ミニ・レビュー
NYのジャズ・ピアノ・コンペで優勝するなど、米国のジャズ界で注目され、帰国後も多方面から大きな支持を集めている片倉真由子のデビュー作。ピアノのタッチもみずみずしく、アドリブの展開にも鋭敏な感性と才能のひらめきが感じられ、リズム陣と連動しながら、自在にスウィングする演奏は痛快だ。
ガイドコメント
世代的には上原ひろみとほぼ同じだが、経歴もスタイルも異なる女流ピアニスト、片倉真由子の2009年発表のアルバム。適度にアブストラクトで、ありふれたスタンダードであっても自分のカラーに染めることのできる稀な才の持ち主によるリーダー作。
収録曲
01BLUES FOR TYNER
02RISING (SONG FOR MY FATHER)
03SECRET LOVE
04NO BLUES
05ROSEROOM
06PORTRAIT OF FREDDIE
07RUBY, MY DEAR
08BAD CATS
09A FOGGY DAY
108TH STREET
演奏
片倉真由子(P) 中村恭士(B) カール・アレン(DS)