1995年のアルバム『
スプラッシュ!』が日本で10万枚を超える大ヒットとなったスウェーデンのポップ・バンド、
トランポリンズのメイン・ソングライターだったヨハン・ステントープがパワー・ポップ・プロジェクトの
ミスティーズ(The Misties)を始動。デビュー・アルバム『
ドリフトウッド』(CD SICX-130 2,400円 + 税)が10月9日(水)に日本先行発売されます。
アルバム収録曲の「That Is Not What Friends Are For」と「Everything We Were」がSoundcloudで公開中。
ビートルズ、
ポール・マッカートニー、
ラズベリーズ、
トッド・ラングレン、
バッドフィンガー、
ELO、
XTC、
10cc、
ジェリーフィッシュなどから影響を受けてきたという、ステントープならではのポップ・ミュージックの魅力が詰まったアルバムの一端を聴くことができます。
アルバム・タイトルの『ドリフトウッド』(流木)について、曲を書くときに「海岸を歩きながら頭のなかでコード進行を考え、思いついた歌詞も携帯にメモする」ことからつけたとステントープは語っています。
ザ・ミスティーズは正真正銘僕のワンマン・プロジェクトなんだ。長年ほかのアーティストたちのために曲を書いたりプロデュースを手がけたりしてきたけど、自分が一番好きなスタイルでリードを歌ったり、曲を書いたりすることを恋しがっている自分に気づいた。ハーモニーを多用してちょっとしたひねりを効かせた、妥協のないポップをね。アルバム制作がスタートしたのはいまから6年前。新しい曲を書き始めたときには近くの海岸を散歩をしながら作業をする。アルバム・タイトルの『Driftwood』(流木)はそこからイメージしたんだ。海岸を歩きながら頭のなかでコード進行を考え、思いついた歌詞も携帯にメモする。それからフリーマーケットで買った36年製のレヴィンの古いアコースティック・ギターを奏でながら曲を仕上げていく。そうして紡ぎ上げたのが今回のアルバムなんだ。
ラッキーなことに本当にたくさんの日本を見ることができた。たくさんの都市を訪れて、どこに行っても本当にたくさんのすてきな人々がいた。渋谷のクラブ・クアトロでのライヴは最高だったよ。広島の平和祈念公園で原爆の日にプレイしたのは本当にスペシャルなことだった。とても悲しく、圧倒されたけど、同時にとても希望を感じるものだった。いつまでも忘れない。あの場にいることができたことが光栄に感じられたんだ。日本のことはあまりに思い出が多いから語り切れないけど一生の思い出だね。――ヨハン・ステントープ