RUN! アプガ RUN!(仮) - 『RUN! アプガ RUN!(仮)』に寄せて
掲載日:2013年05月30日
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| 『RUN! アプガ RUN!(仮)』に寄せて
[コメントをお寄せいただいた皆様 (敬称略)]
ナカG (漫画家) / PandaBoY (作曲家・プロデューサー) / fu_mou (作曲家・プロデューサー) / 飛永 翼 (ラバーガール / 芸人) / 高木三四郎 (DDTプロレス / プロレスラー) / 高木JET晋一郎 (ライター) / 田原章雄 (女性自身副編集長 / UFZSプロデユーサー) / 古木智志 (タワーレコード新宿店) / 有本和貴 (BIGLOBE MUSIC編集長) / 清野茂樹 (アナウンサー) / 加藤 蛍 (ライター) / 日笠麗奈 (モデル) / ダミー & オスカー (ライター・ユニット) / 青柳文子 (モデル) / RAM RIDER (作曲家・プロデューサー) / 星野概念 (JOYZ) / Keyossie (JOYZ) / 島村祐介 (『Top Yell』編集長) / 小野田 衛 (ライター) / 石井 龍 (2.5D) / 斉藤 瞳 (FM‐NIIGATAパーソナリティ) / ミスター・ポーゴ (プロレスラー) / PANTA (ミュージシャン) / 宮内 健 (音楽ライター / ramblin') / 岡田ロビン翔子 (THEポッシボー) / 吉川 友 / 譜久村 聖 (モーニング娘。) / ピエール中野 (凛として時雨) / ISEKI (キマグレン) / 掟ポルシェ (ロマンポルシェ。) / 小出祐介 (Base Ball Bear) / 能登有沙 (声優) / うすた京介 (漫画家) / 大森靖子 (ミュージシャン) / 綾小路 翔 (氣志團) / やついいちろう (エレキコミック)
ナカG (漫画家)
超素晴らしい写真集でした!!
アップアップのみんなが全力で戦ってる姿を見ているだけで
超感動しました!
オフショットの写真もたくさん載っていて
観光地の記念写真みたいな写真でさえも
見てるとなんか泣きそうになりました。
さらにメンバーの単独インタビューが読めたのは嬉しかったです。
みんなこんな事を思ってたのか、という事がたくさん分かりました。
改めて、これからもずっと見続けて行きたいと思いました。
あと、すべての写真が大きくて見やすくて、
デザインもカッコよかったです!
間違いなくオススメです!
絶対買った方がいいと思います!
PandaBoY (作曲家・プロデューサー)
フォトブック発売おめでとうございます。
僭越ながら一足先に拝見させていただきましたが、一言で言うと修学旅行のアルバムのような青春感があり、見ていてキュンキュンしました(笑)!
無邪気でカワイイ写真は勿論、真剣な眼差し、普段ステージ上では見れない素の表情、「あれ? こんなに大人っぽかったっけ?」というものもあり、彼女達の成長を感じられる一冊でした。
常にアップアップ、変化し続けている彼女達の一瞬がそこに。
fu_mou (作曲家・プロデューサー)
僕は1年で3曲の楽曲提供と2回のコラボライヴをやらせて頂いていたにも関わらず、彼女達の逆境に立ち向かう姿とその裏側、絶望の淵から這い上がって来た2年間を語る一言一言を改めて目の当たりにして、また元気と勇気を貰ってしまった。変な言い方ですが、今更また「俺だってもっと頑張れるはず」、と思ってしまったのです。アイドル広しと言えど、ここまで笑っちゃうくらいエネルギッシュで、見る者を鼓舞してくれるグループはちょっといないんじゃないかな……と改めて感じさせてくれます。ファンの皆様は勿論、少しでも興味を持ってくれた方から是非見て欲しいです。きっと応援せずにはいられなくなる、彼女達の魅力に気付いて頂けると思います。
飛永 翼 (ラバーガール / 芸人)
初めてアプガさんとお会いしたのは雑誌の対談でした。その時に森ティが「ラバーガールさんのファンです!」と言ってくれたことが嬉しかったです。しかし後日ライヴを観に行くと、あっという間に僕がアプガのファンになっていました。彼女たちの魅力はたくさんありますが、僕が考える良さは「まだ成長中である」ことです。芸人目線で見ると、MCにいい意味であどけなさがあって(笑)7人のどう転ぶかわからないトークは毎回ワクワクします。でも実はそこに、攻撃的で完璧なパフォーマンスの“ギャップ”があり、“癒し”があり、アプガの可愛くて仕方ない部分です。これからもファンとして成長を見守っていき、一緒に大きな舞台を目指していきたいです。
高木三四郎 (DDTプロレス / プロレスラー)
今、一番プロレスしているガチンコセメントアイドル! それがアップアップガールズ(仮)だ!
高木JET晋一郎 (ライター)
 アプガのライヴを見ると、もちろん元気にも、そして清清しい気持ちにもなるのですが、同時に「得体の知れなさ」も感じます。キュートでアグレッシヴ、スピーディでエンタテインメント。そういった9割9分の楽しさに加えて、感じる残り1分の胸のザワザワはなんなんだ……。
 それはひとえに、彼女たちの持つ「生のポテンシャル」の高さによるのではないかと考えています。とにかく、その生命エネルギー眩しすぎる! そして、音源のタイト過ぎるリリース・ペースもそうですが、ライヴも見るたびに新しい展開が待っている。それはいわゆる作られたサーガ的な展開ではなく、ただただパフォーマンスの進化や楽曲の精度アップ、そして新曲といった、「彼女たちの進化」という、シンプルかつ彼女たちの根源的な魅力から伝わってくる新たな展開。そして、その展開を表面上は軽々と乗り越えているように見せる彼女たちからは、「限界はどこにあるんだ!」という、プロレス実況チックな言葉さえ浮かびます。その底知れない可能性と末恐ろしさに、胸がざわつくのかなと感じています。
 そして、このフォトブックには、そういった彼女たちの臨界点を更新し続けるような、そして実際に更新したであろうことが感じられるライヴ写真と、その裏側にある彼女たちの思いを感じるインタビュー、そしてほとんど修学旅行なオフショット(古川小夏さん x 佐藤綾乃さんのドライヤーの一連写真マジで最高!)で、その魅力が立体的に浮かび上がってきます。そして、僕の感じる胸のざわつきも分かっていただけるはずなので、ぜひともお目通しを。
田原章雄 (女性自身副編集長 / UFZSプロデユーサー)
 UFZSは、週刊誌女性自がプロデユースするK-POPカバーダンスチーム。アップアップガールズ(仮)とほぼ同時に産声を上げました。2011年2月21日、UFZSとしての初顔合わせの日、古川小夏・森咲樹・佐藤綾乃・関根梓・新井愛瞳の5人は何を思っていたのでしょう。エッグ卒業後、いきなりK-POPのカバーダンスチームへの参加は戸惑い以外の何物でもなかったはずでした。
 2010年の秋、韓国への長期出張でK-POPアイドルたちを直に取材しその活動に密着。それこそ除隊後のPSYも初取材。凄まじいエネルギーを目の当たりにして“完全にJ-POP……日本のアイドルは食われてしまう”という危機感を抱いたまま帰国。韓流ムックの発刊を機にK-POPカバーダンスイベントを開催。出演応募をしてきたダンスチームの数もさることながらその熱気にも圧倒され間違いなくK-POPの波が来ることを確信しました。すぐさま、関係のある芸能事務所に「K-POPのカバーダンスチームを女性自身と作りK-POPのエネルギーを今から吸収しないか」と呼びかけました。どのマネージャーも「面白い試みですね」とは言うもののそれっきり。しかし唯一違ったのがアップフロントだったのです。すぐに「まずは5人で、いずれは7人でやってみたい」と返答がありました。その後、打ち合わせを重ねて結成されたのがUFZSだったのです。
