『
ボヘミアン・ラプソディ』『
ロケットマン』など音楽映画が大ヒットを飛ばし、注目されるなか、アンダーグラウンドなロック・シーンを捉えた新旧のドキュメンタリー映画を期間限定で特集上映する〈UNDERDOCS〉が、6月12日(金)から東京・シネマート新宿と大阪・シネマート心斎橋にて開催されます。
上映作品は、
ランナウェイズの元メンバーで2015年にロックの殿堂入りを果たした
ジョーン・ジェットの半生を描く「ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション」(2018年)。あたり一面何もない荒廃した砂漠の中で
ソニック・ユース、
アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン、
ミニットメンという奇怪な組み合わせがただひたすら演奏するという現代のバーニングマンやコーチェラフェスの原型を捉えた「デソレーション・センター」(2018年)。オーストラリア・パンクを世界に知らしめた豪州の
ストゥージズこと
レディオ・バードマンを描く「レディオ・バードマン/ディセント・イントゥ・メールストロム」(2018年)。90年代エモコアに多大な影響を与え近年再始動を果たしたジョウブレイカーを追った「ジョウブレイカー/ドント・ブレイク・ダウン」(2019年)、以上4作品が日本初上映。そのほか、
セックス・ピストルズ初のアメリカ・ツアーを中心に
デッド・ボーイズ、
シャム69、
ジェネレーションXなど、当時絶頂期を迎えていたさまざまなパンク・バンドを追った「D.O.A.」(1980年)、
カート・コバーンら多くの音楽家に影響を与えつつ惜しくも2019年に亡くなった
ダニエル・ジョンストンの伝記映画『
悪魔とダニエル・ジョンストン』(2005年)、1980年から86年までのUSハードコア / パンク・ムーヴメントを貴重映像とインタビューを中心に綴った『
AMERICAN HARDCORE』(2006年)、メンバーの死により85年に突然の終わりを迎えたミニットメン(写真)の活動を追った『
ミニットメン:ウィ・ジャム・エコノ』(2005年)、
ラモーンズの光と影を見せる『
END OF THE CENTURY』(2004年)、ライヴ映像を中心に
FUGAZIの軌跡を辿った「FUGAZI:INSTRUMENT」(2003年)、レゲエやヘヴィ・メタルからも影響を受けたユニークな音楽を聞かせたワシントンD.C.のバンド、
バッド・ブレインズに焦点をあてた『
バッド・ブレインズ / バンド・イン・DC』(2012年)、LAメタルの衝撃的な実情をスクリーンに映し出す『
ザ・メタルイヤーズ』(1988年)、
イギー・ポップが率いたバンド、
ザ・ストゥージズの真実をイギーと付き合いの長い
ジム・ジャームッシュ監督が明らかにする『
ギミー・デンジャー』(2016年)、
ザ・スリッツの結成から解散、再結成、そしてヴォーカリストの
アリ・アップを2010年にガンで失うまでを追った『
ザ・スリッツ:ヒアー・トゥ・ビー・ハード』を上映。上映作品は今後さらに追加される予定です。詳細はオフィシャル・サイトをご覧ください。