンパイルした『Trevor Jackson Presents Science Fiction Dancehall Classics』（写真）をリリース。国内仕様2CD（BRONU-129 2,071円 + 税）と3枚組ヴァイナル + DLコード（ONULP-129 オープン価格）の2形態で10月2日（金）より販売がスタートしています。

　同コンピレーションでTrevor Jacksonは、On-U Soundのアヴァンギャルドな側面にフォーカス。パンク〜レゲエ / ダブを軸に、Adrian Sherwoodのラジカルなテープ・コラージュとサウンドプロダクションにより今なおフューチャリスティックな輝きを放つ楽曲群の魅力をパックした内容となっています。既発曲のみならず、Bim Sherman「Melody Dub」やTACKHEAD「Now What?」といった初CD化音源、Neneh Cherry & The Circuit「Dead Come Alive」、SINGERS & PLAYERS「KuntaKinte Dub」などの完全未発表曲も収められ、Adrian Sherwoodワークスのアーカイヴ『Sherwood At The Controls: Volume1 1979-1984』と併せファン必携品。なお、本作に収められているPLAYGROUPはもちろんTrevor JacksonのPLAYGROUPではなく、Adrian SherwoodとAFRICAN HEAD CHARGEのBonjo、PiL / THE POP GROUP / RIP RIG & PANICのBruce Smith、NEW AGE STEPPERSのGeorge ObanによるPLAYGROUPです。


On-U SoundとAdrian Sherwoodの初期のプロダクションは、未体験の音楽の側面を紹介してくれただけでなく、作曲活動やレーベルを設立するという面でも影響を与えてくれた。On-U Soundのタイムレスなリリースは、調和に対する獰猛なまでの反抗、態度や信念がモノを言う時代を現わしているんだ。カルチャー、マインド、強力なパーソナリティを自然にミックスし生み出された革命的な音の冒険は、30年前と変わらず今もユニークでヴァイタルなんだ。このコンピレーションを制作するのは名誉以外のなにものでもないね。
――Trevor Jackson