 しかし、初めからこのユニットがファンから受けいれられたわけではありません。「なぜK-POPのカバーダンスなんかやるのか?」との声も高かったのです。けれど僕にはひとつの確信がありました。「これから日本の音楽界を席巻するK-POPのダンスを本気で習得するアイドルは他にはいない。必ずそれが形になって彼女たちに返ってくる」と。当時の日本の芸能事務所はK-POPのパワーをなめていたのです。その後も黒船として対岸から眺めているにすぎなかった。ここがアップアップガールズ(仮)との違いなのです。
 最初の課題曲、4minuteの『HOT ISSUE』も付け焼刃で踊れる曲ではありませんでした。ダンスの先生はrevolutionxxxxのOTUNEという本格派。正直に言ってこの曲を踊りこなせなかったら、そのままグループも解散しようと思っていました。高レベルの曲を習得できなかったらこの先はない。これからアイドルというスタイルから大きく逸脱していくこの活動をなし得ることは不可能と思っていました。またすべての記録を動画に残し配信すること決めたのもこの時。結果は、みなさんも御存知の通り定期公演第1回で公開するに至りました。今思えばアイドルグループの振付とは使う筋肉が全く違う。特に年齢の若かった新井愛瞳は相当の苦痛を伴ったはず。それをなし遂げた5人の気持ちはどうだったのでしょうか。
そして5月、仙石みなみ・佐保明梨が加入しいよいよ7人のUFZSが本格稼働。そこで目指したのは韓国最大のオーディション番組「SUPERSTAR K2」への応募。課題曲もAfterSchoolの「BANG!」に決めました。このダンスも相当のハイレベル。今回はダンスだけではなくオーディションのために歌わなければならない。しかも10センチのヒールブーツをはいてのダンス。7人の気持ちが重ならなければとうてい無理なことでした。K-POPのアイドルが凄いところは10センチを超えるピンヒールを履いてあの激しいフォーメーションのダンスを何曲も踊り続けること。その脚力を隠してあの美脚を維持していることです。これにはメンバーも悲鳴を上げ、1曲踊り終えるたびにヒールブーツを脱ぎ脚を投げ出すほどの苦痛を味わっていました。結果は日本ラウンド最終予選決勝進出。韓国での本線出場には至りませんでしたが応募してきたカバーダンスチームの中では1位。十分な結果でした。
 その後T-ARAの「YAYAYA踊ってみた選手権」で最優秀賞を受賞。ジョンフン、チソンなど大物韓流スターのイベントへの出演やTENSI LOVEとの共演とオリジナル曲の提供を受けるなど活躍を広げました。今ではT-ARA、IU、CRAYONPOPなどの本物のK-POPアイドルと共演を果たし着実にキャリアを重ねています。けれど、ここまでの道のりは消して平坦ではありませんでした。ハロプロ出身者を外部の人間がプロデユースすること自体が異例中の異例。新曲ラッシュが始まった時、メンバー全員にこのままUFZSを続けるか、ここで止めてアイドル活動に専念するかを決めて自分の言葉で僕に伝えて欲しいと求めたことがあります。アップアップガールズ(仮)というグループのメンバーとして、そして個人として考えて欲しい。やらされているのではなく自分たちの気持ちで前へ進んでいく。アイドルしか知らない人生だとしてもそれはあくまでも自分が選んだ生き方であるのだから、これから先の道も自分で決めて欲しいという難しい選択を迫りました。全員が選んだのは、敢えて辛くても継続していくこと。この時の言葉を僕は忘れることはないでしょう。
 レパートリーも10曲を超えました。TENSI LOVEのオリジナル曲&ダンスもあります。日本のアイドル・グループで唯一K-POPのダンスを踊りきれる実力は日々のライヴ活動での激しいダンスとその切れに確実に活かされています。日々の活動の中で思い悩み苦しんできたけれど、捨てることなく継続してきたことで2年間以上積み重ねた努力と培われた実力が今現れたのです。衣装も第1回の公開時からスタイリストYUKANAが韓国のファッションタウンで買い付けてきたもののみを使用。それを着こなすことが出来る女子力も育ちました。まさに“ローマは1日にしてならず”。UFZSの動画はアジア圏から欧米のK-POPファンへとアクセスされどんどん拡散されています。これからの可能性にご期待ください。
古木智志 (タワーレコード新宿店)
やっぱりアップアップガールズ(仮)、大好きだな。そう思える一冊でした。
ドキドキもワクワクもウキウキもトキメキも、ニヤニヤさえも閉じ込められた、胸の躍り・高鳴りがこんなにも止まらない写真集。
ページを開いていちばん最初に僕の目に飛び込んできたのは森咲樹ちゃんが大きく口を開けた姿でした。そこで完全に心を奪われた後も、ページをめくる毎にどんどん引き込まれていくばかり。
切り取られた瞬間瞬間はその時その場所にしか存在しないはずなのに、まるで同じ時間を共有しているように思える。彼女たちの全力をすごく身近に感じさせてくれる。この熱く込み上げる感覚を一人でも多くの人に共感していただきたいです。
有本和貴 (BIGLOBE MUSIC編集長)
昨年12月15日 六本木決戦「へぇ…」→4月6日 対バン東京決戦「ん?」→4月13日 横浜BLITZ単独公演「!」→4月14日 SHIBUYA ekiatoフリーライブ「CD買おう↑」
私が彼女たちに注目し、ハマったこの過程。その理由は全てこのドキュメント・フォトブックがあかしてくれた。この本を読むということは、私にとっていわば答え合わせのようなものだった。
しかし、なぜ彼女たちはこんな本を作らせてしまったのだろう。これは全国対バンツアー密着だけでなくインタビューなど読み物も満載の、かなりのパワーの必要な本である。そう、彼女たちはファンだけでなく伝える側まで全力にさせてしまうのだ。
清野茂樹 (アナウンサー)
彼女たちをプロレスに例えると何なのか?
すでに定説がいっぱいあると思いますが、名前に(仮)が付くという点でいえば、鈴木みのるが率いる鈴木軍(仮)と同じですね。
えっ、リーダーは仙石さんっていうんですか? じゃあ……Sは仙石みなみだった!
加藤 蛍 (ライター)
ごめんなさい、LIVEを観るまでは正直なめていました。そんな大バカ野郎の私にキョーレツなアッパーカット!をくらわせてくれたアプガちゃん。今では原宿に行くたびに、まぁなちゃんの“原宿なぅ”という愛すべき棒読みボイスが脳内で自動再生されるほどのパンチドランカー状態。決して華奢とは言えない(失礼!)彼女たちのダンス脚が大大大好きです♥♥♥
日笠麗奈 (モデル)
 初めてアプガちゃんをライヴで見た時、その勢いと力強さと眩しさに、私は一瞬にして心を打ち抜かれました。そしてその時の衝撃が、大好きなアプガちゃんの全てが、このフォトブックに詰まっていました。
 ライヴ中のキラキラした顔、ギラギラした顔。移動中や楽屋での素の表情。そして、横浜BLITZのステージに向かっていく後ろ姿……どれもリアルで、ガチすぎて、泣けます。泣きました……。
 あと個人的には、友人である振り付け師・竹中氏の、教え子への愛に溢れたインタビューも「ちゃんと仕事してる! かっこいい!」と惚れ直すきっかけになったので良かったです(笑)。
 とにかく、これは見とかないとヤバい一冊!
