3月22日 (土）〜3月28日（金）にわたり「オーディトリウム渋谷」で〈ビートニク映画祭〉が開催決定！ 小説『オン・ザ・ロード / 路上』で一躍時代の寵児となり、“ビート・ジェネレーション”を代表する人物であるジャック・ケルアックのドキュメンタリー・ドラマ『ジャック・ケルアック / キング・オブ・ザ・ビート』（1985年）が日本で初公開されます。

　『ジャック・ケルアック / キング・オブ・ザ・ビート』は、ケルアックの人生をドラマ化したパートと、作家本人の映像、さらにはアレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズなど知己のあった人々の貴重な証言などをリミックスし構成。ケルアックの幼少期から放浪期、そして晩年に至るまでをまとめた貴重な作品となっています。

　〈ビートニク映画祭〉ではさらに、アルコール・ドラッグ中毒の治療にサナトリウムを訪れた男が体験する幻想世界を、シュールなタッチで描く異色作、コンラッド・ルークスの初監督作品『チャパクア』（1987年）。同じくルークスの第2作にして最後の作品、文豪ヘルマン・ヘッセの世界的ベストセラーで、ビートニク世代のバイブルと言われた同名小説を原作に、シッダールタ（釈迦）の悩める一生を描く『シッダールタ』（1972年）。現代写真家の巨匠、ロバート・フランクがメガホンをとり、トム・ウェイツ、Dr.ジョン、ジョー・ストラマーなどミュージシャンが多数ゲスト出演するロード・ムービー『キャンディ・マウンテン』（1990年）。ウィリアム・バロウズ原作、デヴィッド・クローネンバーグ監督作『裸のランチ』（1992年）、ボブ・ディランの若き日の姿をリアルに映し出した『ドント・ルック・バック』（1967年）、60年代のポップ文化が咲き乱れたロンドンを鮮やかに切り取ったドキュメンタリー『スウィンギング・ロンドン1＆2』（1967年 / 1977年）と、豪華な作品が揃っています。