1972年にアルバム『ファースト(Banco Del Mutuo Soccorso)』でメジャー・デビューしてから50年目のアニバーサリー・イヤーに発売される新作は、古典叙事詩『狂えるオルランド(Orlando Furioso)』をモチーフにしながら、人間に不可欠なさまざまな「愛のかたち」を表現した壮大なコンセプト作品。バンドのオリジナル・メンバー、ヴィットリオ・ノチェンツィは息子ミケランジェロと作詞家のパオロ・ローリとともに、新作に何年も取り組んできましたが、『狂えるオルランド』を様々な曲を通して語り、事実や理想も描写するのは至難の業でした。スタジオでの膨大な作業の結果はこの壮大なアルバムに完全な形で現れており、そのジャケットには、バンコのユニークなロゴ兼ブランドとなったアイコン「貯金箱」が使われています。