ダミー & オスカー (ライター・ユニット)
オスカー(以下O) 「この本はアップアップガールズ(仮)の全国対バンツアーの模様を収めたものですが……」
ダミー(以下D) 「胎盤ツアー? ひたすらプラセンタを摂取して美肌効果を高めてきたってこと?」
O 「アプガちゃんはみんな若くてピチピチしてるので胎盤由来の美容成分であるプラセンタなんてまったく必要ありません! 俺が言ってる対バンは、他のアイドル・グループと他流試合してきたってこと!」
D 「安心したよ。そもそもエッグ出身のアプガは卵生なんだから、哺乳類の特徴である胎盤は必要ないよね」
O 「生物学的な納得しなくていいから! とにかくこの対バンツアー、そして4月の横浜BLITZワンマンを終えて、彼女たちは第二章(仮)に突入したわけだ」
D 「まさに〈Next Stage〉の歌詞通り、己との戦い、終わりなき挑戦だよね。なんだか現状に満足していた自分が恥ずかしくなってきたよ」
O 「それだけ今の彼女たちって眩しいくらいキラキラ輝いてるもんな。ぼくも英検4級めざしてがんばるよ!」
D 「決めた! 今後は我々もダミー & オスカー(仮)としてイチから出直します! この場合の(仮)は人生仮免中という意味。もうひとつは、実をいうと生物学的に思春期からずっと悩み続けてきたことがあるんですが……」
O 「(何かを察し)この会話、メンバーも読むかもしれないんだから余計なことは言わなくていいからな! そしてこのタイミングで(仮)を付けるのは明らかに彼女たちの人気への便乗および冒涜だ!(と言いつつ髪の毛をつかんで風呂場へ連行したダミーの顔を残り湯に沈める)」
D 「(表に顔を出して)アップアップ!」
O 「(完全に無視して)以上、我々も出版業界の末席から全力で応援しています!」
青柳文子 (モデル)
この女の子たちは自分たちのしている事が
こんなにも人を奮い立たせているという事をどれだけ自覚してるんだろう。
正直アイドルはもういいよと思っていたし、
アップアップガールズ(仮)に興味も何もなかったけど、
楽屋裏ですれ違った時のただならぬ気迫と
初めてライヴを一目見た時の
その他大勢のアイドルとの違いは私にも明白で、
圧倒的な鍛えられ感に得も知れぬ涙が出そうになったのは何故だったのか、
この本を読んでようやく合点がいきました。
人生を真面目に生きている人に、
7人のこの旅を自分の人生と重ねずにいる事ができるでしょうか。
闘いは自ら挑まないと何にも勝てないという事を
この本に写る彼女たちの無意識から教わりました。
RAM RIDER (作曲家・プロデューサー)
アップアップガールズ(仮)さんドキュメント・フォトブック発売おめでとうございます!
はじめてプロデュースのお話をいただいたとき、「獅子は我が子を千尋の谷に突き落とすとは言うが」とそのコンセプトとTシャツに大きく描かれた「(仮)」の文字に驚いたものですが、レコーディングを重ねるうち、またその後のご活躍を拝見するにつれ、まるでブランドのエンブレムのような、プリンスのロゴのような、「それでなくてはならないもの」のようなイメージに変化していきました。いつかサナギが蝶に生まれ変わるように名前を変えたり、(仮)が外れたりするのかな?と考えたりもしますが皆さんの努力の結晶と物語が詰まってるであろうそのグループ名に愛着すら感じます。またぜひ楽曲やよければライヴなどでもご一緒したく思います。がんばれアップアップガールズ(仮)!
星野概念 (JOYZ)
サクセスストーリーの重要要素として、「ビハインドからのスタート」「飛び散る汗と涙」「メンバーのキャラ立ち」などあると思うんですが、、、、(仮)でスタートして、汗と涙にまみれながら横浜BLITZでの感動のファイナル。ついにフォトブックもリリースだとぉぉ!?
まっしぐらじゃないか、アップアップガールズ(仮)!!
Keyossie (JOYZ)
ファイトと心から語りかけてしまうフレッシュに飛び散る汗にはおつです! とてもご無沙汰です!
白熱する試合を見ているような高揚感があります。「アッパーカット!」を歌う彼女たちを見ていると、部活動の顧問のような気分というか、応援する父兄の一団の気分というか、なんだろう? この勝手なインターハイ感覚!!
僕には新しい。
そして心からNew World へありがとうと言いたい。
島村祐介 (『Top Yell』編集長)
 ここまで見せていいのかアップアップガールズ(仮)! ここまで載せていいのかCDジャーナル!
 ドキュメントの名にふさわしい肉薄っぷり。採算を度外視したのではないかと心配してしまうほどのボリューム。1ページ1ページから伝わってくる膨大な熱量。出し惜しみ一切なし。まさに攻めて攻めて攻めまくるアップアップガールズ(仮)にふさわしいアグレッシブな写真集でした。7人の初単行本がこんなにも素晴らしい内容で良かったと思います。
 せっかくなんで最後に宣伝をひとつ。「アップアップガールズ(仮)の学んでみた」も好評連載中。『Top Yell』は偶数月6日発売です。
小野田 衛 (ライター)
 最初にアプガを取材させていただいたのは、2011年夏のこと。マップ劇場という秋葉原の小さいイベントホールで定期公演をやっていて、エッグ時代と同様にハロプロ楽曲のカバーを歌っていました。当時の7人は、いつも自信なさげにビクビクしていて、今とは全然違った印象でした。逆に最近は、たくましくなったなぁっていつも驚くんです。発言や考え方も、すごく前向きに変わりましたし。
 このフォトブックを見ると、ツアーが進むにつれ、どんどんタフさを増すメンバーの様子が伝わってきます。そういう成長している様子が、すごくカッコいい。「ハロー!プロジェクトの落ちこぼれ」と自虐的に語っていた7人がどこまで高みに登れるのか、僕自身、とても楽しみにしています!
石井 龍 (2.5D)
昨年末に横浜へ引越して、半年くらい経ちました。横浜BLITZの近くにはSOGOもあるし、TSUTAYAや109シネマズもあって、近所に住む僕はよく利用していたり。
普段はサラリーマンやデート中のカップルが多いこの場所ですが、4月13日横浜BLITZでの凱旋公演を迎えると会場周辺は「(仮)Tシャツ」を着たファンで溢れ、いつもと違う景色がやけに印象的でした。
『RUN! アプガ RUN!(仮)』では日本各地を“行脚”してきた彼女たちはもちろん、それを目撃したアップアップガールズ(仮)ファンそれぞれの物語もパッケージされている気がして、何度読んでも新しい発見ができると思います。
斉藤 瞳 (FM‐NIIGATAパーソナリティ)
 がむしゃらに、必死に頑張る姿こそ、美しいと思います!!
 このフォトブックでは、アップアップガールズ(仮)。彼女たちの、美しくもカッコイイ姿を見せていただきました!!
 私、個人的には、新潟公演を拝見させていただき、アプガちゃんの、大人になった姿にビックリし、久しぶりに、メラメラしている人たちを見たな〜(笑)。
 Negiccoちゃんも個人的には大好きで、どちらのグループにもそれぞれの良さがある!っていうか、全く別物でした!!
 私なんかがアドバイスするのは、気が引けましたが、メロン記念日の「お願い魅惑のターゲット」をカバーしてくれていたので、そこは、気になって見ちゃいました〜。
 「何かが足りない!」
 メロン記念日もよく言われました(笑)。
 何が足りないのか、大人たちは明確に教えてはくれないんですよね。。。
というか、言葉で教えて貰うものではないのかもしれませんね!
今回の行脚ツアーで、悔しい思いをした分、確実に強くなったんじゃないでしょうか?
 アイドルは、歌って踊れて、可愛くて綺麗なだけじゃないと思います!
 アプガちゃんなりの、道をどんどん追求していってください!!
