2020年1月24日(金)より東京・新宿武蔵野館ほかにて全国公開される、
今泉力哉監督の最新作映画「his」の主題歌を、シンガー・ソングライターの
Sano ibukiが担当することが決定、ならびに主題歌「マリアロード」が挿入された新予告編が公開されています。
本作は、『
愛がなんだ』のヒットが記憶に新しい、恋愛の旗手・今泉力哉監督による、男性ふたりの恋愛と、「好きだけではどうしようもない」“その先”の物語。主演にはTVドラマ『
偽装不倫』で多くの視聴者の心を掴んだ
宮沢氷魚。本作では映画初主演にして、周囲にゲイだと知られることを恐れ、東京からひとり、田舎にやってきた主人公・井川 迅役を演じます。迅が恋焦がれる日比野渚役には、U-NEXTのオリジナル配信ドラマ「すじぼり」で連続ドラマ初主演を務めるなど話題作への出演が絶えない
藤原季節が務めます。
主題歌は、劇場アニメ「ぼくらの7日間戦争」の主題歌を担当した新進気鋭のシンガー・ソングライター、Sano ibukiが11月6日にリリースしたデビュー・アルバム『
STORY TELLER』に収録されている「マリアロード」。同曲は今泉監督の依頼をきっかけに、数時間にわたって話し合いながら楽曲の世界観を作り上げ、映画「his」のために書きおろされた楽曲です。予告映像では、迅が渚に伝えた“ある決意”をきっかけに楽曲がスタート。迅と渚を包む切なさをさらに盛り上げ、それでいて優しく寄り添うような展開となっています。
主題歌「マリアロード」について、Sanoは「今泉監督が作る世界は他人事ではないのに、近すぎない。そんな距離感に僭越ながら近しいものを感じたこともあり、この素晴らしい作品の一部になれたことを素直に嬉しく、誇りに思います」とコメント。今泉監督は「つくっていただいた楽曲〈マリアロード〉は、さまざまな視点と色を持った暖かくも孤独を纏った曲でとても美しかった」と語り、主演の宮沢は「初めて聴いた時、とても感動したのを覚えています。『his』のストーリーに寄り添うような内容にグッと来ました。迅と渚が共に想い合う絵が浮かんできます」とコメントを寄せています。
[コメント]今回「his」の主題歌を担当させて頂きました。
「マリアロード」という曲です。
主人公達含め、登場人物それぞれが普通という表層的な言葉の中で、本物を探す姿を音楽で表現するために模索していった末に完成した楽曲です。
今泉監督が作る世界は他人事ではないのに、近すぎない。
そんな距離感に僭越ながら近しいものを感じたこともあり、
この素晴らしい作品の一部になれたことを素直に嬉しく、誇りに思います。――Sano ibuki主題歌をつくってもらうにあたり、Sanoさんとお話しする時間をいただいた。
どんな曲にするかという話より、世の中と自分たちの音楽や映画との距離の話や、
主張があるとしてもそれを強い言葉やわかりやすい言葉で届けないことの温度などについてたくさん話した。
安易な言葉での表現をお互いに苦手としていることなどを話した。
言葉って今は「刺さる」とかで修飾されるけど、「届ける」とか「寄り添う」とかそういう方がいいとか。
そしてつくっていただいた楽曲「マリアロード」は、さまざまな視点と色を持った暖かくも孤独を纏った曲でとても美しかった。
これからもSanoさんの曲を聞いていきたいと思う。――今泉力哉監督初めて聴いた時、とても感動したのを覚えています。優しいメロディ。そして、それに乗った暖かい歌詞。「his」のストーリーに寄り添うような内容にグッと来ました。迅と渚が共に想い合う絵が浮かんできます。――宮沢氷魚©2020 映画「his」製作委員会