シングルファーザーとなった人気ミュージシャン、
渡辺俊美(
TOKYO No.1 SOUL SET / 猪苗代湖ズ)が息子と交わした男の約束は、息子が高校を卒業するまでの461日、毎日弁当を作り続けること――。2014年に発表された渡辺俊美のエッセイ
『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』(マガジンハウス)がドラマ化、『461個のありがとう』と題しNHK BSプレミアムで3月15日(日)22:00〜22:59に放送されます。
――2010年、ミュージシャンの渡辺俊美(
別所哲也)は、離婚と体調不安から故郷に戻り農業を始める夢を持っていた。一方、高校受験に失敗した息子・登生(望月 歩)は翌春の再受験を決意。心機一転、2人は新たな暮らしへの一歩を踏み出そうとしていた。そして迎えた2011年。東日本大震災は多くの人と同様に俊美の夢も奪った。故郷は原発20キロ圏内。憔悴する俊美を心配し、登生は休まず高校に通うと宣言、すると俊美は毎日弁当を作ることを約束する。こうして、男同士の約束を交わし、父と子の忘れ得ぬ3年が始まった――。
手探りで新たな希望に向かって歩き始める、お弁当を通してつながる父と子の深い絆を描いた、笑って泣ける“お弁当ドキュメンタリードラマ”。『461個のありがとう』にご注目ください。
若い頃からTOKYO No.1 SOULSETのファンだったので、脚本・演出できることになって、すごく嬉しかったです。渡辺さん親子がとても仲がいいのを知って、二人の空気をうまく作れたらと思いました。別所さんのかっこよさと優しさから、新しい父親像が描けたと思います。高倍率のオーディションを勝ち抜いた望月 歩くんの演技には毎度しびれました。父と息子というと対立のイメージがありますが、弁当でつながり、お互いを深く思いやる、これまで見たことのなかった親子像が描けたと思います。新鮮でした!――脚本・演出 山田あかね渡辺俊美さんのしなやかなようで決してブレない骨太の優しさに圧倒された原作を、多くの方々の尽力によりドラマにすることができました。
家族やそばにいる人たちと支え合い、他者への温かい眼差しを忘れることなく、ささやかに毎日を生き続ける。当たり前のことのようですが、これは強い意志があってはじめて貫ける生きる姿勢なのだと渡辺父子の取材を通じて気が付かされました。
今を生きるすべての私たち、とりわけ、現代的な多種多様の不安の中で子育てに奮闘する親世代の皆さんに楽しんで頂ければと願います。――制作 堀内史子(テレコムスタッフ)
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『461個のありがとう』NHK BSプレミアム
2015年3月15日(日)22:00〜22:59放送
www4.nhk.or.jp/P3435/[登場人物 / CAST]
渡辺俊美(別所哲也)
ファッションや食、カルチャー全般に精通し、ひょうひょうとしたたたずまいの中に芯の強い温かさを備え多くの仲間から信頼されるミュージシャン。ひとり息子登生に惜しみない愛情を注ぐ父親でもある。1966年福島県生まれ。渡辺登生(望月 歩)
俊美の息子。受験に失敗し一年遅れで高校進学。大将(渋川清彦) / 女将(加藤紀子)
俊美行きつけの居酒屋の夫婦。助川(松井 周)
登生の通う高校の担任。佐土原(なすび)
俊美の地元福島の高校の後輩。川辺ヒロシ(山内圭哉) / BIKKE(平原テツ)
TOKYO No.1 SOULSETメンバー。