 これからも、頑張ってね♪
 私も、(仮)は付いたままがいいな〜。
ミスター・ポーゴ (プロレスラー)
 アップアップだかなんだか知らねえけどオレ様にコメントを頼もうなんて100万光年早えーんだよ!!!! だがな、群馬在住のメンバーがいるっていうから今回だけは特別に引き受けてやることにした。
 この新井愛瞳ってヤツが群馬在住なのか。なかなか気が強そうでイイ面構えしてるじゃねえかよ。群馬ってのはカカア天下の風潮が強い土地で、昔から女が強えんだよ。他のメンバーも、みんなイイ目してやがるな。どの写真からも瞳がメラメラ燃えてる感じが伝わってきたぜ。
 コイツら全員リストラされてるんだろ? そこから這い上がってきたっていうのは、昔のオレ様とカブるものがあるな。オレ様もとことん落ちぶれたけど、ハングリー精神を剥き出しにしてデスマッチの帝王として復活して周りのヤツらを見返してやった。すべてを失った人間ってのは、なんだってできるんだよ!!
 CDも聴いてみたけど、「銀河上々物語」って曲はキラキラした未来っぽい雰囲気で結構気に入ったよ。あと「Burn the fire!!」って曲もいいな。まずタイトルが最高じゃねえかよ。ファイヤーっていえば、やっぱオレ様の火炎攻撃だよな。いつかコンサートに乱入して本物のビッグファイヤーを見せてやろうか!
PANTA (ミュージシャン)
 去年、青森でやった〈夏の魔物〉ってイベントに出たとき、彼女たちが俺のところに挨拶しにきてくれたのが最初の出会い。たぶん吉田 豪か誰かの仕業だろうけどさ(笑)。それで一緒に写真を撮ったんだよ。グループ名を聞いたときは笑っちゃった(笑)。「え! (仮)までが正式名称なの!?」って。リストラされた子たちを集めてスタートしたグループだから(仮)なのかもしれないけど、“仮”っていう漢字は 旧仮名遣いでは人によって妨げられて真になれない状態、実に反骨精神みたいなものを感じるよ。まあ、どこまで考えて付けられた名前か分からないけど(笑)。
 彼女たちの活動は非常にプロレス的だよね。全国で地元のアイドルたちと対戦して、最終決戦の横浜BLITZまで辿り着くとか。この写真集も、そもそもアイドルを撮る撮り方じゃないし(笑)。後半のほうに載ってる、メンバーが控え室で疲れ果ててる写真とか、すごくいいなと思った。 たぶん、そうやって戦ってる姿を見て、ファンの人たちはアップアップガールズ(仮)を応援したい気持ちになるんだろうね。普通、世の中、過程より結果が大事にされる風潮があるけれど、彼女たちみたいなブレイク前のアイドルって、ファンの人たちが結果よりも、むしろ成長していく過程を愛してるような印象がある。女性が頑張ってる姿を見て男性が感動するっていうのは、すごく今っぽいよね。それこそ、なでしこJAPANしかり。一昔前は男性が戦っている姿を見て女性が感動していた。昨今のアイドル・ブームっていうのは、そういった時代の空気みたいなものも反映してるんだろうね。
 そもそもアイドルっていうのは、もっと清楚で手の届かない存在で、それこそバックステージの生々しい姿を見せてしまうなんて、ありえなかったことだと思うんだけど、今はこういう感覚のほうがリアルに響くんだと思う。いつの時代も、世の中から否定されるような存在が、それまでの価値観をぶっ壊して、やがてスタンダードなものになっていくわけで、ロックンロールなんて音楽自体が、そもそもそうだったわけだから。 ヒップホップだってそうだよね。人の作ったレコードをスクラッチしたりサンプリングするなんて、とんでもない話だったけど、いまや完全にスタンダードなものになってる。そう考えたら、身近な存在としてファンが感情移入できるような彼女たちみたいなアイドルが今後スタンダードになっていくのかもしれないね。
アップアップガールズ(仮)が生き残っていくためには、後世に歌い継がれていくような良い曲が必要だと思う。自分がミュージシャンだから、なおさらそう思うのかもしれないけど、やっぱり最後は曲だと思う。彼女たちはアイドルにしては珍しく口パクじゃないみたいだし、だからこそ歌を歌うということに今後もこだわっていってほしいよね。
宮内 健 (音楽ライター / ramblin')
 写真集で泣かされるなんて、思いもよらなかった。それもアイドルの写真集で――。アップアップガールズ(仮)のことを、実はまだよく知らない。彼女たちがハロプロエッグ時代から現在に至るまで苦汁をなめてきたとか、そういうグループの歴史やバックグラウンドを詳しくフォロー出来ていない“リスペクトーキョー新規”な自分にも、この写真集からは、アプガの崖っぷちな本気が痛いぐらいに伝わってくる。ページをめくり時間軸が進むにつれ、疲れが溜まり憔悴した表情を隠せなくなっていくメンバーたちだが、それでもステージ上ではとびきりの笑顔を振り絞り、汗だくになって髪を振り乱しながら、アスリートのようにたくましく育った脚をガンガン上げて全力で踊る。 そして舞台を下りれば、灰になって燃え尽きる。そんな過酷な日々を繰り返した末に挑んだ、ツアーファイナルの横浜BLITZ大決戦(仮)。憧れのステージへと向かうメンバーの姿を押さえたバックショット。これほどにもカッコいい女の子の後ろ姿を、僕はこれまでに見たことがない。この写真から連続で続く見開きカットの素晴らしさを確認するためだけでも、この写真集を手にする価値はある。もちろん、過密なスケジュールの合間にもふざけあったり笑いあったりながら絆を深めていくメンバーたちの日常を収めたオフカットの微笑ましさにも、ジワリと感動させられる。濃密なインタビューもすべて読み終わった時には、7人のメンバーそれぞれが大好きになっていて、誰を推したらいいのかますますわからなくなる自分がいた。
岡田ロビン翔子 (THEポッシボー)
 アップアップのフォトブックを見たら、メンバーの素の部分がめっちゃ写っててびっくりしました。森ティーのすっぴんの寝顔とか、小夏が思いっきり脚開いて座ってたり(笑)。“こんな写真も載せちゃうんだ!”って驚きました。すごくみんな活き活きしてて。ライヴの写真も全部キラキラしてますよね。本当に楽しそう。ライヴ後にメンバーがボロボロに疲れ果ててるシーンも印象的で、すごく“生きてる”って感じがしました。アップアップのことを知らない人でもこの本を見たら、彼女たちがどういうグループなのか分かると思います。
 ページをめくりながらエッグ時代のことを思い出したりもして。特に、まぁなは本当に成長したなと思います。エッグに入った頃のまぁなは、子供だったっていうこともありますけど、びっくりするぐらいダンスが下手だったんですよ(笑)。でも、久々に生でライヴを観たら、めっちゃ成長してて感動しました。セッキーもエッグの頃は人見知りで静かな子だったんですけど久々に会ったらハッチャケてて。みんなアップアップのメンバーになって変わったんだなと思いました。
 アップアップが結成されたときに思ったのは、エッグの仲間が残ってくれてよかったということでした。エッグ卒業のタイミングで辞めていったコも多かったので。最初は持ち歌もなくて大変だったと思うんですけど、メンバー全員で力を合わせて頑張ってる姿を見て刺激になりました。当時はずっとCDを出せなかったり、ポッシボーの活動が上手くいってない時期で、私自身、いろいろ悩んでたんですけど、アップアップを見て辞めないで頑張ろうって思ったんです。
 その後、2011年10月にアップアップとポッシボーで2マン・ライヴをやったんですけど、あの時は、すごく怖かったです。“絶対にポッシボーを食ってやる!”みたいなアップアップの気迫がリハの段階で伝わってきて。スタッフさんからも“中途半端なステージをやったらお客さん全部持ってかれちゃうよ”って言われていて。ダンスもアップアップのほうが勢いあるし、ポッシボーって活動歴が長いからフレッシュさでも負けてるし、正直すごくやりづらかったんですよ(笑)。でも、やるしかないと思って、私たちも全力で臨みました。 そうしたら結果的にすごくいいライヴになって。最後はアップアップと一緒にモーニング娘。さんの「ラヴ&ピィ〜ス!HEROがやって来たっ。」を歌ったんです。エッグの研修時代に先生に教わった曲をそれぞれのグループとして一緒に歌うことができて、あれは本当に嬉しかったです。その1年後ぐらいに2度目の2マンをやったんですけど、そのときはアップアップも自分たちのオリジナル曲ができていて、完全にグループとしての個性が確立されていました。ステージの上でも輝いていて、その姿を見て、さらに負けられないなと思いました。
