今年も春の訪れとともに、ウィーンから“天使の歌声”を届けに
ウィーン少年合唱団がやって来ました!
500年以上の歴史を誇り、ウィーンの音楽大使として世界中の人たちに親しまれているウィーン少年合唱団は、1955年の初来日以来ほぼ毎年、“もうひとつの故郷”ともいえる日本を訪れています。
今回は、日本人の団員1名を含む25名の“ハイドン組”が来日、全国約31ヵ所で2ヵ月間にわたるツアーを行ないます。4月26日(土)からはじまるツアーを前に、24日(木)、都内にて記者会見が行なわれました。
ウィーン少年合唱団の団長・芸術監督のゲラルト・ヴィルト氏は次のように語りました。
「日本には“真のファン”がたくさんいらっしゃるので、毎年訪れるのをとても楽しみにしています。私たちにとって、ウィーンの音楽を日本へお届けすることが喜びであると同時に、日本の楽曲を学び、新しい音楽を出会うことも大きな喜びであります。
先日(3月5日)、ウィーンのムジークフェラインザールで、福島・南相馬のMJCアンサンブルとウィーン少年合唱団が一緒にベートーヴェンの〈第9〉を歌うコンサートを開催しました。“一緒に歌う”ということは、どんな外交手段よりも世界が一つになれる方法です。私たちは、日本の皆さんと一緒に歌うことがとても大切だと考えています」
毎年恒例の“今年の歌”は、宮崎駿監督の人気アニメ映画『風たちぬ』の主題歌「ひこうき雲(荒井由実作曲)」と、昨年各地で多くの人々に感動を与えた東日本大震災復興支援ソング「花は咲く(菅野よう子作曲)」。
ハイドン組のカペルマイスター、ジミー・チャン氏は新しくレパートリーに加わった日本の曲について、以下のようにコメントしています。
「〈ひこうき雲〉は歌詞が大切な曲です。日本語の発音が難しくて苦労しましたが、日本人のメンバーに教えてもらいながら、皆で一所懸命に練習しました。ジェネレーション的にポップス・スタイルの曲の方が今の子どもたちには馴染みやすいようで、この曲もすぐに彼らのお気に入りになりました」
会見では、ウィーン少年合唱団による歌声も披露。旅の疲れも見せず、〈ひこうき雲〉〈ラデツキー行進曲〉〈花は咲く〉の3曲を演奏してくれました。
ぜひ“天使の歌声”を聴きに、お近くの会場まで足をお運びください!
写真:(c)Hiro Isaka