ザンビア生まれ、ボツワナ育ちの詩人 / ラッパー、サンパ・ザ・グレイト（Sampa The Great）が2ndアルバム『As Above, So Below』を9月9日（金）に発表します。収録曲から、ザンビア人アーティストのシェフ187、ティオ・ナソン、ムワンジェをフィーチャーした「Never Forget」とアメリカ人ラッパーのデンゼル・カリーをフィーチャーした「Lane」がミュージック・ビデオとあわせて公開されています。

　パンデミック時にザンビアに戻ったサンパは、自分自身の別の側面、より自由でアフリカで育った若い頃の芸術性を見つめ直し、このプロセスが新作の糸口になりました。『As Above, So Below』で、サンパは笑いからシリアスな面、官能性まで、彼女のすべてを初めて見せています。

　「Never Forget」ではサンパの妹、ムワンジェのコーラスから曲が始まると、ベース・ラインが響きザンビアのソングライター、ティオ・ナソンの情熱的なフックとザンビアのヒップホップ・スター、シェフ187のラップが冴えわたります。そして、バンドによる伝統的なンゴマドラム、ハンドクラップ、マリンバ、そしてザンビアのヒップホップ・プロデューサー、マグ44による808ドラム・マシーンなど、さまざまなパーカッションがザンビアらしさを演出しています。

　シネマティックな「Never Forget」のミュージック・ビデオはイムラーン・クリスチャンが監督を務め、70年代のザンビアの生活や、ザムロックの道を切り開いたアーティストたちのパフォーマンス映像がちりばめられたものとなりました。

　ザンパは新曲について「〈Never Forget〉は、70年代にザンビアの伝統音楽とサイケデリック・ロックが融合して生まれたジャンル、ザムロック・ミュージックへのオマージュです。このトリビュートは私の音楽の師匠の一人であるエマニュエル・ジャガリ・チャンダからインスピレーションを受けたもの。私はザムロックに出会い、この音楽が世界的に知られているにもかかわらず、現在のザンビアでは十分に認められていないことに驚かされました。私は、自分の生まれ育った国の外でキャリアを積んできたという点で、ザムロックと自分は似ていると感じています。私は、先人たちに敬意を表し、音楽と映像を通して過去、現在、未来を融合させ、世代から世代へとバトンを渡すことがふさわしいと思いました」とコメントしています。




Photo by Constantine Spence