 アップアップの存在を一言で表現するのは難しいですね。ライバルでもあり仲間でもあるっていうか。ポッシボーもアップアップも泥臭い活動をしてて、雑草魂みたいなものを持ってるグループだと思うんです。お互い上手くいかない時期を乗り越えて前に突き進もうとしてる感じが共通してるなと思っていて。もちろん負けたくない気持ちは強いんですけど、これからも、お互い切磋琢磨して頑張っていければいいなと思っています。それぞれ今より大きな存在になって、次に2マンをやるとしたら、もっと大きな会場でやれるようになりたいですね。
吉川 友
 アプガのフォトブック見ました!! ちょっとした表情だったり、仕草だったり、メンバーそれぞれの個性が写真から伝わってくるなと思いました。あと前半と後半の写真を見比べると、みんなどんどん痩せていって羨ましいなと思いました(笑)。それぐらいハードな行脚だったってことですよね。いやー、びっくりしました。感動です。
 みんながステージ前に緊張してる表情とか、エッグ時代にしょっちゅう見てきたんで、すごく懐かしかったです。ホテルの部屋で小夏がベッドに座って、みんなと話し合ってるシーンがあって、あの写真もエッグ時代を思い出させるものがありましたね。エッグはライヴが終わるたびに、みんなで反省会をしてたんで、エッグイズムを感じさせる写真だなと思いました。 横浜BLITZのバックステージの壁に書かれたエッグのサインが載ってるページも泣けますよねー。きっかのサインもあるんですけど、今見ると、すごく小さいんですよ。明らかに誰かの真似をして書いてるのが伝わってきますね(笑)。こういう風に書いたらいいのかなって。あの頃は、きっか、すごく謙虚だったんだなって。まあ、今も変わらず謙虚なんですけど。あと個人的に気になったのはmichitomoさんのインタビューページ。びっくりしましたよ! 写真を見たら、レコーディング卓の後ろに貼ってあった私のポスターがアプガのポスターに貼り替えられてて。“ちょっと! michitomoさん、これ、どういうことですか!?”って、すぐにメールしました(笑)。
 アプガのメンバーの中でいちばん仲がいいのは小夏です。同い年ということもあって、エッグ時代からずっと仲良くしてます。あと、せっきーはお互い地方組なので、レッスンが終わったあと一緒に帰ったりしてました。エッグの最終公演が終わってから、メンバーやスタッフさんで集ってお別れ会をしたんです。今まで一緒に頑張ってきたメンバーがバラバラになっちゃうのが、すごく寂しくて。この本を読んでる最中、ふと、そのときのことを思い出したりしました。
 エッグの最終公演からしばらく、小夏とか仲の良かったエッグのメンバーは次の活動が白紙で、もちろん心配はしてたんですけど、心のどこかで、絶対になんらかの形で出てくるんじゃないかと思ってたんです。ソロなのかグループなのか分からないけど。そしたら予想通り、アップアップガールズ(仮)という強力なグループとしてカムバックして。正直、“ヤバいのキタな〜”って恐怖を覚えました(笑)。 アプガのメンバーってみんな負けず嫌いでハートが強いんで、ツラい思いをしたぶん、さらに逞しくなって帰ってきた感じがして。これから間違いなくグイグイ来るんだろうなと思ったんです。それ以来、アプガのスケジュールとかブログとかチェックして、“うわ、全然休んでない! キテるよ!”とか、いつも気を引き締めるようにしてます。アプガは夏にも地方のライヴハウスとか細かく回るみたいですね。きっか、そういうのも全部チェックしてますから。
 私にとってアプガは完全にライバルです。同じエッグ出身ということもあって比べられる機会も多いですし、絶対に負けたくないです。これからも、ライバルとしてアプガに付いていきたいと思います! ……あ、付いていっちゃダメなのか(笑)。歌もダンスもMCも、もっといっぱい練習して、負けないように頑張っていきたいと思います!
譜久村 聖 (モーニング娘。)
 エッグを卒業してからアップアップガールズ(仮)のメンバーに会える機会がなかなかなくて、たまに会社で会ったりすると、すごく嬉しい気持ちになるんです。
 このフォトブックで、みんなが頑張ってる姿を見て、改めてエッグの絆みたいなものを感じました。ハロプロエッグというのは、ひとつのグループというわけではなかったですけど、それでもメンバーだったみんなが今もいろんな場所で頑張っているんだなって。特にアップアップはすごく身近な存在なので、いつも動向を気にしています。
 私は第2期エッグのメンバーだったので1期の年上メンバーはお姉さん的な存在でした。小夏ちゃん、みーこ、森ティーとは今でも連絡を取ってます。特に森ティーにはメールで悩みごとを相談したり。そうすると「24時間ウェルカムだから、いつでも連絡してね!」って。本当に優しいお姉さんなんです。 エッグに入るまでは年上の人と仲良くなることってなかったんですけど、初めて年上で仲良くなったのが、あやのんだったんです。服装とか考え方とか大人っぽくてカッコいいなと思ってました。新井愛瞳ちゃんは加入後、すぐに話し掛けてくれて、年齢が近いということもあったんですけど、すごく仲良くしてくれて。せっきーとは同い年で、やっぱり仲良くしてもらってたんですけど、往復何時間もかけてレッスンに通ってて凄いなと思っていました。佐保明梨ちゃんとは、大阪でハロコンをやったときホテルの部屋で朝まで語り明かしました。二人とも泣きまくって目が超腫れちゃって(笑)。ハロコンでGAMの「Thanks!」を一緒に歌ったのも忘れられない思い出です。
 アップアップガールズ(仮)が結成されたときは、私もモーニング娘。に加入したばかりで自分のことで精一杯になってしまっていたんです。でも、みんなのブログはこまめにチェックしてましたよ。最初はオリジナル曲じゃなくて、ハローの曲をずっとカヴァーしてて複雑な気持ちがあったかもしれないですけど、みんなのインタビューを読んだら、ハローの曲を好きだという気持ちを忘れていないということが伝わってきて、すごく嬉しい気持ちになりました。
 お正月のハロコンにアップアップガールズ(仮)が出たときは、普通に楽しかったです(笑)。エッグ最後の公演で、“みんなと同じステージに立つことは、もうないのかな”って寂しい気持ちになったのを覚えてるので、また一緒にステージに立てたことが本当に嬉しくて。リハーサルも観ましたし、“せっかく応援席というものがあるんだから応援しなきゃ”と思って、たくさん応援しました! でも、正直、悔しい気持ちもあったんです。中野サンプラザ全体が、たった1曲でアップアップガールズ(仮)の虜みたいな感じになっちゃって。でも、それぐらい会場を盛り上げられるのは、やっぱり凄いことだし、私も負けてられないなと改めて思いました。
 アップアップガールズ(仮)の曲を聴くと、みんなの想いがすごく伝わってくるんです。前しか見てない感じっていうか。その勢いがすべての曲に出てるなと思うんです。動画サイトでパフォーマンスを観てるときも、“なんで動画なのに、こんなに熱さが伝わってくるんだろう?”っていつも思うんですよ。
 アップアップガールズ(仮)みたいな熱いアイドルって、なかなかいないと思うので、ファンの皆さんも全力で応援して、メンバーと全力でぶつかりあってほしいです。メンバーのみんなには、これからもハロー!プロジェクトを好きな気持ちを忘れないでほしいし、同時に、“見返してやりたい!”という気持ちも持ち続けてほしい。私もみんなに負けないように頑張っていくので、ずっと見守っていてほしいです。
ピエール中野 (凛として時雨)
周りに信頼出来るアイドル好きの友人が何人かいて、いろいろ教えて貰うのですが、アップアップガールズ(仮)も以前から注目されていました。
この写真集はとにかくエネルギーに満ち溢れていて、イメージしていた、いわゆるアイドルの写真集とは違ってました。
次々と課せられる試練に全力で挑んで、その結果をしっかりと分析、次のステップに活かして上へ上へ行こうとする貪欲な努力と精神をパッケージしたこの写真集は、どこまでも生々しく、テンションの高い作品に仕上がってます。
メンバーと作り手の感情が、今にも爆発しそうなくらいの圧倒的なテンションを感じました。
僕が応援したくなるのは物語のあるバンド、アイドルです。アップアップガールズ(仮)、これからも応援していきます。
ISEKI (キマグレン)
とにかくクオリティの高い曲が多い!
アーティスト顔負けの曲ばかり。
そして何よりも一生懸命な彼女達の姿が心に残った。
一瞬でファンになった。
ジャンル関係なく、音楽ってそういうところが素敵だよね。
良いものは良い。
今後のアップアップに期待大です!!!
掟ポルシェ (ロマンポルシェ。)
アップアップガールズ(仮)はいつでも死ぬ気だ!アイドルなのにだ!!
ステージに出て行く彼女たちが握っているものはマイクに見えてよ〜く見るとマイクではない!!!
観客全員を、共演アイドル全員を、スタッフからライヴハウスの店長まで!!!!
その場に居合わせた者どもすべてを斬り裂くギラついた真剣だ!!!!!
飛び散る血しぶき汗しぶき!なんか、とにかく気をつけろ!アップアップガールズ(仮)!!!!!!
小出祐介 (Base Ball Bear)
 最初にパラパラめくった時点で、“これ泣いちゃうやつだ”と思いました。いわゆるアイドルの写真集とは質感がまったく違う。“ドキュメント”を売りにしているアイドルの写真集って結構ありますけど、いざ見てみると案外普通だったりするんですよ。このフォトブックはまず写真そのものが素晴らしいんですが、 “よく事務所OK出たな”というカットがたくさん使われていて、最初にそこにびっくりしました。ライブカットも明らかに普通は選ばれないようなものが使われてるし。みんなで朝ごはん食べてる最中に、新井さんが仙石さんの上に寝そべってる写真とかも、“行儀が悪い!”って真っ先にハジかれちゃうカットだと思うんですよ(笑)。こういう写真が普通に入ってるところが凄いなと思って。 あと、カメラマンのSUSIEさんがメンバーと打ち解けていく雰囲気が写真から伝わってきて、そこにもグッと来ました。徐々に互いの距離感が近づいていく。そういう部分も含めて、ドキュメント感がありますよね。
 2010年のハロプロエッグ卒業に関しては、僕も当時、結構本気で腹が立ちまして。彼女たちは何年間も青春時代をエッグに捧げてきたわけじゃないですか。女の子としてもアイドルとしても良い時期に“研修”し続けたのに、突然卒業させられて。不条理だなぁと思いましたけど、でもそんな中から、精鋭が集ってアップアップガールズ(仮)というグループが結成された。 僕の中でアプガって傭兵みたいなイメージがあるんです。アイドルの道を閉ざされた7人の女の子が傭兵になって、かつて自分たちが所属してた組織にリベンジするために戻ってきたみたいな(笑)。凄いドラマですよね。だから今年のハロコンに出たときの映像を観たときは、正直うるっときました。「ハロプロエッグを辞めさせられて」という仙石さんのMCもそうだし、圧倒的なパフォーマンスからも、 “私たちを手放したことを後悔させてやる!”みたいな凄まじい気迫を感じて。あれはマジでカッコよかったです。今、僕が唯一ライブを観てみたいと思うアイドルがアップアップガールズ(仮)ですね。僕は基本的に、ライブ映像やYouTubeで動画を観ただけで満足しちゃうタイプなんですが、映像から伝わってくる、あの“圧”を一度肌で感じてみたいです。
能登有沙 (声優)
最後のハロプロエッグ新人公演(2010年11月)から3年も経ってるのか…早いなぁ…。
私がハロプロエッグを卒業したのが、2009年9月だったので3、4年はバラバラに活動していることになりますね。
実は去年、2012年3月にハロプロエッグ同期、THEポッシボーさんの単独ライヴにエッグ時代の友達と行ったんですが(それも同期ばっかりでしたw)その時も「みんなそれぞれの道を歩んでいるんだなぁ」と感じました。
アップアップガールズ(仮)さんに対しても同じ。
例えるなら、“姉妹が大人になって独立し、それぞれの人生を歩んでいるけれど数年に一回実家で集まっても、昨日まで会っていたかのようなテンションで喋れる”みたいな。そんな仲間です(笑)。
にしても、みんな綺麗になったね〜〜〜〜。
まあな(新井さん)とかちょーちっちゃくて、お菓子こぼしながらその辺ちょろちょろしてたのに今はしっかりしてそうだし、せっきー(関根さん)の女の子らしさ、というかお嬢様っぽさは写真からも健在。(いつキャラ崩壊するの? ニヤリ)
あかり(佐保さん)のカリスマっぽさは、更に磨きがかかっているし! 唇厚くて、イロっぽいんだよね〜。
あやの(佐藤さん)は、ほんと綺麗なお姉さんって感じになっちゃったよね。それにしても痩せ過ぎ! お肉を食べろっ!!
もりさき(森さん)は、相変わらず髪の毛の量多いみたいで安心したよ(笑)。
こなつ(古川さん)は、写真からも楽屋での笑い声がうるさそうなのが伝わってくるわ〜(笑)。あ、元気がいいってことのほめ言葉ですよ! たぶん(笑)。
みなみ(仙石さん)、天然は治りましたか(笑)? マニキュア乾燥する前に触っちゃってケバケバにする癖は治りましたか(笑)?
私もみんなに負けないように、これからも頑張らなくちゃ! とフォトブックを見ながら元気を貰いました!!
今度は、ぜひお仕事でご一緒させて頂きたいと思います!(その時は、いっぱいお喋りしたいから楽屋は一緒がいいな〜)
うすた京介 (漫画家)
アイドルグループとしては決して派手な方ではない(失礼)アプガの写真集ということで、どんなもんかと開いてみたら…序盤から驚くほどプライベート感満載な写真の嵐(笑)。
そこにあったのはアイドルとして輝く前の、こんなのまで載せちゃっていいのかと心配になるような彼女達の素の姿でした。
本屋で一般のお客さんに変な目で見られたり、楽屋でだらだらしたり、狭いお店の隅でライブしたり、ホテルでだらだらしたり、旅館の食卓でだらだら寝てたり…。
そんな写真達を修学旅行の思い出みたいな気分で眺めていた訳だけど、ツアー最後の横浜BLITZが近づいてくると急に雰囲気は一変。本番前の張りつめたメンバー達の表情、ステージに向かう7人の後ろ姿、ステージで見せる全力のパフォーマンス…。
いつのまにか見てるこっちまでメンバーと一緒にドキドキして、興奮して、そして最後には胸がジーンとなって……ちょっと何これ。こんな感動するつもりで見てなかったんだけど!
いや〜、すごく良い写真集でした。ファンならずとも是非見てほしい1冊です。
おまけに対バン相手の写真も載っててお得感も高い! 個人的には佐保ちゃんに群がるBiSの3人の写真とかたまりません(笑)。
なんていうかほんと…アイドルっていいですね。
39年かかってやっとそれに気付けた俺、偉い。
やっぱさ、イケてるってさ、努力の賜物なんだなぁ!
大森靖子 (ミュージシャン)
ナチュラルボーンアイドルという言葉がある。
ただのハロヲタの私が、ひょんなことからアップアップガールズ(仮)とTIFでコラボさせていただくことになり、リハーサルで同じ時間を過ごして一番感じたのは、「裏がなさすぎる!」ということ。あまりにも誌面や画面でみてきたそのままの光景で、違和感がないので、逆にそこまで緊張することなく、もうずっと付き合っている恋人のような気持ちで(妄言)しっかり詰めることができた。
彼女たちにはアイドルが染み付いているのだ。どんな些細な言葉も、レッスン中の汗まみれの眼差しも、全てがアイドルで、それでいて好戦的な目をしていた。
写真は一瞬の隙を見逃さない、なのにこの写真集のどのカットをみても、彼女たちそのものの熱が感じられる。
隙がない。
アイドルブームによるアイドルの多様さからか、「○○アイドル」というようにアイドル像を大人が明確にし、 それを実現していくといったスタイルを多く目にする。ファンは、女の子が青春をかけて努力し成長して一流のアイドルになる過程をたのしむ。 語弊があるし間違っているかもしれないが、彼女たちは何年も修練を積み、結成時には既にその段階を終えて、アイドルとして完成していたのではないかとおもった。 だから隙がないのでは。そしてそのとき得ていたもの、足りなかったものは一体何だったのか?それを、できるだけ本人自身の手で、試したり探ったりしているのではないか。 私が一緒に過ごしたリハーサルでは、どうすればより美しく、盛り上がるステージにできるかを、大人に決めてもらうのではなく、メンバー同志で対話し決めていた。
この青春感は、中高生のそれではなく、ロックバンドや、私が東京にきてから自分の音楽を模索してきたところの感じに近く、とても共感してしまう。
そういえばこの写真集からは、2005〜2007年頃あらゆる誌面で特集された銀杏BOYZのツアーの様子をみたときと同じ感情を呼び起こされた。
とにかくいい写真集なのでアイドルファンならずともみて欲しい!写真の勉強をしている人にもみて欲しい!という気持ちでいっぱいです。
綾小路 翔 (氣志團)
 このフォトブックからは今の彼女たちが放っているギラギラした熱気が伝わってきました。アイドル・グループのツアーに密着したドキュメント・フォトブックというアイデアも斬新だし、全体的にロード・ムーヴィーっぽい雰囲気がありますよね。ロックなテイストの写真が多いなと思ったんですけど、最後のページに載っていたスタッフクレジットを見て合点が行きました。SUSIEが撮影しているんですね。彼女には氣志團も撮影でお世話になっています。躍動感あふれるライヴ写真はもちろん、旅館のシーンとか、メンバーの飾らない姿や表情を映したオフショットも素晴らしくて。SUSIEは、すっとさりげなく現場に入り込むカメラマンなので、ああいう写真が撮れたのかなと思いました。
 最近、自分の周りでも、いろんな人が“アプガがヤバイ!”って言いはじめていて、アップアップガールズ(仮)は気になる存在だったんです。我々、氣志團も誰からも選ばれなかった人間が集まってスタートしたバンドなので、ハロプロエッグをリストラされたメンバーによって結成されたというグループの成り立ちにも勝手なシンパシーを抱いております(笑)。それぞれが持っている個性や才能はバラバラかもしれないけれど、メンバー全員が力を合わせることで輝きを放つことができる。バンドもアイドル・グループも、そういった意味では、似たところがあるのかもしれません。
 彼女たちからは、一度地獄を見てきた人たちだからこそ醸し出せるハングリーな強さを感じるし、(仮)というアイコンからも雑草魂を感じます。どこかロックな匂いを感じるんですよね。ライヴが熱いという評判なので、一度ライヴを生で観てみたいですね。
やついいちろう (エレキコミック)
 最初にアップアップガールズ(仮)を観たのはYoutubeのライヴ動画だったんですけど、とにかく説得力がハンパじゃなかった。ダンスが激しすぎて、息が上がって、ギリギリ歌いきれてない感じも伝わってたんだけど、むしろそこにリアリティを感じたんですよね。息が上がる理由が、そこにちゃんと見えてるから。メンバーが必死になって限界を越えようとしてるところに“熱”を感じたんです。とにかくライヴの熱さが尋常じゃないなと。それで、僕がやらせてもらってる〈YATSUI FESTIVAL! 2013〉というイベントに出てもらうことになったんです。
 このフォトブックを見て感じたのは、メンバーが“ただ輝いてる”感じが良いなということ。洗練されてないものの美しさというか、本人たちが放っている輝きが、そのまま伝わってくるなと思いました。もしかして彼女たちはリストラという地獄を一度味わってるからこそ、ライヴはもちろん、リハや移動や打ち合わせだとか、他のアイドルにとっては、ごくごく日常的に思えるようなことにも、無意識に楽しさを見出してるのかもしれませんね。だからこそ、バックステージの何気ない写真もイキイキして見えるのかなと思いました。
 僕は決してアイドル全般に詳しいわけではないので、あくまでも共演させてもらった印象だけでいえば、雰囲気的にはNegiccoに近いのかなと感じました。どちらのグループも長い間、苦労してきたのに、決して重苦しい悲壮感みたいなものを感じさせないんですよね。実際に会ってみたら、すごく素朴で朗らかな人たちで。そこも彼女たちの魅力に繋がっているのかなと思いました。
| 『RUN! アプガ RUN!(仮)』あとがきにかえて
『RUN! アプガ RUN!(仮)』 担当編集者 / 望月 哲
 アップアップガールズ(仮)の1stドキュメント・フォトブック『RUN! アプガ RUN!(仮)』がリリースされて3ヵ月が過ぎました。特設サイトで展開してきた連続コメント企画も一段落したところで、いわゆる「あとがき」ではないですが、この本が一体どのようにして世に出ることになったのかを簡単に振り返ってみたいと思います。
 各地のアイドルと対バンを繰り広げ、ツアー終了後に、ハロプロエッグ最後の公演が行なわれた運命の地、横浜BLITZで3度目のワンマンライヴを行なう――。
 『RUN! アプガ RUN!(仮)』で密着取材をすることとなった『全国対バン行脚』の開催を初めて聞いたとき、何やら面白い物語が生まれそうな、胸騒ぎにも似た感覚を覚えました。とはいえ最初はあくまでもボンヤリとした感じで、自分が制作に携わっているCDジャーナルのWEBサイトで、どこか1都市に同行して、地方ライヴの様子をドキュメントっぽく伝えるような記事が組めればいいなぐらいに思っていたのですが、企画書を書き進めていくうちに、ふと思うところがありました。
 「これ、全公演密着したら、もしかして1冊の本になるんじゃないか?」
 ステージはもちろん、移動やリハ、控え室での様子など、集合から解散まで、ひとつのアイドル・グループのツアーに完全密着したら、ドキュメンタリーとしてめちゃくちゃ面白いものになるじゃないだろうか。しかも、それがアプガだったら、間違いないんじゃないだろうかと。 〈TOKYO IDOL FESTIVAL2012〉で初めてライヴを観て以来、常に驚かされ続けてきた、自らの限界に挑むような狂おしいまでの全力パフォーマンス。「UPPER ROCK」や「チョッパー☆チョッパー」を聴いたときに毎回感じる熱さと切なさが背中合わせに同居するような不思議な感覚。そして、彼女たちの魅力を誰かに伝えようとすればするほど、言葉や表現が上滑りしていくような、あの何とも言えずもどかしい気持ち。アップアップガールズ(仮)というグループから感じる言葉にならない衝動をあるがままに伝える意味で、さらにいえば、その衝動の源泉をぐっと掘り下げる意味で、ドキュメント・フォトブックというスタイルは、まさに、うってつけだと思ったのです。
 初の書籍を作るとするならば、アプガにしかできないような突き抜けたものを目指したい。そんな思いを形にすべく、急いで企画書をまとめて、打ち合わせの場を設けてもらったのが行脚10日前の2月14日。最も近いイメージとして、打ち合わせには、かつて自分が制作担当した、ロックバンド・毛皮のマリーズのツアー写真集『夜明け』を持参しました。別に“ロックなアプガちゃん”みたいな本を作りたかったわけではなくて、ツアーというひとつのまとまった時間を定点観測することで、“よそ向け”ではないメンバーの飾らない姿や、そこで繰り広げられるであろう一連のドラマを臨場感込みで記録したいと思ったのです。 マネージャーさんに「バンドのツアーに密着するような感じで、アプガのドキュメント本を作りたいです」と伝えたところ、「面白そうですね。やりましょう」と即答いただき、正式に企画がスタートする運びとなりました。控え室や移動の車中など、ギリギリまでメンバーに密着するという本の趣旨から撮影は旧知の女性カメラマンSUSIEにお願いすることにしました。SUSIEは普段、バンドやシンガーを主に撮影しており、アイドルの撮影は、ほぼ初めてに等しかったのですが、むしろそのほうがフラットな視点で彼女たちの素顔を切り取ってもらえるだろうと思い、打ち合わせ直後に電話でアプガの魅力やこれまでのストーリーを伝え、行脚に同行してもらうことになりました。 SUSIEとメンバーが初めて顔合わせをしたのが行脚直前の2月21日。「SAKURA DRIVE」の振り入れの日でした。ちなみに記念すべきファーストカットがこれ。メンバーが自己紹介をしているシーンです。今でこそ、すっかり仲良くなったメンバーとSUSIEではありますが(新井さんに至っては見つけた瞬間、抱きついてくる!)、この時点では、お互いかなり距離がありました。
 SUSIEにお願いしたのは、四六時中メンバーに密着して、ステージの上で輝いてる姿はもちろん、ライヴが上手くいかず落ち込んでる姿、さらに言えば、一見、何のドラマも起こらなそうな楽屋や移動中の様子など、表も裏も関係なく、少しでも気になる瞬間があったらシャッターを押してほしいということでした。ご存知の通りアプガのスケジュールは恐ろしくハードです。 この行脚中も、本番以外に、リハ(本番当日の早朝に急遽組み込まれることも!)、インストアライヴ&握手会、少しでも時間が空いたら地元のCDショップや放送局への挨拶回り、また、アンコールで毎回、対バン相手の楽曲をコラボレーションするという企画があったので、メンバーは移動中も常に対バン相手の動画を繰り返し観ながら、ギリギリまで歌詞と振り付けを必死に覚えようとしていました。そうかと思えば、突然、新井さんが仙石さんにちょっかいを出して、メンバーが連鎖的にワチャワチャしはじめたり、またある時は、誰かが切符をなくして改札で足止めを食らったり、衣装を忘れて大騒ぎになったり……。まさに一寸先はハプニング。 そのすべてを撮影するには膨大なエネルギーが必要だったようで、“このままでは体力負けする……”と思い、SUSIEは初回の新潟行脚終了後からジム通いを始めたそうです。
 半ば見切り発車的にスタートした『RUN! アプガ RUN!(仮)』の制作ではありましたが、早くも第1回目の新潟決戦で、“これはイケるんじゃないか”と大きな手ごたえを感じる出来事がありました。Negicco戦での敗北です。ライヴで会場をうまく盛り上げることが出来ず、自分たちの後に登場したNegiccoが、地の利はあったにせよ、百戦錬磨のライヴで会場を大いに沸かせる様子を目の前で見せつけられたメンバーたちの姿を見て、ここから面白いドラマが始まるに違いないと確信しました。事実、Negicco戦での敗北を糧にして、アプガは以降の対バン行脚で素晴らしい戦いぶりを見せてくれたのでした。 特に行脚の疲れが溜まりメンバー全員満身創痍で臨んだ東京でのBiS戦では、バックステージでの疲れ果てたメンバーの様子と、そんな姿を微塵も感じさせないステージでの全力ぶりに、アプガの底力をまざまざと見せつけられました。そして行脚を乗り切り、いざ迎えた横浜BLITZ大決戦。爆音で「overture(仮)」が鳴り響く中、覚悟を決めて、静かにステージに歩を進める7人の後ろ姿は本当に鳥肌が立つほどカッコよかった。
 すべての撮影が終わり、いざ写真選びがスタートしたのですが、これがすこぶる楽しくもあり、また逡巡の連続でもありました。ドキュメントというテーマにこだわるあまり、ストイック過ぎる方向に向かっていないだろうか――分かりやすくいえば、バッチリ目線が来てる写真とか、フツーに可愛らしい写真をもっと入れたほうがいいんじゃないだろうかと、そんなふうに心揺れる瞬間が正直、何度かありました。しかし、作り手の不要な作為や演出が加わることで、彼女たちが放つナチュラルな輝きに翳りが生じてしまうとしたら、それこそ本末転倒だと思い、デザイン含め、できる限りシンプルで力強い本になるように力を注ぎました。
 本全体の作りに関していえば、当初はもう少し全体的にスマートなものを想定していたのですが、写真を選んでいくうちにどうしてもページ数が増えてしまい、最終的には当初の予定より32ページ増しの192ページという、かなりボリューム感のある仕上がりになりました。アプガの“本気”に触れると、スマートなんかじゃいられなくなってしまうんだなということを改めて痛感させられました。また、トータル6万字超えという“写真集”にしては読み応えのあるテキストに関しても然りで、メンバーの対バンツアーに対しての意気込みや、これまでのストーリー、またmichitomoさんや竹中夏海先生、吉田 豪さんやタワーレコード嶺脇育夫社長といった、ゆかりのある方々のアプガに対する想いを詰め込んだ結果、 この文字数になったというのが正直なところです。テキスト・ページに関していえば、すべての行脚に同行し、一戦ごとにメンバーのコメント取材を行ない、またソロ・インタビューでは、佐保さんにあえてスマイレージに関する質問から切り込むなど、大胆かつ丁寧な取材でメンバーの本音を引き出してくれたライター土屋恵介さんの仕事ぶりは素晴らしいの一言に尽きました。巻末に収録したこのソロ・インタビューでは、7人それぞれの証言が交錯することによって、結成から横浜BLITZまでの歩み、つまりアップアップガールズ(仮)の第1章を立体的な形で浮き彫りにすることができたのではないかと思っています。ハロプロエッグ・リストラという大きな“敗北”からスタートして、メンバーそれぞれ切磋琢磨しながら成長してきたアップアップガールズ(仮)。 結果として、Negicco戦での敗北に始まり、また、横浜BLITZを満員に出来なかったという、これまたある種の敗北でもって幕を閉じる本書は、度重なる逆境に立ち向かいながら前に進み続けてきたアプガの歴史を凝縮させたような、リアルなドラマが詰まった一冊になったのではないかと思っています。そして、ご存知の通り、この横浜BLIZT公演以降、アプガは〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL〉や〈SUMMER SONIC〉というアウェイのイベントで確かな爪痕を残し、そして、きたる8月31日の横浜BLITZリベンジ公演も見事チケットを完売させるなど、短期間でめまぐるしい成長を遂げています。まさに、ここ最近の快進撃は、負けてもタダでは転ばないアプガらしさを象徴するような展開だと思います。
 最後になりましたが、本書を手に取ってくださった読者の皆様に心から御礼申し上げます。そして願わくば、これからアプガを知る人たちにとって、本書が彼女たちの魅力を伝えるためのガイドラインの役割を担えるようなものになっているとするならば、このうえなく嬉しい限りです。
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